2004.8.7〜8     於 ていぱーく 
  
切手と文学 夏目漱石展
切手と文学 樋口一葉展
が、肖像ですので、こちらは例年通り、どちらかと言えばこども向けの夏休みを意識した絵にしようと思いました。

とは言え、「切手と文学」との関連も持たせて、読書・・・を入れたい。
木陰のハンモックか、デッキチェアで夏休みの課題図書を読んでいる姿・・・が思い浮かびました。

でも、待って。せっかく夏休みなのだから、昆虫採集とか、野外の遊びで、昆虫を描いてみたい、と言う野望もちらりと頭をかすめなかったわけではありません。(^_^.)
でも、その提案をしたとたん、あぁ、それは以前に何回も使われていますね、のお返事。(^_^.) 郵趣協会に以前の資料をお願いしたところ、最近10年間を見ると、蝶、カブトムシ、捕虫網と言ったものが6回も登場していて、全くその通りだったので、あきらめました。

そして、最初のイメージどおり・・・。
でも、最初に描き始めていた絵は、ハンモックに女の子が乗っていて、猫は端に小さくいるだけでした。
この猫、「漱石展」の小型印に黒猫を登場させる予定の無かったときからのリクエストで、もちろん、「吾輩は猫である」を意識してのこと。
ところが、この小さな画面上では、本と洋服が重なったり、ハンモックが重なったりで、図案がよく分かりません。
それで、あぁ、主人公は読みかけの本を置いて、空を見上げている・・・とか、花を見に行った・・・と言うような場面を考えました。猫だけは気持ちよさそうに寝ていますが。何しろ猫は夜が忙しいので、昼寝が大好きなのです。(^^ゞ

題字は、最初円に沿わせて作成しますが、絵を描いていき、より絵が引き立つような位置を探していくと、ハンモックを外周に沿わせたくなりました。そして文字を中央揃えではなく、少しずらして・・・。

リラックスした猫がとるポーズ・・・をあれこれ描いてみました。漱石が飼っていたと言う黒猫は、「漱石展」の小型印に入れることにしたので、こちらは斑猫でよいことにしました。ハンモックの向きを変えたり、網目を入れたり・・・。いろいろ悩みましたが、やはりこれは最初に考えた通り、手足を少し出して変形印です。
更に余ったスペースに蝶も入れました。(^^ゞ 今回は種は特定しません。どちらかと言えばアゲハチョウ科でしょう。

他の2点は、肖像がいかに似るか、にかかってきましたが、結局この小型印が一番デザイン的に悩みました。(^_^.)

犬派、猫派、両方いますが、どちらもかわいいもの。(^.^)
ただ、わたしは猫のノミアレルギーで、ひどくかぶれてしまうので、どうしても猫を飼うことはできませんでした。
どこに引っ越しても、必ず近所の猫が遊びに来ているうちに、居付いてしまうことが多かったですが・・・。

申請が無事に通ることを祈るばかりです。
                             2004.6.17記
公示が降りました。多少修正が加えられたようですが・・・。     2004.7.24記

台切手「子どもの本の日」 特製封筒

切手と消印の拡大画像はこちら
絵は、小型印の補足です。
クスノキにはアオスジアゲハが産卵に来ています。ハンモックの下の花畑にナミアゲハが飛んできました。
涼やかな木陰にハンモックをつるし、学校の宿題のことも忘れ、雑事も忘れ、しばし読書で自分の世界に入り込んで空想にふける・・・ こどもの特権、夏休み。
女の子は一時、ハンモックを離れ、伸びをして周りを見渡し、少しだけ現実に帰り、また読書の続きです。
幼猫は女の子のそばにいられるだけで幸せ。お昼寝を楽しんでいます。どんな夢を見ているのかな・・?
招待券は井上和幸氏のデザイン。
近県の郵便局に送付されました。


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