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2009年度当初予算に対する質問を通告しました
(2009年2月18日 水曜日)

 あ〜ぁ、早くからわかっていることなのに、今回もまた土壇場でもがいてしまいました。パソコンの前に座ったのは前夜23時。通告締め切りの18日午前11時までには、まだ12時間もあるよ〜。いくら頭の回転が遅くても、こんだけ時間があれば平気!平気!と、ゆるゆる資料を確認したりしている間に時計の針はクルクルと円を描いていたのです。朝刊がドアのポストにコトリと音をたてました。「あれれっ!5時だ〜っ、大変!」と、やっとそこから私のエンジンがかかりました。あとは今までのタラタラぶりは何処へやら、締め切り時間に向かって一心不乱にキーボードを叩き続けました。

 私の通告に対し「別に大した質問内容と違うやんか」とのご批判もあるかと思います。今回の当初予算は選挙を控えた“骨格予算”であるため、施策に係る予算は一部を除いて提出されてはいません。従って皆さんが関心を寄せるような新事業は、選挙が終わってから当選した町長が“肉付け予算”を出してきます。では以下に私の通告書をそのまま掲載いたしますので、お目通しください。

2009年度予算 会派代表大綱質疑
川口町政1期目の成果を問います
(1)
4年前に現職町長を破り登場した川口町長ですが、その衝撃的なデビューの割には1期目の町政運営ぶりに評価を与えるべきものが少ないと感じます。町長のメッセージ力の弱さ、つまり発言内容の希薄さ等が低い評価に拍車をかけていると思われますが、見解を示してください。
(2)
2月1日付けの「川口ひろし」新聞は「4年間の通信簿」と題して自己評価を行っていますが、全く実現の見込みがない公約にも「検討中」と表記し△印をつけています。大甘の評価ではありませんか。「駅前の空き店舗を利用し役場の出張窓口を設ける」、「やすらぎ号に妊産婦・障がい者・乳幼児連れの保護者の乗車を可能にする」、「しまもと楽市楽座」の検討内容を明らかにしてください。また通信簿に×印をつけた「小学校30人学級」や「小学校区単位で設置する『町づくり委員会』」は検討すら行っていないということですか。さらには選挙公報に掲載した「駅前町政報告会やタウンミーティングの実施」、「土日開催の審議会や委員会」は実現していますか。
(3)
各年度で述べられた施政方針の内容において、実現できなかった施策・事業について示してください。またその理由も述べてください。
(4)
川口町長は2期目を目指すと公表しましたが、少なくとも(1)〜(3)で質した内容を実現すると約束できるのですか。
新総合計画は住民を幸せにし、魅力ある街を作るための計画と言えるでしょうか。基本構想(案)より、「人口目標」及び「土地利用」についてうかがいます。
(1)
将来の人口目標を3万2千人程度と設定していますが、住民が望む人口数なのでしょうか。数値の設定根拠と住民アンケートに現れた結果で示してください。また増加した住民が居住するのは、点在する宅地開発では充足できないのではありませんか。
(2)
基本構想には「土地利用について有効活用の推進に努め、開発の誘導を行う」、また「JR島本駅設置を踏まえた新たな土地利用の基本方針を設定する」との記載がありますが、駅西側の農地を市街地に編入し大規模な宅地開発を行う計画を予定しているのですか。
財政の健全化は何によって担保されるのですか。
(1)
国の地方財政計画や府支出金の交付金化は、2009年度における町の歳入にどのような影響を与えるのですか。
(2)
「第四次行財政改革プラン推進計画」を錦の御旗にして、一律に住民負担の増大を図ることはしないでください。行革プランに示された「下水道使用料の見直し」「施設使用料の見直し」「施設使用料減免の見直し」「ごみ手数料の見直し」「個人給付の見直し」については、いよいよ2009年度より本格実施が予定されていますが、実行するのですか。
(3)
漫然たる既得権の存続は改めるべきですが、住民の状況に応じた負担軽減を図るべきです。また住民理解を得るために、きめ細かい説明責任を果たす努力は当然です。住民の所に出向いての説明会開催を求めます。選挙後の肉付け予算に計上をするものがあっても、それでは説明期間が短すぎると思われます。各々の見直し時期について示してください。
(4)
行政評価システムを導入し数年を経ていますが、継続した評価が行われているのでしょうか。事務事業の見直しにより、財政効果はどの程度上がっていますか。また2009年度の評価は具体的にどのように行われるのですか。
(5)
徴収事務を正しく粘り強く行うことが、歳入確保の基本です。過去の未請求・未徴収は2009年度に解決するのですか。現況と徴収見通しを示してください。また徴収に当たる職員の接遇マナーは良好なものですか。
年長者・障がい者・子ども・ひとり親等の住民の命と暮らしを守るセーフティーネットは万全ですか。
(1)
それぞれの対象者に係る計画策定は、絵に描いた餅になっていませんか。サービスの種類や年度によって利用の状況にばらつきがありますが、原因の分析は行われていますか。(例として「第2期 障害福祉計画」)
(2)
後期高齢者医療制度施行後1年を経ましたが、制度の中止や撤回を求める声は多く聞かれます。当町において本医療制度を活用している住民の声を聴取していますか。どのような内容ですか。制度を評価している声は存在していますか。広域連合への島本町の関与は、住民の声が十分に届く係りが維持できているのでしょうか。
(3)
地域包括支援センターにおける2007年度の相談延べ件数は、3950件と実績を上げつつありますが、2008年度現在までの状況はどうですか。また2009年度は過去2カ年を上回ると予測していますか。センターの事業である「いきいき100歳体操」も着実に成果を上げていますが、「2年間のまとめ」の中で介護予防を“まちづくり”として取り組んだことが示されています。「地域展開は住民の力を信じて行えた」と総 括をした担当者に、介護予防の確かな展望を見る思いですが、今後はどのような課題があるのですか。
町の公共施設、中でも学校校舎等の耐震診断を急ぐべきではありませんか
(1)
町公共施設に係る耐震化優先度は、役場庁舎及び消防庁舎が最優先(A)とされていますが、避難所となる拠点施設の学校・園・保育所は次に優先される施設(B)です。大阪府は倒壊する危険性が高い施設数1045ヵ所を有し、全国でワースト1となっています。優先度A及びBの診断と耐震改修は、2009年度に着手すべきと考えますが、見解を示してください。
既存住民を泣かせる建設計画に歯止めをかける制度の構築を求めます
(1)
2008年度に始まった旧町営住宅跡地の住宅開発・水無瀬1丁目の健康モールビル建設・江川2丁目の日立金属一部跡地の高層マンション建設(556戸)は、周辺の既存住民に多大の住環境悪化をもたらす計画です。現開発指導要綱の規制強化や条例化、また新たに地区計画や建築協定が可能な町の法令創設が急がれますが、2009年度の早期に確実な着手を行うべきと考えます。具体の取組について示してください。
「就学前の子供の教育と保育環境の整備について=基本方針」はいつまで放っておくのですか
(1)
基本方針については「見直し検討中」と言いながら、ついに1年間の空白を生じさせました。検討事項の結論は出たのですか、示してください。時間の猶予がありながら、保護者や現場職員等を検討に加えることなく無策に過ごしたなら、これは明らかなる職務怠慢であり税金の無駄使いと言うほかありません。2009年度は方針を白紙に戻して、検討をやり直すべきですが、見解を問います。この迷走は保育所のみならず、連動を余儀なくされる幼稚園関係者にも(特に子どもたちと保護者にとって)、実質的な被害と心理的なダメージを与えています。町長はこの責任をどのようにとるのですか。明確な答弁を求めます。

 

 以上が私の質問内容です。質問の順番はくじ引きの結果、私は5番目(最後)でしたが、通告が終了してみるとナント2番目(1番は共産党)になっていました。これは5つの会派中、自由民主党クラブと山吹民主クラブと公明党が質問をしないことになったからです。会派で行う質問の任期最後のチャンスなのに、なぜ放棄するのでしょうか?特に5名の議員を有する2つの大会派が、質問者を立てないなんて到底理解できませんね。

写真は記事には関係ありませんが、前回に引き続き町内で見かけた梅の花をどうぞ。この梅は、私が8年前に介護ヘルパーとして働いていた施設の前庭で咲いています。今でも忘れられない厳しい仕事の中で、美しく優雅なしだれ梅が何度も心を和ませてくれました。

 


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いきなりですが、日記のアクセス数を知ってもらいたくて本当の日付に飛びます
(2009年2月20日 木曜日)

 本日の本当の日付は2月20日です。私がいつも朝一番に確認するのは、空模様とこの日記のアクセス数です。昨日は日記の更新を怠けてしまったので、カウント数値への期待薄は予想の上、パソコンの「カレンダー」を開きました。えっ!間違いじゃ・・・?ナント19日のみで166人の訪問者数が出ています。これって4年前の町議選挙で、トップ当選した時のアクセス数より多いのではないかしら?ここ数日の日記は特ダネでも何でもなくごく普通の記事でしたから、急上昇の原因はまったくわかりません。

 ちなみに2月17日分の日記は88人の訪問でしたが、これでも驚いた数値だったのです。普段は、いつも40〜50人のアクセスが平均数といったところです。まあ急上昇するということは急降下ありと覚悟していますが、日記更新のお尻を叩かれていることは間違いありません。そこで朝一番(今朝は6時起床でした)に日記に取りかかろうと思いました。街宣仲間からは「本日のJR山崎駅前(毎週金曜日に朝街宣をしています)は雨のため中止しませんか」と連絡が入ったこともあり、私はコーヒーを片手にパソコンの前に座りました。

 「でもちょっと待てよ?折角空いたこの時間、それならどこか他会派の朝街宣の様子を見てみたいものだ」と思いました。でも私たち“市民派”同様、雨で中止しているかもしれないし、どこの会派、どの議員(候補予定者を含めて)が一体どこで街宣をしているのか(していないのかも含めて)わかりません。そこで確実な線は共産党の阪急水無瀬駅街宣(毎週金曜日)だと思い、7時半くらいに駅へ行ってみました。河野・冨永議員がビラ配布を行っていましたが、本日は雨のため街頭演説は行わないとのことでした。

 演説を聞いてみたかったのでちょっとがっかりしましたが、お互い労いあって私は帰宅しました。雨が小ぶりになってきたのと、せっかく日記を書くのをずらせて出てきたので、「そうだ!JR島本駅に行ってみよう」と思い、ハンドマイクを手に再び家を出ました。幸い駅前広場には誰も来ていません。タクシーやバスの待合所には大きな屋根もあり、その端っこに立ちました。少々雨が降っても大丈夫です。7時45分くらいから約1時間弱マイクを握り、喋りに喋った一人街宣でした。

 いつもは月曜日から金曜日まで毎日、“市民派(現職議員と議会参画に意思のある住民)”4人で朝或いは夕方の街宣を行っています。「“市民派“ここにありと、みんなで揃って立ちましょう。リレー式で街頭演説をつないでいきましょう」と提案した私の誘いに、みなさんよくついて来てくれています。もちろん今日の私のように突発的に行う街宣もありですし、次のステップとしてはそろそろそれぞれが独り立ちを目指す練習の時期に来ているようにも思います。開始から1カ月を経て街宣にも随分慣れましたし、演説時間が長い等改善の余地は多々ありながらも良き内容の話ができています。

 ただ選挙運動期間の本番を想定すると、仲間の誰かがホローすることは不可能です。お互いが議席を巡って厳しい戦いになるのですから、技量を磨き自らのアピールに徹することも大事です。現状はいろいろ小さなトラブルがないと言えば嘘になりますが、「市民派議員を増やす、新しい仲間に迎え入れる」という私が描いた大きな夢に挑む、その前にはそれぞれが自身の愚痴や瑣末な感情は払拭する努力をしています。同時にコーディネーター役である私の力量も試されていると自覚しています。

 「ところで人の世話やいている場合ですか?南部さん」と問われそうですが、大丈夫!大丈夫です。私は自分が信じた道をしっかりと歩んでいるとの自覚を持って、春の選挙に向かって前進しています。“市民派”の議席増がなるのか、楽しみと不安がないまぜのあと50日間です。16人の議員定数で現職の何人が引退するか明らかではありませんが、議員を目指す新人たちは元職も含めて6人の名前が挙がっています。確実に3〜4人の落選者が出るということです。市民派仲間には夢を語りながら、同時に「厳しい現実を直視せよ」と叱咤激励の日々です。

 さて、阪急水無瀬駅のバリヤフリー化の工事が始まろうとしています。工事車両の進入口になるのでしょうか、支障となる桜の木を移設のため引き抜きました。もうつぼみもふくらみ初めているのに残念でなりません。移植がうまくいって、再びこの地に戻ってくることを願っています。それにしても町広報や水無瀬駅のどこかに、桜の移設に係るお知らせが必要だったことは言うまでもありません。

 左の写真は引き抜く前の桜が写っている写真です。2月12日に私たちは阪急水無瀬駅で朝街宣を行いましたが、喋っている戸田さんの後ろの桜が抜かれました。右の写真は、掘り出した桜の跡にフラワーポットを置いて、カモフラージュ?をしたかのような状況です(2月17日現在)。

抜かれる前の桜
抜いたあとを花壇のコンテナでカバー

 


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保育所で起きたうっかりミス、命に係ることは分かっているはずなのに何故?
(2009年2月21日 土曜日)

 昨日の夕方、町長名のファックスが議長を通じて送られてきました。以下の内容ですが、短い文面ですからそのまま書きます。

島民子第1277号

平成21年2月20日

島本町立第四保育所における事故について

 平成21年2月19日午後3時20分頃、食物アレルギーの幼児(2歳児クラス・男)に対し、おやつとして提供するホットケーキに、触感を高めるために乳製品を含んだ粉ミルクを混ぜて調理を行い、これを食した幼児が緊急入院をいたしました。

 なお、本日の午前10時過ぎに入院先を訪問した職員によると、幼児の様子は元気を取り戻しておられ、その後、母親から昼に退院したとの電話連絡がございました。今回の詳細な経過等につきましては、改めてご報告させていただくこととし、とり急ぎご報告申し上げます。

 以上が事故の第一報です。気の毒に子どもは一晩入院し、保護者はどんなに心配したことでしょう。食物アレルギーを持つ子どもの事故は、2007年1月及び2008年4月にも同保育所で起きています。この2つの事故は、同一幼児に対する事故であったため、保育所側の注意力の欠如が一層大きく問われました。

 これらの事故に係り町の適正業務検討チームの調査や保育所職員と本庁の担当職員等が協議を重ねた結果、「町立保育所における食物アレルギー児に係る事故防止マニュアル」の作成をし、「今後は決して事故を起こさない」と誓ったのです。

 しかしながら1年を経ない間に三たびの事故です。前2回の事故は食物の配膳・提供を担う保育士の注意欠如が問われたわけですが、今回は給食調理員の誤りにより生じた事故です。ホットケーキの材料である小麦粉も粉ミルクも、それぞれアレルギー対応の物品がありながら、実際の調理ではミルクに関し失念・脱落してしまったのです。

 調理の段階でミスが生じると、その影響は広範囲に及ぶことも懸念されます。このたびの事故で、前2回の事故が教訓になっていないことがわかりました。新たに調理に関する事故防止のチェック体制が問われることになります。子どもの命にかかわる問題は重大です。事故がこんなに繰り返し起こることに保育所は勿論、役場全体の危機管理意識・体制が問われています。

 さて議会への報告ですが、第一報とは言いながら既に1日以上を経過しています。19日(木曜日)の勤務時間内に起きた事故なら、先ずは当日中に知らせるべきです。また、20日(金曜日)夜の時点に至っても保護者たちへの報告とお詫びをしていません。保育所保護者会の会長にすら連絡が行っていないというのは、到底理解できません。

第四保育所横の畑で満開の梅の木(2月19日)
私のデジカメではこれくらいの大写しが限度です

 


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暫くして「自転車を降りて通行してください」の看板を立ててくれましたが・・・
(2009年2月23日 月曜日)

 本日の本当の日付は3月7日です。ということは、1ヶ月後の今日は早や選挙の告示日なのです。私は18日の3月議会最終日までは動けませんが、新しい仲間の澤嶋さん・戸田さんは着々と歩を進めている様子で、心強く楽しみです。今日の午後からは戸田さんの応援チームの集まりに、私も出席します。一方澤嶋さんは3月14日には集会をする予定です。この学習会では、今まさにホットな話題の訪問販売・振り込め詐欺の撃退法が学べそうですよ。

 新人(澤嶋さんは正しくは元職です)2人に盤石の現職平野さんを加え、あとはゆるゆると“わたし流”を貫く南部がシンガリを務めています。“市民派仲間”が全員夢を叶えられるよう、私も“崖っぷち”の1ヶ月間で大いにねじを巻き直さなければならないと気を引き締めています。

 さて3月議会については、この日記で前半議会の行政報告をお伝えしました。続いて議案の内容に入ろうとしたところで、インターネットが接続不能になってしまいました。ワード機能はあるのですが、記録媒体をいちいち夫のパソコンに入れて日記をアップするのが面倒で、日記を随分お休みしました。その間もあれこれいじってみるのですが夫の手にも負えず、「修理の出張サービスを依頼しよう」と決めました。

 日記もさることながら、議会中に自分のパソコンで自由に資料の検索ができないのは、この上なく不自由でイライラ度が増します。ところが広島からの出張帰りだと、急に立ち寄った長男がパソコンをひっくり返してみると、あっという間に復活です。久しぶりに現れたヤフーの画面が輝いて見えました。長男はお土産のもみじ饅頭と引き換えに、ちゃっかり修理出張代として“野口英世”をお財布に連れて帰りました。それでも今回は息子の存在、ありがたや!ありがたや!です。反面、夫の株価暴〜落しちゃいました。

 ということで、またボチボチ日記をお届けしていきます。「またずる休みか」とアクセスしつつ怒っておられた皆様、本当にすみませんでした。ちなみに3月3日から7日までの5日間は、1日平均75件(多いです!)の訪問を頂いています。

 さて標題の事の顛末です。2月20日午前11時ごろ、夫はJR島本駅西口から桜井の踏切方面に通じる里道を自転車で通行していました。この里道は駅西口へのアクセス道路「桜井50号線」が未開通のため、代替の道として整備された細い通路です。少しでも道幅を広げるため、民家に沿った水路の上に金属の蓋をかけました。写真で白く写っているのが、その部分です。

 夫は対向して歩いてきた4〜5人の人たちを避けるために、水路の蓋の上を走りました。自転車のスピードは出ていません。広くはない里道ですし、向かいから人も来ています。しかし雨が降った後の金属板はすべったのです。民家の石垣に手をつきながら、ゆっくり転倒したため膝に2センチ程度の擦り傷ですみました。帰宅した夫は「急に転倒したなら、石垣に激突する。その時は大けがを負う」と言いました。

 私は役場に「まず現場を確認すること。そして何らかの注意喚起をしてほしい」と伝えました。最初は若い職員に電話で、次に管理職2人に説明とお願いをしました。若い職員は確かに上司に伝えていました。従って管理職は事情を分かっているはずなのです。しかし私は一から説明をしなければなりませんでした。

 ムカッとしたのは、「20日の何時頃ですか?」と私に訊ねて、「あぁ何時だったかな?」と私が言いよどむと、時間も分からないようじゃねと言わんばかりの反応を示されたことです。さらには「あの水路の蓋は滑らないようにできている。あちこちで使っている」と続けたことです。

 「でも現実にすべったのですから。しかも転倒の仕方によっては、石垣に当たり大けがをします」「夫が怪我したことを、とやかく言うつもりはありません。しかし住民が次に事故に遭わないための方策を取るのは、町として当たり前の仕事です。よい方法を考えてください」と私は伝えておきました。

 話をしたあと、なんだか気分が悪いのです。なぜかしらと考えました。「怪我をした」と伝えた時に、「大変でしたね」とか「どんな怪我でしたか?大丈夫でしたか」との管理職の一言、もしくはせめてそれらしい雰囲気を感じることが出来たなら、私の気持ちは全然違っていただろうと思いました。訴えているほうの言葉をさえぎるようにして“お役所”の言い分を押しかぶせてくる、これが不快の原因だとわかりました。

 そう!この職員たちには共感やいたわりといった気持ち、またその気持ちを言葉にする、その力が欠けていると私は思い当りました。間違った言葉を住民に発していなくても、それだけでは良きサービスとは言えません。相手の立場に立つ接遇がいかに大切か、身をもって知った出来事でした。

 このあと数日を経て、写真のような手作り看板が里道の出入り口に立てられていました。これが果たして注意喚起の一助になるでしょうか?「金属板がすべりやすい」ことを明記する必要はないでしょうか?まあ、でも先ずは聴き捨てられることがなかったことと、看板が無いよりは、有るほうが遥かにマシだと思うことにしました。

 言い忘れるところでしたが、今日(日記の日付の2月23日)は午後から立候補者説明会がありました。町長候補には複数の参加者がありましたが、果たして選挙が起きるのか、私は疑問に思っています。多くの方が“サクラ”さんではなかったのでしょうか(私はもちろん選挙があってほしいと思っていますが)。

 一方町議選の候補者ですが、これもまたサクラさんが混じっているようで大勢です。それでも新たに立候補が確実視される人が5〜6人います。町議の定数は16人ですから、引退議員を差し引いても大変厳しい選挙になることは確実です。私たち“市民派”もよほどの頑張りが必要です。

「里道出入り口に表示された看板」。写真は3枚とも3月5日に写したものです
里道が接近しているJR西口へのアクセス道、
桜井50号線。
新駅より1年遅れて、3月27日に
工事がやっと完成します
50号線建設の工事車両。
現場に置きっぱなしは良くないと、
住民の方から再三再四の注意を受けています

 


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3月議会が始まりました…ちょっと前おきの話のみですが
(2009年2月26日 木曜日)

 今年は4月に町の選挙があるため、例年より少し早目の3月議会開会です。本日と明日は前半議会が開かれます。言うまでもなく私たちにとっては今期最後の定例議会となります。従って全ての議員が一層の気合いを入れて臨むと、私は期待していました。は〜っ?それがこのありさまですか?議案審議に大半の議員が一言も発しない(心ここにあらずで、選挙対策にしか視点を据えていないのでしょうか?)姿を、恥ずかしいとは思わないのでしょうか?

 う〜ん・・・思わないんでしょうね。特に2つの大会派、自由民主党クラブと山吹民主クラブは。「えっ、わしらよう発言しとったがな」と彼らは言いそうですが、確かにヤジだけはリキが入っておりましたね。あまりの“雑音”に、私もH議員も共産党の議員たちも発言の中断を余儀なくされました。とうとう私は堪えかねて後ろを振り向き、「うるさい!」「ヤジるなら、自ら正々堂々質疑しなさい」と一喝してしまいました。

 まっ正確を期すと、そんな中でも十分とは言えませんが、公明党の2議員は割合ちゃんと質疑していました。いつもなら自・民の会派に倣え(?)の公明党ですが、今回は杉本議員が急きょの引退ということで発奮したのでしょうか。話はちょっとそれますが、朝議場に入ると、杉本議員がわざわざ私の議席まで来て引退の挨拶をしました。エ〜ッ!本当?びっくりした〜。

 私と杉本議員の意見はよくぶつかっていましたし、目指す方向性も違っていましたが、よく通る大きな声で迫力ある質疑には一目置いていました。杉本議員は私よりは年長ですが、まだ1期目ですし残念に思います。「健康上」が引退理由のようですから、仕方がないかもしれません。続けて杉本議員は後任者であるKさんの名前を紹介してくれました。

 Kさんは40歳代、女性です。政党関係のみでなく多様な人脈もあるようで、私たち現職もさることながら、仲間として迎え入れたい澤嶋真紀子さんや戸田靖子さんにとっても大きな影響があるかもしれません。“市民派”のリーダーとして、私自身の気持ちの引き締めが益々肝要と再確認しました。ホント!選挙って何が起きるか土壇場まで分からないですよね。告示日までにはまだまだ何かがありそうな・・・。

 しかし公明党の新人候補者Kさんの出現によって、島本町議会における女性議員過半数の可能性が一段と色濃くなりました。8年前の選挙では我が町議会が、日本で初めて実現を果たすかと大いに騒がれたことを思い出します。その後神奈川県大磯町議会が男女比同一となりましたが、それでも島本の町議選は大きな注目を集めことになるでしょう。私自身もワクワクの選挙ですが、ぜひ男女平等社会の根幹をなす女性の政治参画ヒフティ(半数)を目指して頑張りましょう。

 本日の日記は前置きが長くなってしまって、議案審議の中身に触れずに終わってしまいました。次回の日記をお楽しみに。写真は先日お知らせしましたが、阪急水無瀬駅前山側広場の桜伐採の続きです。

 阪急水無瀬駅のバリヤフリー化(エレベーター・エスカレータ・多機能トイレ等を新設)工事が始まりました。H23年春の完成を目指しています。ちなみに工事費の約12億円は阪急と国と町(内大阪府より町に2,600万円の補助が出ます)が三分の一づつ出します。駅舎を山側広場側に7.5メートル張り出すため、駅広を横断している水路の付け替えが先ず必要となりました。そこで支障物となる桜の木4本を引き抜きました(先日の日記では1本の伐採をお伝えしていましたが)。

 引き抜いた桜は、工事を請け負っている大林組が依頼した造園業者によって移植されています。丸2年後に再び元の位置に植え直しますが、桜はそれまで元気でいるでしょうか?工事のためには必要な除去であったとしても、せめて阪急電鉄や島本町は住民の皆さんに丁寧なお知らせを行っておくべきです。「阪急が駅付近の住民には個別にお知らせビラを入れてまっせ」と都市整備の管理職は言いましたが、駅には様々な地域から人びとが行き交うのです。桜の木を引き抜くことも含めた工事全般について、町を始め関係機関がさらなる周知努力を図ることは当たり前のことでしょう。

選定した桜の枝をトラックに積み込みました
手前の楠を残して、4本の桜が引き抜かれました
駅前広場の通行スペースは、
工事の囲いでたいへん狭くなります

 


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3月議会前半の日程から、町長の行政報告をお伝えします
(2009年2月27日 金曜日)

 昨日の日記は議案に至るまでの状況説明で終始してしまいました。本日は前半日程から、先ずは行政報告の内容を私なりにまとめてご報告いたします。報告は本来なら正確さを期するために、基になる文書から拾い出すのがよいのですが、書いたものを読み上げている町長の行政報告であるにもかかわらず議会にその原文を配布しません。議会運営委員会で提出を要求していますが、スムースには出してきませんね。行政報告は大抵町長のお詫びを伴う内容ですから、本来なら恐縮しつつ自発的に提出するのが当たり前なのですが。

 町長の行政報告は2件ありました。一つは障害者小規模通所授産施設「作業所わくわく」に係る補助金の返還についてです。「わくわく」は昨年の7月に、障害者自立支援法に基づく新体系に移行をしました。しかし既に2008年度の小規模通所授産施設補助金の上半期分を受けていたため、7月から9月まで3カ月分の返還が生じました。

 ところが返還金に充てる指定障害者福祉サービス事業所に対する介護給付金は、大阪府国民健康保険団体連合会を経由して、2カ月遅れで「わくわく」に入金されることになります。このため移行前の補助金を返してしまうと直ちに経営が維持できなくなるとの訴えを受け入れ、町は介護給付金が入金されてからの12月補正予算に間に合うように返還を求めました。

 しかし「わくわく」は11月中旬に「直の返還は困難」と意思表示をしました。補正予算では返還の入金がなされているにもかかわらず、実際の現金預金は返還されるべき金額を含んでいなという財務会計上まずい状況が生じました。もちろん町はこの間「わくわく」の収支状況の説明を受け、返還遅延のための申出書及び確約書の提出を求めてもいます。

 12月の例月出納検査では、これらの経緯を踏まえた上で監査委員からの報告が出されました。そしてこの報告が2月9日の3月議会議案説明会の席上、議員に知らされました。ただ一部議員は事情を知っていたようで、12月補正予算において事業所を案じるような質疑を投げかけています。また町も応じる答弁を返しています。結論を言いますと、2月18日には「わくわく」より返還の入金がなされました。

 まあ「作業所わくわく」の経営が厳しいことは頷けますし、“人道的”或いは“心情的”には否定するものではありませんが、町の会計上は例えわずかな期間でも帳簿上と実際のお金が合わないというのは、全くもって由々しき事態なのです。私は法が決めた新体系へ移行なら、資金的なフォローが必ず用意されているはずだと思いました。

 ありました!福祉貸付事業のメニューがありました。「障害者自立支援法の施行に伴う障害者関係事業・施設に対する経営資金(つなぎ資金)融資」が該当します。これは私が探したものではありません。担当に「あるはずだから」と言って探させたのです。ということは、融資をする側の大阪府も、また島本町も「わくわく」に“つなぎ資金”の説明はしなかったということでしょうか。

 私は残念に思っているのです。この融資が現実には使いづらい制度であったとしても「わくわく」に何の情報も与えられずにいたこと、また町も有効な策が立てられずに、結果的には町の会計上よろしくない事態を生じさせてしまったことです。従って補助金を返還させたから一件落着、「良かったね」というものでもないと私は思います。

 さて2つ目の行政報告は、急きょ付け加えられたものです。行政報告して当然だと思いますが、私の日記でも過日お知らせしました「町立第四保育所における食物アレルギー幼児の事故」についてです。先の日記では明確ではなかったところも明らかになりました。先ずはその後の子どもさんの様子です。事故発生は2月19日でしたが、23日から元気に当所しているとのことでホットしました。

 ここから先は行政報告の内容に忠実というわけではありません。私の聞き取りを主体に書きます。この事故はミルクアレルギーの幼児が食したホットケーキに、アレルギー反応を引き起こす粉ミルク(商品名「ほほえみ」)を混ぜてしまったことが原因です。当然調理全般にわたりアレルギー児に用いる食材は別途用意され、調理器具の使用もアレルギー児への調理を先に行うこと等徹底しています。

 今回ホットケーキミックスの粉は調理室に置いているアレルギー児対応のものを使用したのですが、加えるミルクは以前から調乳室のミルクを下ろしてもらって使用していたことがわかりました。調乳室には、通常は「ほほえみ」とアレルギー児対応の「ミルフィー」の粉ミルクが置いてあります。しかし年度当初から1年近くを経て、乳幼児が「ミルフィー」を飲まなくても大丈夫となったため、この時「ミルフィー」は置いてなかったのです。また「ミルフィー」は開缶後1カ月しかもたないため、使用を控えていた事情もあります。

 調理員からミルク名の指定がなかったため、調乳室の保育士は、置いてある「ほほえみ」を調理室に下ろしたのです。受け取った調理士は「ミルフィー」かどうかを確認せずに使用してしまいました。2つの確認を怠ったせいで、このような事故が発生してしまうのです。子どもの命に係る認識が、希薄になっていたと言わざるを得ません。昨年度と今年度当初にもアレルギー児の事故が起こっているにもかかわらずです。

 現在再発防止のために、保育所の職員たちで徹底した議論を行っていると本庁の理事は私に説明しました。そのことを否定する気はありませんが、話し合いや小手先の改善では解決にはつながらないように感じています。危機管理意識の根本的な掘り起しを行う必要があるのではないかと思います。でもどうしたらよいのか、私にも到底わかりません。

 また町の適正業務検討チームの検討にしても有効でしょうが、つまるところは庁内の職員です。お金をかけても今徹底した改善をしなくては、また起きる可能性はあります。多角的な視点で専門家のアドバイスを受けるというのはどうでしょうか。話は変わりますが、ちなみに第二保育所ではアレルギー対応のホットケーキミックス粉には、水を加えているということです。

水路に沿って咲くスイセン・ロード(青葉)

 


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