この日記(2007年6月17日付けの江川のスーパー堤防から高浜に到る地域に大規模なマンション建設の計画)を書いた後ちょっと気になって、新しく計画されているマンションの予定地に行って見ました。いつの間にか掲示板が立てられており、私は情報の遅れをお詫びしなくてはなりません。掲示内容からは、私の想像を超えた大規模なマンション(メゾン水無瀬とほぼ同戸数)だと言うことが分かりました。以下にごく概略をお示しいたします。それにしてもこのような大規模開発は、当町の街づくりに大きな影響があるのは必至です。既に建設予定地で掲示がされているのだから、一言議会に報告があっても当然ではないかと思いますが、どうなのでしょうね?
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スーパー堤防より予定地の一部を撮る
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今日の本当の日付は9月6日です。8月30日に9月議会の議案書がドサッと手元に届きました。今回は分厚い決算書が加わり、一通り目を通すだけでもいつもより時間を要します。あちらを立てればこちらが立たずで、またまた日記がズルズルと停滞してしまいました。6月と7月の日記に戻る前に、8月31日に開かれた住民福祉審議会の記憶を辿ってみたいと思います。行政が出す会議の要点録はまだまだ先になりますから(ちなみに前回7月21日の要点録は、9月4日に町のホームページにアップされました)、私がメモを取った内容で取り敢えずのお知らせをいたします(ただしメモが一言一句正確かと問われれば、ちょっと自信はありませんので悪しからず)。
8月31日(金)午後7時から、ふれあいセンターで開かれた住民福祉審議会は、本日5回目の「就学前の子どもの教育と保育環境の整備について=基本方針」(以下「基本方針」と言います)について審議をします。この日の夜もたくさんの傍聴者が詰め掛けました。仕事場から間に合うかと心急きながら駆けつけた保護者の方々も、10人(位だったかしら)の議員たちも、一般住民の人びとも入室を待っていました。
しかし、なかなか入場が許されません。審議会で何かモメているようです。翌日町に確認したところ、委員から「傍聴者数を制限せよ」との意見が出たようです。今更何を言ってるのでしょうね、ほんとにもう困った委員がいるものです。初回、傍聴者をくじ引きで10人と制限し、その結果多くの傍聴者が泣く泣く帰ったことから、審議会として話し合われ「40人」に枠を広げたのです。そして実際は全員の傍聴を認めてくれているのが現状です。また前回は会議が始まってからの入場も許されました。
結局25分間も待ちぼうけの末、全員入場が叶いました。残念なのはこの間事務局からは、遅れている理由が一切示されなかったことと、会長も傍聴者に向かって「傍聴心得を守ってください。録音をしないように」と述べたのみで、遅れた理由と謝罪はありませんでした。また後刻傍聴を願い出た人に対しても、今回は認められませんでした。ある委員からの「なに考えてるねん!毎回遅れてくる人がいる。ダメだ」との剣幕に押されて、反論の意見が出なかったからです。たぶん必死の思いで駆けつけた人でしょうに、本当にお気の毒です。傍聴者席はまだ空席がたくさんありましたのに・・・。
さて本題の審議会委員方の意見を以下に記します。
会 長 | 委員の皆さん方には、保育所民営化の話のみではなく「基本方針」を踏まえて発言してください。 |
A委員 | 本日の資料中に、第四保育所保護者会が町に出した抗議文がある。町は回答書の中で「お詫び申し上げます」と述べているが、どういうことなのか。 |
民生次長 | (何か言っているが、筆記できず) |
A委員 | 説明がよく分からない。抗議文では私が審議会の進行を遅らせているように書かれている。これに対し行政は肯定し謝っている。こんなことをいちいち抗議し、回答し、それを審議会に必要な資料として出すこと自体がおかしいのではないか。 |
民生次長 | 今までも資料については全て委員の皆さんに配布させていただいている。保護者会への謝罪は、町が答弁した内容について謝っているものである。 |
A委員 | 虚偽の発言になる。 |
〜 私の感想:なんかよく分かりませんが、こんなやり取りって「基本方針」の本質に迫る論議なんですかね? 〜 | |
民生次長 | 第四保育所の保護者会役員とは話し合いをした。しかし「基本方針」のすべてに賛成ではないという前提で、話し合いに応じられたにも拘らず、そうでないような回答を町として行ったので謝罪をした。 |
A委員 | それなら本日会議が始まる前に説明すべきだ。 |
民生次長 | 説明すべきだったとお詫びする。 |
A委員 | 前回終了後に行政は四保役員と話をするということであったにも拘らず、実際は行っていないのではないか。 |
会 長 | 行政は今後的確に答弁すると言うことで・・・。今までは二保の民営化についての議論がされてきたが、「基本方針」の中身に立ち返って検討を願う。また幼保一元化の審議にも入って欲しい。 |
B委員 | やっと「基本方針」には入れてホッとしている。基本方針の「理念」を先ず最初に審議して欲しい。「理念」から「骨子」へと順番に進めて欲しい。 |
会 長 | みなさんどうですか。 |
A委員 | 「基本方針」の内容は全く修正されていない。10年20年を見据えて、最初からきっちりとした論議をすべきだ。 |
C委員 | 進め方について。1つ1つやってもごちゃ混ぜになる。総論つまり理念と各論の問題だ。各論を論じるほど私は専門家ではない。各論は「実施計画」の中でやればよい。ケチをつけるだけでは良くない。建設的な意見を。 |
B委員 | よく分からないが各論抜きの総論、大きなことを私は述べることはできない。 |
会 長 | 過日「理念」のなかで男女共同参画についても意見を頂いた。「骨子」には民営化・幼保一元化・在宅子育て支援が入っている。 |
A委員 | 「骨子」について意見を述べてもよいのか。順番にやった方が整理が付くのではないか。 |
会 長 | では順番に。「骨子」中の民営化については、過去4回の審議会において述べられている。 |
〜 ここで傍聴の申し出がありましたが、許可されませんでした。 〜 | |
A委員 | わざわざ各論を「骨子」で進めるべきではない。文中の「新たなハード面での整備は行わない」とはどういうことか。 |
民生次長 | 例えば二保の増設であるとか、幼稚園のハード(施設)を触らない。つまり現状の施設のままでやるということだ。 |
会 長 | 進め方は順番でよろしいか。 |
B委員 | 「はじめに」のところに付け加えて欲しい。「過密保育状態」との文言を付け加えて欲しい。 |
A委員 | 先の答弁からも二保の民営化、一幼の幼保一元化をするための「基本方針」ということか。「基本方針」は「就学前の子どもの教育と保育環境の整備」をするためのものではないのか。こんなことでは「基本方針」の「骨子」とは言えない。 |
民生次長 | 本町の「子育て支援の拡大」を「骨子」の大きなひとつとしてあげている。 |
A委員 | 「骨子」の中で「平成20年4月から」はおかしい。これは各論に入っている。理解できない。 |
C委員 | 「骨子」の中で「平成20年を目標と定める」はカットすべき。第四次行財政改革プランと整合していない。プランでは「21年まで引き続き検討」となっている。スケジュール的なものは実施計画の中で示すべき。また「少子化」の説明について再度説明を求める。 |
民生理事 | 昨年12月に指摘を頂き、第2回の審議会で回答させていただいた。「女性の就労が人口減に繋がっている」との表現は間違っているのではないかという指摘であった。日本ではなかなか進んでいないため(私のコメント:少子化対策がと言う意味か?)、理想と現実の乖離を表現した。 |
C委員 | 今の答弁のように訂正をすべき。原文はあまりにもお粗末だ。「大阪府子ども未来プラン」とも整合していない。 |
会 長 | 付帯意見として付ける。それでは「平成20年4月」について。 |
D委員 | 目標だからあってもかまわない。あらゆる計画は目標としての時期を掲げる。しかし、期日は柔軟性を持って対処すればよい。 |
B委員 | 目標としては分かる。しかし大幅にスケジュールは遅れている。既に不可能だ。 |
E委員 | 今から可能な時期に、目標を修正すればよい。目標はあるべきだ。目標が無理であれば、考え直すことは必要だ。 |
B委員 | そのためにも「基本方針」をじっくり審議していくと言うことを申し上げた。財政のこと、在宅のこと、幼稚園のことがある。昨年の12月には私たち3人(注:二保・四保 ・一幼の保護者)は、審議会にまだ参加していない。先を急ぐ必要はない。簡単に済ませる問題ではない。 |
F委員 | 今の計画では幼稚園は就労支援型だが、認定子ども園は女性の地位向上に繋がると考えるが、行政に確認する。 |
教育次長 | 認定子ども園については、基本方針に到るまでに検討した。保育所の保育環境の過密と幼稚園の充足率60パーセントについて、それぞれの偏りの改善をしたいと考えている。財政再建に繋がり、なおかつ幼稚園サイドで工夫することで、保育所の環境を緩和できないかと考えているため、就労支援型の幼稚園としたい。 |
F委員 | 将来にわたってはどうか。 |
教育次長 | 認定子ども園には様々なタイプがあるが、公立ではメリットがないということが分かった。就労型でスタートしメリットが大きいことが分かれば、認定子ども園も考えることがあるかもしれない。計画に早く着手し生かしていきたい。 |
B委員 | 「子育て支援プラン」と比較して「基本方針」を読んだが、「方針」には子どもの姿が見えない。子育てする保護者の姿も見えない。全ての親は不安な気持ちでいる。孤立し、イキイキした生き方ができない。親の気持ちを分かって欲しい。アンケートにもあったが、仲間と触れ合う場もない。交流しあって人間として子育てしたい思いがある。そういう点からすれば、「基本方針」は経済性のみを追求した内容になっている。親を顧客としか見ていない。「方針」にはもっと大切なものを書くべきだ。 |
会 長 | 「民営化」・「幼保一元化」の表現をどうするのか。 |
A委員 | 確認したいが「基本方針」中の個々の文言を触ることはできない。審議会としては「意見」として出すということではないか。人口問題だが、人口推計では就学前はマイナスとなり、JR新駅事業ではプラスとなっている。行政の都合の良いような人口推計をしているのではないか。 |
民生理事 | 各方面から同様の意見を頂いている。 |
G委員 | 町として今後どのような人口にしていきたいと思っているのかが問題。子どもだけが人口を構成しているわけではない。今までの減少状況から推計した数を出せばよい。 |
E委員 | 宅地分譲できる開発をしなければならない。常識的に考えれば人口は減っていくのが当たり前。 |
A委員 | 住民を騙している出し方が問題だ。片方では増えると言っているが、片方では減っていると言うのがおかしいんのと違いますかと言っている。要は子どもの数が減るから二保を民営化し、町は身軽になりたいと言っているのと違うのかと言っている。 |
〜 民生理事は今までの説明を繰り返すのみなので、答弁は割愛します。 〜 | |
A委員 | でたらめに近い数字だ。何故0歳児のみ平成18年度の数字を横並びにするのか。 |
H委員 | 統計学上出した数字が、実態とかけ離れているのはどうかと思う。重要なことだが、しかしあまり時間を取るべきではない。 |
〜 民生次長の答弁も変化なく、割愛します。 〜 | |
会 長 | 人口の推移についてはこれで切らせてもらう。また9時に近くなったので、5回目の住民福祉審議会を閉会する。 |
審議会傍聴の報告は以上です。なんだか議論の“山場”が少なくて、記録を起こすのも気合が入りませんでした。第二保育所の民営化と第一幼稚園の幼保一元化は委員方の発言にもありましたが、町が示しているスケジュールから大幅に遅れています。このことについて町はどのように考えているのか、改めて示してこないことが不思議です。
町長は今こそ審議会に出席しなければなりません。何が何でも「基本方針」を押し通し当初の目標日程に追いつきたいのか、それとも目標期日を変えるのか、はたまた「基本方針」そのものの凍結をするのか、しっかりとした意思を表明する必要があるのではないでしょうか。そうでなければ既に幻となった予定日程を初めとして、不毛な砂上の議論を審議会に強いることになりはしませんか?
やっぱ!これは仕切りなおしです。説明会の再開を望む声もありますが、説明会は町から関係者への一方通行になる可能性大です。これまでの説明会で私たちは既に経験済みです。新しい“円卓会議“を持ちましょう!保護者と民生部職員と保育所の職員と有識者らが一同に会し、いちから始めましょう。幼稚園も同様に円卓会議で話し合いましょう。町長!面子は捨てて、新しい場面をプロディーユースする時期に来ているのではありませんか?
産業建設課に感謝!早速の草刈ありがとうございました
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草ぼうぼうの溝田第1公園
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すっきりきれいになりました
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なかなか通常の日記(と言っても9月の今に、6・7月の中頃をさまよっていますから、全く“通常”ではありませんが)に戻れなくて、またまた“飛び入り青文字日記”をお届けいたします。
いよいよ9月議会が始まります。日付はもう今日になってしまいましたが、9日から明日の10日が前半議会です。委員会を間に挟んで10月10日までの後半議会まで、1ヶ月間はちょっと忙しい毎日になります。
さて明日の議会の議事日程を、遅まきながら簡単にお知らせいたします。
* 「損害賠償の額を定めること及び和解の専決処分について」
6月15日に消防のポンプ車が物損事故を起こしました。場所は町道高浜1号幹線(高浜公会堂近く)で、対向車を避けようとしてバックしたところ、搭載していた梯子が民家のガレージに接触して屋根を壊してしまいました。修理代27,000円を賠償し、相手方と和解しました。
今回の事故は賠償額もそう大きくはありませんし、幸いなことに人身事故に至ってはいません。しかし当たり前のことながら、交通事故については議会の反応は厳しいです。私も多方面からの質疑を考えています。事故を起こした職員のみを責めるのではありません。再発を防いで欲しいからきつい質問もするのです。当該事故も助手席の隊員が下車して誘導すれば防げた単純な事故です。
4年前にも救急車がバックして後続の車にぶつかる事故がありました。その時の議会答弁が全然生かされていません。「直ぐに降車して、常に笛でバックを誘導する」「機関員(運転する隊員)の基礎教育マニュアルを作成中」と消防長は確かに答えたのですが・・・。
* 「工事請負契約の締結について」
毎年行われる町清掃工場のごみ処理施設補修工事を、ユニチカ(株)環境事業本部(毎年変わることなく落札します)に請け負わせる契約の議決案件です。今年の工事費は7,140万円(消費税込み)ですが、1億円を超える年もあります。島本町の規模では法的に新しい工場が作れなくなってしまい、かといって広域化(例えばお隣の高槻市にお金を払って処理してもらう)も受け入れてもらえず、町の言う「清掃工場の延命を図るしか、取るべき道はありません」との説明に釈然とはしませんが、H3年の清掃工場稼動から毎年莫大な税金を投入してきました。
清掃工場の施設設備に関しては、私に限らず殆どの議員が“素人”です。私は正直言ってよく分かりません。従って資料の中の工事履歴をチェックし現地視察を行ってはいるものの、いつも「こんなんでいいんかなぁ〜」と自責の念に駆られています。加えて最初のプラント業者であるユニチカが、工事を取るのが決まっているかのような経年の入札結果です。コンサルタント(これもまた毎度おなじみの会社)の保守点検のほかに、専門性を有した第三者の“オンブッド”に点検してもらって「妥当な補修工事です」と証明してもらえれば、どんなにすっきりすることでしょう。ホント、どなたかよい方法があれば教えていただきたいです。
と嘆いても、今のところは仕方がありません。議場の質問では入札に到る状況についての質疑と、連続して補修が行われている設備(焼却炉内部を除いて)の確認くらいは行えそうです。入札については今年の指名業者は当初9社でしたが、1社が指名停止を受けていたことが判明。しかしコンサルがそのことを町に知らせたのは13日も経ってからでした。新たに1社を指名できず、8社で行った入札は6社が辞退しました。結局は昨年同様2社の組み合わせで応札し、ユニチカが落札しました。
* 「2007年度島本町一般会計補正予算」(第3号)
今補正予算で注目すべき予算は多くありますが、第一番には<学童保育室保育料の歳入と歳出補正>についてお知らせします(既に就寝時間を大幅に超過していますのですみません。続きは後日に・・・)。この補正に係る事案に関しては7月8日付け(実際に書いたのはもっと後)の日記に書いていますので、経緯については省略します。新しく生じたこととして、9月1日には関係職員の処分が行われています。懲戒処分6名は職務専念義務違反で減給100分の5を1ヶ月分、あと1名は管理監督者責任による指導行為の文書訓告を受けました。この文書訓告が誰なのかは(個人名ではなく役職名です)分かりませんが、町長も副町長も収入役も教育長もお咎めなしなのでしょうか。新聞各紙にも大きく掲載されたこの“事件”で、トップたちは潔くないぞ!町長は「特別職も給与の減額をします」と条例改正を今議会に提出すべきでした。さらには不能欠損分123,250円の弁済意思をもちゃんと示すことが必要です。
いずれにしても今回のことは、気が付かないとかうっかりとかのミスでは説明が付きません。保護者から保育料口座振替のために送り返され、わざわざ自分の手元に届いた書類を“放置”していた、それも1枚や2枚の他に紛れてしまうような枚数ではない、そしてその状態が経年に渡っていた・・・職員は自分でも「まずい、まずい」と思いながら勤務していたのではないでしょうか。きっと心の闇に深く落ち込んでいったに違いありません。そんなことも誰も気づかず、気づいても一歩踏み込まず、そのままとんでもないことが進行していった職場環境や上司のあり方・・・とても怖いです。
上記の金額は総額です(今回の補正に上がったわけではありません)。それぞれの額が0円(なかなか困難だと思いますが)になっても、それでも今回の問題が解決とはならないのではないかしら?と私は感じています。 では、そのほかの項目については、またボチボチとお知らせしていきたいと思います。取り敢えず、本日の議会頑張ります!
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ダンプカーが頻繁に出入りする駅東口
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駅舎の形が分かるようになった駅西口
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本日は9月19日です。今日JR西日本のプレス発表があって、新駅の名称が決まりました。ごくごく当たり前の「島本」という駅名になりました。JRの決定理由は「島本町に初めてできるJR駅であり、お客様にわかりやすく、長く地域の皆様に親しまれる駅となるよう、所在地名の『島本』に決定しました。」と述べていますが、これは固有の理由がない場合の“決まり文句”らしいです。
アナウンスでは「次はしまもと、しまもと〜」となるのでしょうが、やや頼りない感じがしないでもありません。ちなみに「さくら夙川」駅なんて「さくら」の言葉の響きがやさしく、しかも地名の「夙川」を引き立てて、相性抜群だと思いませんか。まあよそのことを羨んでも仕方がありません。先ずは島本町住民の私たちが、駅名「島本」をいつくしみましょう。来年の春からは我が家の息子たちも、帰省の際には「島本」駅に降り立ちます。そう考えると、この駅名にグンと親しみが湧いてくるから不思議です。
さて、毎度の日記中断でした。「今日こそは更新しているかな?」と懲りずにホームページを訪れてくださっていた皆様、大変申し訳ありませんでした。「明日から議会が始まります」と、前回の日記は議案のホンの一部を紹介したところでフリーズしてしまいました。すでに9月議会の前半は10・11・12日と、日程を1日追加して終了しています。続く13日からは、連休明けの委員会に備えて書類の山と格闘です。なんせ決算審査ですから、2006年度1年分の資料を引っ張り出さなくてはなりません。先ずは床一面に広げた文書類を「使う、使わない」とより分けていきますが、それだけでドッと疲れてしまいました。
家にこもって集中できればいいのですが、昼間は調べものをするために役場通い、また友人が企画したフィンランド教育事情の報告会にイソイソと、土曜日は高槻医師会主催の災害医療救援訓練見学、日曜日には町福祉大会参加と連日行事が続きました。おまけに栄養補給のために長男がパラサイト帰宅しておりました。そんなこんなでバタバタと準備をしつつ迎えた、昨日・本日の総務文教常任委員会でした。
決算審査を終えぐったりの帰宅直後、所沢で勤務する次男が電話をかけてきました。開口一番「お母さんアカンやん!また日記が止まってるで」の言葉に、思わずムカ〜っ!痛いところを突かれた上に、本日の委員会での出来事を思い返して、私はさらに不機嫌になってしまいました。「悪い、悪い!あんた(次男)のせいではないけれど・・・私は疲れてるねん」と口には出しませんでしたが、早々に受話器を置きました。
事の顛末だけを言うと、私は教育費の質疑を一問もさせてもらえなかったのです。15年目にして初めての経験です。私が所属する総務文教常任委員会は一般会計の歳入全部と総務部・総合政策部・教育委員会が所管する歳出と土地取得特別会計及び財産区の特別会計を受け持っています。審査前の打ち合わせで、委員長は各委員の持ち時間を2日間で1時間20分(なんと答弁込みで)と提案しました。私は「持ち時間には拘束性はない、従ってあくまでも努力目標として協力すると捉えて頂きたい」と何度も繰り返し意思表明をしています。
しかし持ち時間を8分オーバーしたと言う理由で(時間を超過したのは私だけではなかったのですが)、私の質問権は葬り去られました。しかも委員長は直近の休憩時間中に「南部議員の時間オーバーは認めがたいが、最終的な判断は委員長に任せる」と大半の委員から一任を取り付けながら、それを反故にし再びそれも委員会の席上で「南部議員の質疑を認めるか」と持ち出しました。私は全ての議員が質疑を終えた最後に、16時30分の時刻を確認した上で「私の時間オーバーは事実です。時間配分が未熟であったことを大いに反省しています。そのうえで1問だけの質疑をお認め頂きたい」と願い出たのです。
冨永議員のみが「夜の8時や9時になっていると言うならともかく、認めてしかるべきだ」と発言してくれましたが、S・Y・I・Ch・Nの各議員は「絶対認めない」とはねつけました。おまけに傍聴の“声の大きい議員”たちが加勢したので、委員長は天下晴れての質問封じをすることができました。一切の反論を行わずただひたすらお願いをした私でしたが、こんなアホくさい結論しか出せない委員たちや委員長を眺め「惨めな人たちやなぁー、この人たちは私の発言を封じて、一体何の益があるのんやろ?」と感じてしまいました。
わずかでも望みをかけた私が馬鹿でした。ホント、悲しすぎて笑い話にもなりません。まあしかし、こんな風だと議会はどんどんお粗末になっていきますね。ちなみに私なら本日と同様の状況下では、いかに主義主張が異なる相手であろうとも、或いはどれだけイケ好かん議員でも、発言権は尊重します。絶対質疑はさせます。何故か?それが議会人として執るべき正しい道だからです。
大事なことを言い忘れていました。一般会計の所管分については、保留(採決に加わらない)Ch議員以外全員が反対し、2006年度の決算は認定されませんでした。理由は言うまでもなく学童保育室使用料徴収漏れ等の事態を引き起こした教育費を認めるわけにはいかなかったからです。私の発言を許さなかった頑なな議員たちも、さすがにこのとんでもない事態(事件と言ってもよいですが)に対しては、善し悪しを付けることぐらいはできたのかと、それだけは少々の救いでありました。
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第三小学校学習田の案山子
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第四小学校学習田の案山子
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今日の日付は9月23日です。それにしても暑い!「もうええかげんにしてほしいわ」と体も心も悲鳴を上げています。ところで気候もさることながら、政局も相変わらず混乱の暑苦しい日が続いています。「福田か麻生か」と連日人気取り見え見えのパフォーマンスが報道されてきましたが、本日「福田総裁」誕生で決まりとの筋書きは変わりません。
総裁選は所詮自由民主党内のコップの中の嵐であり、私たち国民が関与できるものでもありません。“お坊ちゃま安倍首相”が突如投げ出した前代未聞の政変は“同じ穴の狢”で修復できるほど、生やさしいもんではありません。「なめたらあかんで!」(この言葉、町の福祉大会で顔を合わせた辻元清美衆議院議員が私に開口一番告げた言葉です)。「解散総選挙が筋でしょうが」と私も全く同感です。
さて自然界を見渡してみると日差しも気温も真夏並みですが、「夏」かと言うと、やっぱり「秋」。田んぼの稲穂もあぜ道の彼岸花も狂った気候にめげず、今はまだ懸命に“体内時計”を調整しつつ、実って咲いてくれています。
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お彼岸にはちゃんと開花するあぜ道の彼岸花
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触れるとホロホロこぼれる萩の花
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さてさて、ここで訂正をしなければなりません。前回の日記で書きました「石頭」発言は取り消します。9月19日の総務文教常任委員会で、「南部議員に教育費の質疑をさせてはならない」と決めた委員長を含む委員たち(冨永議員を除く)は「石頭だ」と、私は日記に書きました。当発言は私自身の反省を踏まえた上で議員の発言権を侵す決定に対し、また委員長の裁量の無慈悲さに対し、私の悔しさや悲しさを表現する過程で発した文言でした。
しかし、翌日同委員会のS議員から「南部さん、“石頭”は言いすぎや。気分悪いで」との申し出がありました。S議員はやんわりと注意をしてくれ、私も相手が気分を害していることについては認めなければならないと思いました。そこでイニシャルながら「石頭」と名指しした議員の皆さんには、お詫びをすると共に先の日記から「石頭」の文言を削ることといたします。
蛇足ですが、私の日記については夫とホームページの管理をしてくださっている夫の友人の二人が目を通してくれています。ちなみに夫は北摂のさる自治体職員でしたし、友人の方も同様です。従って議会や行政職員の裏の裏まで知り尽くしていますが、それでも私が腹立ち紛れで書いた記事や、誤った解釈をしている文章には、「気持ちは解るけれど・・・」と容赦ないクレームがつきます。
最初はそれらの意見が鬱陶しく「表現の自由やんか、好きに書かせて」と反感を持ちました。行儀のよい“いい子ちゃん”の日記なんて面白くないやんか!私は私の正直な気持ちを限界スレスレで書きたいねん!と反発しつつも、書き直した記事は少なくありません。でもそれは結果的には正しいことでした。議員のホームページは私信ではなく、それなりの節度を自分自身で持たなければならないと、常に自戒の念の必要性を私に教えてくれていたのです。
ところが今回の「石頭」文言には、二人からのクレームはつきませんでした。議会の中の力関係や理不尽さを十二分に知り尽くしている二人から見て、私の無念さは解っていたのではないでしょうか。でもそれでもなおかつ、投げかけられた相手が気分を害したとすれば、それはそれ。「あなたの気分を悪くしたことはわかりました。ごめんなさい」と伝えるのは人としてのマナーだと私は思っています。
そろそろ6月と7月の日記に戻らなくてはなりません。いつまでも最新版と言い訳しながら、番外の“青文字日記”を続けているわけには行かないでしょうね。でも3ヶ月前の記憶が戻らない!メモ書き程度の日々の記録はノートに残しているのですが、くっ、苦〜しい作業になりそうです。
本日の日付は9月29日です。27日の夜は住民福祉審議会が開かれました。審議会では、町長が諮問した「就学前の子どもの教育と保育環境の整備=基本方針」についての審議を行っていますが、一昨日で6回目の会議となりました。基本方針には第二保育所の民営化と第一幼稚園の就労支援型幼稚園への移行が示されているため、初回より保護者を始め住民の関心も高く、今回もたくさんの傍聴者が詰め掛けました。審議の速報(概要)をお知らせしたいと思いますが、私流に省略をしたり付記しているところも多々ありますので、ご了承ください。(次回は10月18日の開催予定ですが、その折には役場が作成した公式の会議録が提出され、町のホームページにも掲載されるはずです)。
さて、会議が始まりました。冒頭にまたまた人口(推計)関連の問題提起があり、延々時間を費やしました。人口問題は確かに大事なことですが、とある委員の発言「要はそれだけこの資料(基本方針中の数値)が雑駁だということです」に尽きるのではないかと、それ以上でもそれ以下でもないと私は思っています。行政が示した数値の揺らぎを盾に攻めたとしても、果たして保育所の民営化等の計画を覆せる突破口になり得るのかしらと、私はちょっと疑問に感じています。ということで人口関連の議論は大幅に割愛します。まあ町の資料ですから、より説得性のあるデータに修正することは大切なことではありますが・・・。
次に出たのがH13年に行われた町立第一保育所と民間の山崎保育園の“統廃合”に係る議論でした。「統廃合と言いながら、現山保の施設定員は増えていない。従って統廃合ではなく、一保の廃止と山保の移転(水上隣保館敷地内から運動緑地公園隣接地に新築移転)が行われたということだ」、「定員が増えていないのに、統廃合と表現するのはおかしい。基本方針中の文言は変えるべきだ」との意見が出ました。これは私も修正した方がよいと思います。
さらには「一保の廃止が、二保・四保の過密を招いた」といった意見もありました。保育所所長からは子どもの数が増え、保育室確保に苦労している報告もありました。また評価が高いとされる当町の障がい児保育については「1974年に始まった『わかば教室』が四保で行った統合保育の前身ではないか。四保の障がい児保育は、当時の日本では類を見なかった画期的な試みであった。従って『わかば教室』が、基本計画中の年表に記載されていないのはおかしい、加筆すべきだ」との意見がありました。 さてこのあたりから、質疑応答の形で記します。
委 員: | 過密保育を先ず解消すべきは、山保を含む全保育所の0・1・2歳児である。 |
民生部理事: | 当町は定員の125%を入所させているため、待機児童はいない。高槻市は115%までの入所であるが、待機児が発生している。また就労支援型幼稚園は、0・1・2歳児の過密を解消させるものではないが、3歳児の過密を緩和することなる |
委 員: | (一幼が)就労支援型で3歳児保育をするのなら、町外の私立幼稚園を予定している子どもが新たに(一幼に)流れてくる可能性があり、二保及び四保における3歳児の過密解消にはならない。従ってニーズ調査が必要である。私の案は・・・(1)幼稚園の定員割れの解消は、現状に加え新たに3歳児保育をおこなう。(2)預かり保育が上手くいっているのだから、朝夕の預かり時間を延長すればよい。(3)民間保育所を新たにあと一ヶ所造ればよい。 |
委 員: | 一般職員の採用は毎年数名行われているが、保育士の採用はこの十数年間全くされていない。職員定数条例との整合性はあるのか。何故保育士だけが採用されないのか。今後町はどうしていくのか。 |
委 員: | 正規職員の保育士が減っていっている。町立保育士の平均年齢は51歳。他の自治体では公立で約40歳、民間なら20歳後半だ。島本町は異常ではないか。また当町の非正規職員の率は50%で、府内でもトップクラスだ。町は公的保育の意識が欠如しているのではないか。 |
委 員: | 町は現行の(国基準を上回る)保育士配置基準を引き下げようとしている。何故保育士の採用をしてこなかったのか、明確に示してほしい。 |
委 員: | 民間では経費率をいかに下げるかで、職員の給与カット・昇給停止を行っている。島本町は保育士の年次別採用計画を立てるべきだ。正職の保育士でなくても、かって保育士をしていた人、「オバサン」を雇用するというようなことも考えられる<私のコメント・・・ここで「かって保育をしていた人」を「オバサン」と当委員は表現しました。「オバサン」には女性蔑視の意があります。公式の会議の席上で発言すべき言葉ではありません。また保育士を女性と限っている当委員の意識は、著しく男女平等に欠けていると言わざるを得ません>。 |
民生部理事: | 職員総数は減少したが、保育士が占める割合は変わらない。12%を維持している。いずれにしても第四保育所は直営を堅持する。また同保育所の正規保育士は、町の職員採用計画の中に組み込ませてもらう。 |
委 員: | 今年も保育士の採用はなかった。第二・第四保育所合わせて現在30名の正規職員保育士、平均年齢51歳の職員体制で大丈夫なのか。就労支援型幼稚園や在宅子育て支援への保育士移行で(保育所勤務の正規保育士数は減るが、保育所の子どもたちへ)、中身のよい保育をやっていけるのかと思う。 |
委 員: | 保育士は専門性だけではダメだ。ミッション性が必要。保育士に限らず、人事は長期的なビジョンで見るべきだ。例えば5年に1度、新しい保育士を採用するとか、町全体の財政バランスの中で見るべきである。 |
委 員: | 採用が止まった年から、職員定数と全職員数と保育士数を年度ごとに示した資料を提出されたい。 |
委 員: | 基本方針の9ページには、(保育士に係る)今後の対応が書かれていない。(仮に第二保育所を民営化したとしても)「公営一園を堅持し、保育士の配置基準は現状を維持する」と記さなければならないのではないか。 |
委 員: | 同ページで、町は国基準に合わせることを匂わせている。そうなると山崎保育園としても補助金が町から出ないことになる。保育士の配置基準を下げると、当町の保育は崩壊する。しかも町の保育水準は決して「高水準」ではない。わずかな底上げで保たれている水準である。国際的な比較からしても、高水準ではない。 |
委 員: | 公立保育所2園なら、(現状の保育士配置基準)を維持しないと言うことか。 |
民生部理事: | 「高水準」の文言は国内の見地から、そのように表現をした。厳しい財政状況の中では民営化ができなければ、配置基準を下げることになっていく可能性はある。行財政プロジェクト会議でも、そのような検討をしている。 |
委 員: | 財政が悪化している原因を探るべきで、保育や教育を削るべきではない。 |
委 員: | 正規保育士は平成20年には4人減、21年には1人減となる。民営化しようがしまいが、正規保育士の数25名は変わらない。審議会が民営化に賛成せざるを得ないようになっているのではないか。 |
委 員: | 理事の発言は本心からの答弁ではないと思う。傍聴人もいることだし・・・。傍聴の中には、ほらあのへん“絵”を描いている人らがいる・・・。<私の独り言:この発言は正確に筆記できていませんが、“絵を描いている人ら”と言うのは“町の方針に反対している人たち”との揶揄だと思います。あからさまに傍聴席に向かって嘲笑?挑発?的発言を行った当委員の見識を疑います。さらには審議内容からそれた委員の言動に対して、会長がやんわりと流してしまったのは残念です。会長は当委員に対する注意と、発言の取り消しを促し会議の軌道修正を図るべきであったと思います。傍聴者の多くが気分を害し、私はホント悲しくなってしまいました> |
委 員: | 保育士の採用が、10年間も全く行われていなかったことには呆れている。人口3万人の町が「子育てはしっかりやっている」と言われる町になってほしい。節約は各部所でいくらでも節約できるのではないか。 |
委 員: | 公務員はよほど悪いことをしない限り身分保障されている。当町は臨時職員も含めて、(職員体制は)充足していると思う。 |
委 員: | 幼稚園の保護者として発言する。私立幼稚園の募集が始まる。10月1日から願書の受付が行われる。保護者はわが子を通わせる園を決める時期に来ている。しかし第一幼稚園の今後の中身がわからない。安全圏で私学を選択して、その後町立幼稚園が現状通り(空きがあること)であることがわかっても、後の祭りである。「来年平成20年には、(基本方針に述べられた計画は)もうできない」との返事をはっきりと出してほしい。 |
教育次長 : | おっしゃる通りと受け止めている。町長は審議会の答申を尊重すると言っている。10月1日までの皆さんの判断時期には間に合わないことには「ごめんなさい」というほかはない。現状では審議会の動向を見守るしかない。 |
委 員: | 現実的に決断しなければならない保護者がいる。この不安を解消させるべきだ。何のための基本方針か。基本方針は子どもや保護者のためになるものではないのか。 |
ここで会議終了の予定時間が来てしまいました。次回は10月18日(木)の予定です。時間はたぶん午後7時から、場所は未定ですが、1週間くらい前には町のホームページに日程が掲載されます。
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所沢から秋の恵み(次男が親しくしている農家からの頂き物)
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友人から秋のミニ花束
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