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2007年度のスタートです

(2007年4月1日 日曜日) 

 年の始まりは1月1日、年度の始まりは4月1日です。入学・入社式が一斉に行われ、季節感ともあいまって始動・躍動を強く意識させられるのが、4月1日の年度のスタートだと思います。私たち議員も町長も任期の折り返し点を迎えました。また役場では大幅な人事異動が行われ、2007年度(H19年度)の職員体制が明らかになりました。

 役場の人事については議会が関与するべきことではありませんが、異動の一覧表が示す内容はなかなか興味深く、私は「え〜っ!」「ふ〜ん?」と共感と疑問を交差させながら眺めています。

 退職した部長2人の後任には注目していましたが、いずれも次長が昇任したので“サプライズ人事“ではありませんでした。見るべきところは若手の課長・係長の複数登用でしょうか、歓迎したいと思います。一方危機感を募らせる人事もありました。総合政策部次長が一つステップアップして、民生部理事になったことです。「理事」は通常の業務ラインから外れて、個別の施策を推進していくために置かれます。今人事に係る個別の施策とは、言うまでもなく「保育所の民営化」です。

 従って今回の「民生部理事」はズバリ、第二保育所民営化を具体的に進めるために作られたポストです。新理事は保育所現場を預かる民生部のためらいを斟酌することなく、総合政策部において強力に民営化の主導権を握った職員です。つまり町長は保護者や関係者の戸惑いや怒りに迷うことなく、来年度当初(H20年4月)の実現を目指していることが、これではっきりしたということではないでしょうか。まずい!マズイ!全く拙い!人事です。

(以下4月9日訂正)

 また「まずい!」と言えば、私は再任用職員の人事を見て同様に感じています。公務員の定年退職年と年金支給開始年の空白を埋めるために、再雇用される制度です。もちろん本人の希望と任用を審査する機関はあるのですが、まあ願いは叶えられるシステムになっているようです。

 勤務は週4日で仕事は補助的な内容にとどまります。再任用職員一人につき町の支出は年間400万円余になりますから、住民から見ると再就職としては良い条件だと捉えても当然で、反感を覚えるかもしれません。

 再任用制度は法令に基づく権利ですから、私がとやかく言うことではないかもしれません。定年後もまだまだ元気で働く意欲は評価したいと思いますが、それなら役場以外の再就職先を自ら切り開きましょう。ちなみに夫が勤務していた自治体では、部長・次長職等の職員は再任用に応募しないことになっていたらしいです(条例上の定めなのか暗黙の決まりごとだったのか、また調べておきたいと思いますが)。

 期末手当や社会保険を含めると年間400万円を超える給与は、正規の職員でも数年を経なければなりません。しかもそれより半額にも満たない給料の臨時職員は同じ仕事をしているのです。なによりもかつて上司であった人には、回りはやっぱり気を使いますしね。まあ再任用は形を変えた公務員の”天下り“じゃないでしょうかねぇ・・・。私は制度の見直しが必要だと思っています。

 


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町立保育所の進級・入所式いつまでも

(2007年4月2日 月) 

 町内には公立の町立第二・第四保育所と民間の山崎保育園があります。今日は3ヶ所同時に入所(園)式が行われます。いずれに参加しょうかと迷いますが、民営化の方向性が打ち出されて心配な第二保育所を訪れることにしました。

町立第二保育所

 わずか10日前の卒所式では保育士・保護者共に涙涙で、私も胸が熱くなりました。赤ちゃんの時から子どもの成長を見届けてきた保育士と、働きながらの子育てで毎日が綱渡りの保護者が、やっと迎えた日でした。

 成長した子どもを前にした喜びと、お互い心を繋ぎあった6年間の苦労を振り返る懐かしさと、そして別れの悲しみとが保育士にも保護者にも一挙に溢れ出した感動の卒所式でした。

 本日の式では殆どが進級する子どもたちでしたが、勿論新しく入所の子どもたちもいます。特に0歳児は保護者の緊張の傍らでスヤスヤ眠っていたり、担任の保育士に抱っこされ「ア〜ア〜」とご機嫌だったり、ちょっとむずかっていたり・・・可愛いいったらありません。

保育士に抱かれて「はじめまして」 保育士と自己紹介する子供たち

 役場からは民生部の新理事が出席し、町長の挨拶を代読しました。ちなみに「理事」の職は第二保育所の民営化実施のために新設されたポストにほかなりません。町長も代理に任せず卒・入所式に一度出てみたら、保育の素晴らしさも困難さもチョッとは実感できるのにと残念に思います。全身全霊を込めた子育て・子育ちの尊さを肌で受け止めて欲しいと思います。

 私だって保育所の「保」の字も解っていないのかもしれません。しかし感情論で迫っている訳でもありません。保育現場には本庁の机上の論理では推し測れない、生きた実践が蓄積されているということなのです。

 人(特に子どもたち)に直接係る施策はお金や統計の数字だけで推し測ってはいけないのではないですか?特に他市町に誇れる保育行政だと自他共に認めているのなら、何をわざわざ棄ててまで拙速な民営化に走ろうとするのか、全く理解に苦しみます。

 町長は少なくとも今年度と来年度をかけて、保護者や保育士たちとじっくり話し合わなくてはなりません。それでも保育所を民営化するというのなら、丁度良いです!H21年度の町長・町議選挙で住民に問いましょう。これほど確かなことはないでしょう?

 式を終えて、全てのクラスを回りました。今日は早朝・夜の延長保育に携っている臨時職員さんも全員集合していました。調理室では給食調理員さんがお昼ご飯を作っています。事務所には新採用の男性職員が配置されました。

早くも「なかよし三人組」

 町立第二保育所の新年度、今日から元気にスタートですよ!私はいつまでもこの日が巡ってきますようにと願わずにはおられませんでした。

 


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小沢さんの選挙応援、水無瀬駅で朝のご挨拶

(2007年4月3日 火) 

 3月30日から大阪府議会議員選挙が始まりました。私は小沢福子さんを応援しています。小沢さんは3期目の立候補です。小沢さんは社民党公認ですが、政党候補というより私たち市民派議員の感覚に近い議員です。私は小沢さんのパワーと飾らない人柄が好きです。

水無瀬駅前で朝の挨拶

 今回無風選挙になるかと心配していた小沢さんは、選挙をすることが出来て喜んでいます。8年前小沢さん自身が無風を許さないと、立候補したのですから当然でしょう。

 選挙戦も中盤に入りましたが、私は初日から毎日街宣車に乗って“ウグイス”(アナウンスをする人)をしています。今朝は7時から阪急水無瀬駅前で、朝のご挨拶に立ちました。通勤に急ぐ顔見知りの人たちがサインを送ってくださり、心がポッと温かくなります。

 8時になるとマイクが使用できるので、小沢さんは演説をし、その後私とTさんがウグイスを務め、島本町内を街宣車で回りました。窓を全開にして、しっかりと手を振ります。通行の人に声を掛け、お辞儀をし、なによりも笑みを絶やさないように心がけます。

 このような選挙姿勢に対して「カッコだけで不愉快」といった感想をもたれる方もいますが、私たちのように自ら進んで選挙運動に係っている者は、お義理ではとても続けることは出来ません。私たちは候補者を信じ、当選を願い全力を尽くしてアピールしています。

 そのために私が心がけたことは、先ずは議員の肩書きを捨てることです。選挙対策の事務局(選対)が言うがまま、一つの駒になりきって動きます。「あれイヤ、これイヤ」の我儘はとんでもありません。私はどんな変更にも対応できるように当分の間のスケジュールは、全てこの選挙のために空けました(1日だけ役場に用事があったので、お休みをもらいましたが)。

 私はその日の役目が終われば、邪魔にならないようにすぐに帰ります。お茶も飲みません。候補者は一刻でも早く開放して体を休めてもらわねばなりませんし、選対は今日の反省と明日への準備があります。

 と言った状況で、今回の選挙応援は私もかなり理想の運動員の姿を貫徹できたと満足しています(オホッ!自己満足だとはわかっていてもです)。

 もう一つ今回の選挙でとても大きな収穫がありましたが、この続きは後日に・・・

 

お詫びと訂正

 4月1日の日記「再任用制度」に係る記述について、役場の人事課職員から指摘を受けました。職員は「匿名で苦情があったので」と恐縮していましたが、こちらこそ恐縮です。職員には指摘のお礼を言いました。そして「これからも遠慮せず、ビシビシ・ドンドン指摘・指導をお願いします」と伝えました。

 内容に就いては確かに誤解を招く恐れもありますので(また再任用職員には、いやな気分を与えてしまったのでしょう)、お詫びと訂正をさせて頂きました。本当に済みませんでした。

 

 4月1日の日記で書きました町職員の再任用制度について、以下のようなメールを頂きました。私のホームページを見てわざわざご意見を寄せていただいたこと、本当にありがたいと感謝申し上げます。

 この方は現職の地方公務員(当町職員ではありません)の立場で発言されており、その内容通り再任用制度について法令上は正しく、何ら異議を唱えることはできません。仮に私が町の再任用制度を訴訟の対象とした場合、敗訴の結果は目に見えています。

 また私が問題提起をするための表現として用いた言葉には、この方がご指摘されているように確かに適切でない文言があると私自身も認めております。ただ私を含めて住民間には、大なり小なり日記に記したような感覚を持つ人は少なからずおられるという事実です。

 「そもそもは間違うてないと言うけれど、現実見てたらなんかおかしいんちゃう?」との住民が感じているモヤモヤは、まさに基礎自治体の議員が掬い取っていく使命があると私は思っているのです。そしてモヤモヤを少しでも晴らすために皆で議論したり考えたり調べたりする、そんなファシリテーター(水先案内人)の役割を務めることこそが地方自治体議員の仕事だと、私は思っています。

 従っていろいろ乱暴な表現や当事者の気持ちを逆撫でするような言葉も、時には使っていることがあると思います。自分自身で先ずは気付くべきですが、ご指摘を受けて改めて恥じ入ることも多々あります。

 しかし私には前述したように私の役割があリます。国が定めたことだからと鵜呑みにはせず何とか島本町として制度の運用面において、住民に理解して頂けるような改善が図られればと思った末の記述だとご理解いただきたいと思います。

 それではご本人の了解のもと、以下貴重なご意見を転載いたします。

<・・・引用開始

『常々この再任用制度についていろいろ考えさせられることがありますのでひとこと。

年金支給開始を遅らせるというのは国の政策としてすでに決定されたことで、再任用制度はそれに基づいて整備された制度であり、公務員のみならず全ての労働者がその制度の適用を受けるべきものであると思います。

ただ、民間ではかたちばかりが先行してなかなか「利潤追求」の観点から実態としてはまだまだほど遠い内容となっているという現実があり、このため公務員が率先してこの制度をとりいれて、いわばアジテート役を担うといった側面もあると思います。

ですから、公務員削減による財政支出負担の軽減と再任用制度を同じ土俵に並べるのは問題のすり替えのような気がしますので、誤解を生じさせると思います。

「今まで給料をたくさんもらったのだから、雇用機会は短くてもよい。」という問題ではないのではないでしょうか。』

<・・・引用終了

 


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寒さに震えた小沢さんの街宣車「ウグイス」

(2007年4月4日 水) 

 今朝は阪急高槻市駅前での“ご挨拶”に参加します。さすがに高槻です。水無瀬駅とは乗降客の数が雲泥の差です。帯になって続く人の波に向って「おはようございます。小沢福子です」とニッコリし、頭を下げ挨拶します。

 オッ!○○部長が通り過ぎようとします。大抵の職員は見て見ぬ振りで行くのですが、私に気付いた部長は軽く会釈をしてくれました。こんな時は無条件にうれしいし、「なかなかマナーがよろしい」とハナマル進呈です。

 駅頭での挨拶のあとは街宣車に乗り「ウグイス」を務めます。窓を全開した車はただでさえ寒いのに、今日の天候はまるで冬が戻ってきたような有り様です。強風とみぞれ状の雨も加わって震えながらの街宣でした。コートの上から選挙用のパーカーを着込んだモコモコの達磨さん状態では、イメージダウンかもと思いましたが、まあ候補者も似たような姿なので・・・安心しました!?

 


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本日選挙応援はお休みし、役場で仕事

(2007年4月5日 木) 

 久しぶりに役場ヘ行きます。情報公開を受ける文書があったのと、議員ボックスに急を要する書類が配布されているかもと気になっていました。ボックスの中には本会議と常任委員会の会議録がド〜ンと(両方合わせて6センチくらいの厚みがありました)入っていました。

 本会議録は昨年の6月議会分、委員会は同じく昨年の3月議会分です。それぞれ約10ヶ月前と1年以上前の記録ということになります。会議録の校正は議会事務局の職員が行っていますが、通常の事務と平行しているためなかなか進みません。

 事務局長自らもヘッドホーンを耳にし、録音テープと速記を起こした反訳原稿を同時確認する作業をしている姿は、私もよく目にしています。その努力に鞭打つ様で心苦しいのですが、それにしても会議録の完成が余りにも遅すぎます。

 昨今私をはじめ議員の数人はメールで送信される会議録を(反訳原稿の段階であっても)、本会議終了の数週間後には受けることが出来ています。この点は大変ありがたいし評価できることです。

 しかし電子情報を受けない議員や一般住民は、会議録を待っている限りにおいては1年近くもかかると言う現実です。このスローテンポさは信じられないです。ホント!真剣に改善策を考えなくては、議会の情報提供のあり方に苦情が起こっても当然ですし、私たち議員も肩身が狭いです。

 私は校正の細分化を図るしかないのではと思っています。つまり議員も理事者もそれぞれが、自らの発言をチェックすると言うのはどうでしょうか?誤字脱字の類はこれで解消されます。会議録は後の判断が入り込めない、発言に忠実な記録ですから、そんなに頭を悩ませる問題は出てこないと思います。

 論最終の通読・確認は事務局と会議録署名議員の複数人で行うということでは、どうでしょうか?議長!議会事務局長!この提案、検討の価値ありませんかね。

 

「我家の花たち、よく育ってくれてありがとう!」

"猫の額"にも春満開

フェンス一杯に広がるモッコウバラ

 


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選挙は究極の“セールス活動”

(2007年4月6日 金) 

 府会議員選挙も後1日の運動期間を残すのみとなりました。今日は午後からの街宣車に乗車します。お天気も良く(う〜ぅ、日に焼けますっ!)、高台に開けた住宅地からの展望は素晴らしいです。

 しかし眼下にびっしりと広がる市街地を見ると、改めて36万都市における選挙戦の困難さが実感されます。特に小沢福子さんのように社民党の候補ではあるけれど、どちらかと言うと“市民派DNA”満載の候補は、お顔も名前も知らない“無党派層”の1票を頂かないことには当選できません。

 今回の府議選においては大政党・大組織・大宗教団体が支援する候補者は、立候補すればそれでもう当選への道が開けたも同然です。まあ言ってみればショーケースに並べるだけで、お客さんが無条件で買ってくれる商品のようなものです。

 候補者を品物に例えるのは適切ではありませんが、選挙ってやっぱり有権者の“品定め”に寄って決まるのは否定できません。小沢さんにしても私にしても、厳しい品定めは望むところです。だからこそ、大動員や大絶叫や(大政党・組織の)看板を背負うだけの選挙戦はできません。

 有権者の、時には気まぐれな有権者のハートを捉えるためには、「どうか納得して、あなたの1票を私に使ってください」と真摯にしてかつ最大努力のセールスが必要なのです。従って小沢さんは島本町は勿論、大票田の高槻市内も実にこまめな街頭演説を実践しました。

 選挙運動期間中における有権者の品定めは、個人演説会や街頭演説で候補者の政策を聴くしかありません。丘の上からも田んぼを背にしながらも、或いは人影のない団地の中で等々、効果はイマイチ?と思う所でも、小沢さんは決して端折らないし変わらぬ内容で演説していました。

 この選挙戦9日間のうち、私は8日間係りました。私は今回の選挙で「たくさんの大きな収穫を得た」と、数日前の日記に書きました。小沢さんの選挙運動姿勢は、まさに「大きな収穫」のひとつでした。

 私は小沢さんに候補者の原点を見ることができました。小沢さんは「平和が脅かされ、福祉の切り捨てが進む今、お互いが『どう?だいじょうぶ?』と言い合える政治が大切」と平易な言葉で語りかけました。小沢さんの演説は心に沁み込んでいったし、なによりも私自身が“初心忘るべからず”の気づきを取り戻すことができたと思います。

 


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島本でフィナーレを迎えた小沢さんの街頭演説府

(2007年4月7日 金) 

 議会議員選挙運動も今日が最終日です。午後から街宣車に乗り“うぐいす“を務めます。雨が降り出し、窓から出した手の指先が凍えて感覚がなくなってきます。

 小沢さんは市街地ではない原や川久保にも、しっかりと街宣していきます。最終日に山を越えて、街宣車を走らせる候補者も珍しいと私は思いました。原では明日の「蛇まつり」の準備に、集落の男性総出で神社に集まっておられました。

 夕方5時半にJR高槻駅の陸橋に到着です。土曜日のこの時間帯、この場所では人びとが帯状に流れていきます。高槻市内での最後の大街宣は辻元清美衆議院議員をはじめ、1週間後に選挙が控えている高槻市議会議員の候補者たちも駆けつけ応援演説をしました。私は小沢さんのキャッチフレーズ「地域をつなごう」のプラカードを掲げて立ちました。

 7時半、島本に戻りました。水無瀬駅前で9日間の選挙戦のフィナーレを迎えます。高槻とは比べ物にならないこじんまりとした街頭演説ですが、支援者の方々も集まってくださいました。辻元さんのエールと小沢さんの最後の訴えが選挙運動終了時間の8時ジャストまで行われました。

 司会を務めた私は、時間通りに終えることが出来、大役を果した気分でホッとしました。小沢さん、選対の皆さん、応援の皆さんお疲れ様でした。冬に戻ったような寒い日も雨の日もあリ体には少々堪えましたが、小沢さんの快活なキャラで楽しい選挙運動を経験させてもらいました。

 

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