議長!議会改革に玉虫色の後退は許せません
(2006年6月1日 木曜日)
今朝は9時半から議員全員協議会(全協)が開かれます。案件は議会運営等の改善点に係り、検討委員会・議会運営委員会を経て本日の全協に上げられてきたもの2件です。2件ともに私(の会派)から提起したこともあって、最終の全協にたどり着いた喜びはありました。しかし・・・。
案件の1つは議会だより編集委員会の調査・研修報告を、他の常任委員会報告と同様に本会議場で行うとの提起です。以前の日記にも書きましたが「会議の時間が延びる」等の理由にならない反対意見があって実現不可になりました。せいぜい5分もあれば事足りる報告時間を省略して得るものは何ですか?編集委員が住民にとって少しでも読みやすい・親しまれる議会だよりを作るために努力していることを議場で報告するのは、そんなにまずいことですか?明確に反対をしたM議員・I議員(共に自由民主党クラブ)及びO議員(公明党)の言い分を住民は全く理解ができないのではないでしょうか。
2つ目の案件は29日の日記でもお知らせしていますが、常任委員会の会議録に議員名と町職員の役職名を明記すべしとの内容です。ここで29日の日記の記述に私の勘違いがありましたので訂正させていただきます。それは「〜検討委員会で賛成していた5人会派の中から反対者が出て〜」の部分です。
正確には本日の全協で「反対」はありませんでした。ありませんでしたが、結果は私が29日に嘆いた通りでありました。「何で?反対がなければ改善されるのでしょう?」と皆さんは疑問に思われることでしょう。実はここで清水議長の玉虫色のまとめが入ったのです。「基本的には全員の合意(を得た)。(しかし)ある部分の整理が必要。早い機会にその場を設定する」といった内容でした。
いつもの会議開始を30分繰り上げて行ったことからも後がつかえている日程で、議長の発言を確認する時間もなく全協は閉会しました。後日事務局に「今作成中の3月議会の委員会録に氏名等の記載は可能ですか」と問い合わせましたが、「結論が出ていませんので現状では記載しない方向です」との答えでした。
これじゃ結局、改革は前進していないも同然です。折角“万に一つ”のような全員合意が得られたのです。議長の玉虫色発言によって振り出しに戻ることのないよう、飽くなき要望を挙げていかなければならないと思っています。しかし“彼ら”が何でこんなに議会改革を阻むのかがわかりません。
まさか理事者も一緒になって、改革を遅らせたいと思っているのではないでしょうね?川口町長はそんな首長ではないのでしょう?町長は遠慮しないで、堂々と議会に意見してもらいたいものです。「職員の役職名を早く会議録に明記させてください。そうでなければ、町行政も改革を望んでいないと思われてしまいます」ぐらいのこと議長に言うてみたら・・・どう?
島本町フロンティア教育推進協議会傍聴
(2006年6月2日 金曜日)
(協議会傍聴は昨日のことで、1日遅れの報告です)いつの頃からでしょうか、教育委員会関係で先生たちが出席する会議がドンドン増えています。大変だろうなぁーと思いつつも、会議をしている間に何か出来るんと違う?と意地悪い見方も生まれてきそうです。特に学校・園の校(園)長・教頭先生は校内外の会議に追われているのではないでしょうか。子どもたちや先生たちの様子がしっかりとつかめているかしら?保護者も含めてみんなと十分に話し合うことが出来ているかしら?そしてご自身の心を自由に解放する時間が十分にあるのかしら?等々人ごとながら心配です。
学校内部での会議は傍聴もできませんし、私がとやかく言える立場ではありません。先生たちが構成員になっていて住民の傍聴が可能なのは、町教育委員会が“音頭をとって”立ち上げた会議が殆どです。昨日傍聴したフロンティア教育推進協議会(以下協議会と略します)も教育委員会が文部科学省→大阪府教育委員会の事業の流れの中で選んだ取り組みです。
学校が読み書きそろばん(今ならパソコン?)をシンプルに教える所(今では塾?)でなくなったのは、はたしてよいことなのかどうか私は判らなくなりました。昔がよかったなんて言うつもりはありませんが、今勉強と同レベルで子どものしつけも健康も安全も未来の夢も全部学校でなんとかしてくれると親も社会も依存し、教育行政もまたそれに答えるべく果てしない業務の拡大を行っている現状を目の当たりにすると、「シンプル・イズ・ベスト」って言葉は教育の世界にこそ当てはまるのではないかと思うのです。子どもが親や学校に発する「ほっといてくれ」という叫びは、そのまま先生たちが教育委員会に対して叫んでみたい言葉かもしれません(間違っていたらごめんなさい)。
さてフロンティア教育事業の中身ですが「わが町の誇れる学校づくり」(二小・二中でH16〜17年度の取り組み)が終了して、現在は「確かな学力向上のための学校づくり推進事業」(一小・三小・一中でH17〜18年度の取り組み)と「自学自習力育成サポート事業」(一小でH17〜19年度の取り組み)の2事業を大阪府教育委員会から頂いて?います。また文部科学省からは「学力向上拠点形成事業」(四小でH17〜19年度の取り組み)が下りてきています。
これらの事業は手をあげて、選ばれて初めて行うことができる事業ですから、町教育委員会にしてみれば“鼻が高い”実績なのでしょう。確かに島本町の学校がそれだけ実力もあり、他市町にも誇れることなのかもしれません。しかし、本日の会議に出席していた住民代表の委員は最後に「場違いの席に出てきているようです」とだけ述べました。「言いえて妙だ」と私は心の中でつぶやきました。ちなみに傍聴者は私一人でした。会議場所の一中の図書館(室)は書籍類がキチンと整理されており、生徒の手づくり資料集もみられました。また観葉植物もあちこちに飾られ、きれいでとてもよい雰囲気の図書館でした。
大事なことは庁議で決まっていくけれど、情報の中身を得るのはなかなかしんどい
(2006年6月3日 土曜日)
「島本町庁議等の設置及び運営に関する規程」によると、庁議の付議事項とは「町政運営の基本方針及び重要施策に関すること」「予算編成方針に関すること」等となっています。構成員は町長・助役・収入役・教育長・各部長(職にあたるものを含む)です。要するに役場の大事なことは、当たり前のことながら職員のトップ集団が決めているということです。ちなみに「庁議等」の「等」は全体会議・調整会議・課長会議・部内会議・課内会議をさします。
庁議は毎月ほぼ1日と15日、課長会議は庁議の翌日に定例で開かれています。従って私は庁議の翌日には会議の案件とその概要を政策推進課長に問い合わせます。あわせて当日会議に提出された資料を文化情報コーナーにファイルされているかを確認します(大抵の会議はこちらが催促しなければファイルしない。決められた仕事なのに、いつまでたってもちゃんとできないのはとっても不思議で私はいつも怒っています)。それらに目を通してから必要に応じて担当課に赴きます。ここでやっと具体的な情報の糸口にたどり着いたことになります。なお庁議の要点録は半月、意図的?には1ヶ月も遅れてファイルされることになっています。
こんなことを毎月2回課長会議を合わせると4回しています。担当課でのヒヤリングで「!」や「?」を感じた情報は、必要に応じて情報公開請求をします。ここから最短15日間待ってやっと職員と同じ情報が入手できたことになります。とてもまどろっこしい方法ですが、今私が取り得る最もよいやり方だと思います(というよりこの方法しかありません)。
長い議員活動の中で「ここだけの話」とか「南部議員にだけ!この情報を」とかは、間違ってもありませんでした。もし仮にあったとしても、そんなの気色悪くて本気にはしません(しかし「ここだけの話」で喜んでいる議員もいるとかいないとか?)。なぜなら私が得た情報が住民の皆さんの情報として、正々堂々共有することができなければ何の意味もありませんから。私は住民の皆さんが役場の情報をもっとストレートに、もっと得やすくなるためにこれからもひたすら“要領悪く”地道に歩んでいきたいと思っています。
ちなみに6月1日に開かれた庁議の概要は次のような中身(抜粋)でした。
* 2005年度の決算見込みは一般会計では、町税が約1億8千3百万円の増収で実質収支8千万円の黒字となる。
* 水道会計は約6千百万円、下水道会計は7百万円の黒字決算である。
* 行財政改革は十分に配慮して進めなければならない。先般の横浜市保育所民間委託裁判において行政側の敗訴判決もあったところである。(町長)
* 行財政改革については計画的に周知期間を設けて推進するように。(助役)
* 第四次行財政改革プランは関係部局と調整し、今後計画的に進めていく。(総合政策部長)
他にもいろいろありますが、ここで注目したいのは今後住民の生活に重要な影響を与える行財政改革プランについて“進行”の指示が出ていることです。指示は抽象的なものですから具体の推進方法をどうするのか、特に住民への説明責任をどのような方法で果すのかを明確にさせる必要があります。といったことが今回の庁議から出てきた課題のひとつであることがわかりますし、また私たちに投げかけられた問題であることも明らかになったと言えます。
外れちゃった“利き水”の結果
(2006年6月4日 日曜日)
大阪府が展開している「利き水会」がふれあいセンターで開かれていました。外国産のミネラルウオーターと島本の水道水(府営水10%と地下水90%のブレンド水)を飲み比べて、どちらかを当てるというものです。大阪府は高度浄水処理を導入して9年目になりますが、「かび臭くてまずい」イメージが未だに払拭してもらえないらしいです。
そこで2年前から国内外のミネラルウオーターと府営水の飲み比べを各地で行なってきています。今年度からは府内市町村にも「利き水会」を拡大しました。本日の催しは町の水道週間とドッキングして行われたキャンペーンです。従って大阪府水道局の職員と島本町水道部の職員が接客にあたっていました。(休日なのにご苦労様です)
紙コップに入った水が運ばれてきました。「AかBか、さあどっち?」「う〜ん?・・・どっちも美味しい!」。冷たく冷やしてあると全く判りません。見事外れてしまいました。
島本の私たちはかつては地下水100%、それも“名水百選”(いささか言葉が先行していますが)の飲み水をゴクゴク飲んでいたのですから舌(いや咽かな?)がこえているはずなのです。けれど私はミネラルウオーターを島本の水だと選んでしまいました。私は100%の地下水が再び水道水として甦ってほしいと願っていますが、「おいしさ」からの判断は正直言ってブレンド水と差をつけることは困難です。
従って再びの地下水100%は私たち島本町民の誇り、アイデンティティの復活にほかなりません(もちろん実際にちゃんと味のわかる人も多いでしょうが)。町の自慢、誇れるものがあってこそ町の活性化もあり人々の元気も湧いてくるというものです。“命の水がわれらの誇り”大阪でこんなことを堂々と言えるのは私たち島本町の住民だけでした。それが消失したことは多くの住民にとって、本当に大きな悲しむべき出来事だったのです。利き水が“呼び水”になって、改めてこんな思いがフツフツと湧いてきました。
これじゃ「大阪府の水は美味しいよ!もっと飲んで(買って)!」のキャンペーン効果は台無しでしたね。でも今日、こんな思いに囚われた島本町民はきっと他にも大勢いたに違いないと私は思っています。
![]() |
![]() |
学童保育指導員を「かなりのおばあさん」と称した○○教育委員
(2006年6月5日 月曜日)
9時半からの教育委員会議定例会を傍聴します。本日の案件は (1)6月議会に提出する補正予算の中身(議決を要する案件) (2)キャリヤ・スタート・ウイーク事業(中学生の職場実習体験)を今年もしますとの報告 (3)職員の休職を認めましたとの報告 です。
標題の発言は補正予算にかかわり「学童保育指導員の年齢制限はあるのか」と質問した○○委員が続いて発した言葉です。「○○小学校の学童保育室では、かなりのおばあさんがウロチョロしている。(あれで)こどもたちに対応できているのか」という内容でした。
私はビックリ仰天しましたし、大変不愉快な気持ちになりました。誰か、特に教育委員の一員でもある教育長がすかさず修正を掛けてくれるかと期待しましたが何もありませんでした。○○委員はいつも鋭い切り口で忌憚ない意見を述べる人です。事務局主導で形式に流れやすい会議を市民の感覚で引き戻してくれることもしばしばあり、私も内心頷くことがこれまでにも多くありました。
しかし本日の発言はよろしくないです。「おばあさん」と「ウロチョロ」は問題発言です。こんな言葉はちょっとやそっとでは出てきません。○○委員の指導員に対する差別感までも感じてしまい、なんだか悲しくなってしまいました。
教育委員会事務局の答えは「年齢制限は特に設けていません」でしたが、これもまたおかしな答えです。額面どおりに受け取ると「70歳、80歳」でもいいっていうことですか?教育委員会議の記録は町議会と同様正確にとられるはずです。その点からも質疑答弁共に訂正の申し出があってしかるべきでした。
3つ目の案件「職員の分限(休職)処分」については、人事案件なので傍聴人は退席を求められます。従って内容はわかりませんが、学校教育課において既に1名の休職者があり、今回さらに1名の職員が休職するということではないかと思います。私が学校教育課に求めた「幼保一元化」のワーキンググループ要点録が3ヶ月間くらい作成されず、催促を繰り返す中で返ってきたのは「休職者の仕事をカバーするのに忙しい!」との“悲鳴”でした。
その時は「要点録作成ぐらいで悲鳴をあげるなよ」とカチンときましたが、今回さらに休職者が増えると一体どうなるの?事務はさらに滞ってしまうのではないかしら?と心配になります。しっかりとした対応を今日の会議で詰めてもらわなければならないと思いました。
補正予算の中身については、議会のお知らせの折にでも書くことにいたします。
「シンドラー社のエレベーター暴発進事故を知らない」と言った町職員
(2006年6月6日 火曜日)
東京都港区の公営住宅エレベーターが制御不能により、高校生を死に至らしめた事故が起こりました。島本町でも緑地公園町営住宅にエレベーターが設置されています。メーカーは異なっても人ごとではありませんから、私は朝一番に担当課に確認の電話をしました。電話には課長が出ました。
用件を伝えているのですから課長が答えてくれてもよいのですが、何故か担当職員に電話を回しました。受話器を覆っていないので、課長の声は丸聞こえです。「○○君電話、南部さんやてぇ〜」に私は不快感を感じました。普通「南部さんから電話」と伝えませんか?「・・・やてぇ〜」ってなんなんでしょう?まあ、意味があろうが無かろうが、そんなことより相手に聞えないようにするのが最低のマナーです。
電話を代わった職員は「はあ、なんでしょう?」と言います。「私は同じことをまた言うのですか。要件は課長から聞いてください」と返しました。住民の方が役場に電話をした時グルグルとたらい回しの目に合う場合があって、人が変わるたびに一からの説明を何回もしなくてはならないと怒っておられる話をいまだに聞きます。だから私は「何回も話したくない」と意思表示をすることで、職員に気付いてもらいたいと思っているのです。
「課長は別の電話に出ていますので」「じゃ、繰り返します。先ずシンドラー社の事故のことは知っていますね?」「ハア?いや知りません」「ええっ!?知らないって、テレビ観ていないのですか」「はあ・・・」「(あのね、それでは新聞は読んでいないのですか)」と重ねて聞く気も失せました。
私はビックリして開いた口がふさがりませんでした。連続して報道されている大きな社会問題であり、当町にも影響があるかもしれない、何よりも住民の方々は心配しているに違いないと考えないのでしょうか?「部局の朝礼等で指示があったり、情報が伝えられたりはされなかったのですか」「ハア、今の所はまだ・・・」。
私はがまんの限界でした。「部長に代わってください」。部長には「この事故を担当職員が知らないことは常識で考えて通用しないこと。至急に町営住宅はもちろんのこと町内の状況を可能な限り把握すること。常に所管として関係する事件や事故、その他の情報についても共通の場で共有すること」を強く伝えました。まったく、もう・・・!
午後からは第四小学校5年生の田植えを見学します。高浜地域の広々とした田畑の一角を、農家の方のご好意で学習田として貸してもらっています。田んぼの持ち主さんが子どもたちを指導してくれています。まず2人の先生がそれぞれ紐の左右を持ってピンと張り、水田に線を引いている状態を作ります。
子どもたちはその線に沿って苗を植えていくのですが、苗をつまんで泥の中に定着させるのはなかなか難しいようです。何よりも、田んぼに足を踏み入れた時のあのヌルッとした感触に悲鳴や歓声があがります。子どもたちはこれから秋の収穫まで折々に学習田を訪れるでしょうが、日常の世話はやはり農家の方々の助けを借りなければなりません。本当にありがたいことだと思います。教頭先生・校長先生も見守る中、今年も無事に終わった四小の田植えでした。
![]() |
![]() |
6月議会に向けての議会運営委員会が開かれました
(2006年6月7日 水曜日)
6月議会の目玉は、3月議会で否決された公共下水道事業特別会計(以下「下水道会計」と称します)です。今回いわば仕切り直しの当初予算として上程されるのですが、当初予算は本会議での大綱質疑を経て委員会に付託をするのが通常です。ところが議会事務局が作成した議事日程「案」には本会議場で即決を行うことになっています。
予算審議をできるだけ簡単に済ませたい議員たちと、建設水道常任委員会でゴチャゴチャと質疑されたくない理事者側の意を受けた事務局の“気配り日程”なのでしょうか。でもこれではダメです。前代未聞の否決の背景には予定される下水道使用料の値上げやボロボロ出てくる不明確な事務執行の事実がありました。だからこそ大抵のことには目をつむり議案を通してきた議員たちまでもが「いくらなんでもこのまま予算を認めることは出来ない」と判断を下したのです。
従って新しく出し直された予算に対しては、これまで以上に丁寧で十分な審議が求められて当然です。それには本会議即決よりも建設水道常任委員会付託が望ましいことは言うまでもありません。だから私は「絶対に譲れない」と言いました。ここで労を惜しむ議会なら住民の皆さんに叱られます。私は特別なことを提案しているのではありません。「当たり前の形で審議しましょう」との提案を何度も繰り返し、共産党はもとより公明党の代表の委員までが賛同したのです。
6月21・22日の前半議会で今年度の下水道会計予算に対する大綱質疑を行い、26日に建設常任委員会で審査・採決をし、27日に後半議会への議会運営委員会を開いて、29・30日の後半議会で最終の採決を行う・・・22日以降のスケジュールは委員会付託をするが故の日程追加です。「楽したい」派の日程と比べると、このようなきついスケジュールになってしまいますが当たり前のことです。
それにしても議会事務局自らが、最初から委員会付託を盛り込んだ日程案にしなかったのは大いに不満です。正しく公平な議会運営のあり方を私たちに教えてくれる事務局でなければなりません。それでも政治的な力が働いてしまうことで、あるべき姿が歪められることが議会では無きにしもあらずです。それなのに最初から事務局が歪んでいたらどうするのですか。しっかりしてください!議員は事務局のサポート無しでやっていけないのですから、頼っているのですから・・・頑張って“強い者”にも強くなってくださいね。
怒っています、すごい待ちぼうけの傍聴
(2006年6月8日 木曜日)
2時半から「島本町行政対象暴力連絡協議会」(以下「協議会」と称します)の発足会があります。当協議会は暴力団等が不正な利益を得る目的で、当町や当町の職員を対象に行う違法・不当な行為(これらを行政対象暴力と言います)を排除するために設けられました。会長は助役で収入役と教育長が副会長、委員は部長級の職員全員です。他に高槻警察署から刑事課長・警備課長・暴力犯係長が委員になっています。
私は予め担当課長に傍聴を申し出ていました。初めての会議なので傍聴の許可に時間がかかることは分っていましたが、30分たっても40分たっても入室を告げにこないのです。そのうち高槻警察署職員の講演らしき話がドアの外に漏れ聞こえてきます。私は担当課に行き在席の職員に「中の様子を見てきて欲しい」と頼みました。そのあとすぐに傍聴許可となりましたが、入室し椅子に腰をおろしたと同時に会議は終了しました。
私は退出する前に「課長に傍聴をお願いしていたはずですが」と一言告げました。すると、なんと!課長は「傍聴の件は聞いていません」と恐い顔で返したのです。あ、頭にきた〜!!少々見苦しいと分っていましたが、私は「聞いていなかったとは・・・嘘をつかないで下さい」と返しました。出席者は皆怪訝な顔をして私を見ていました。
私は実質的な傍聴が出来なかったことを怒っているわけではありません。「聞いていない」と事実を曲げて、出席者の前で言い放ったことに驚きと怒りを感じたのです。課長の職にあるものが嘘をつく、これって何ですか?「協議会」はそこまでして、体面を取り繕わなければならない会議なのですか?
会議が終了しプリプリしながら情報コーナーにいた私のもとへ、課長が笑いながらやって来て「すんません、傍聴のことはすっかり忘れていました」と言うのです。「笑いごとではありません。私はとても怒っています。忘れていたと聞いていないとでは全く違います。今ごめんなさいと言われても、暫くは課長を許せません」と告げました。それ以上ゴチャゴチャ言う気もしませんでしたが、「まあ、すぐに謝りに来たのだから、今回は・・・」との気持ちも正直湧いていました。
これは職員と接する機会が多い議員である私の立場だから、複眼で見ることができるし判断することも可能なのです。しかし一面識で終わる住民と職員の間でなら、嘘をついたらそれで終わりです。町職員に対する信頼感は取戻すことは出来ません。小さな嘘も大きな嘘も関係ありません。嘘をつかれたという事実が不信感となって町と住民の溝をドンドンと深くしていくのです。今日の課長を初め、全ての職員に心してもらいたいと思います。
なんだかこの頃の日記は、ニッコリと気分のよくなる記事が少ないようです。せめてもホッとして頂けるような町内のお勧めスポットを紹介してみましょうか。
![]() |
![]() |
|
稲荷社・武内社(JR山崎付近) | 水無瀬神宮茅野輪〔ちのわ〕くぐり(6月中) |
基調講演に熱くなった森林ボランティア講座開講式
(2006年6月9日 金曜日)
今日から11月末まで「島本フォレスト・サポーター養成講座」が始まります。私は受講者ではありませんが、過日「天王山周辺森林整備推進協議会」を傍聴した時に、産業建設課長へ本日の基調講演傍聴(?)をお願いして承諾をもらっていました。1万円の自費を払って、12回の講座は内容も高度で、とても私には受講するような資格はありません。20名の募集に10名の応募しかなかったのは、それだけハードルが高いと思った人たちが多かったのかもしれません。
素晴らしい話を聴いたので余計に感じたのかもしれませんが、今日の安田喜憲氏の開講講演は1週間或いは10日前に一般を対象とした講演会にすればよかったのにと強く思いました。安田氏の話を聴けばきっと心が動く人がいたに違いない、受講の申込みが増えたに違いないと残念でもったいないと思いました。また町は受講者の追加募集をしていませんが、何故なのでしょう?一人でも多くの町民に森林ボランティアとして活動してもらうための、今一歩の熱意が欠けているように思います。
講師の安田善憲氏は現在国際日本文化研究センター教授で、環境考古学の第一人者です。古代文明の盛衰と環境変動の関わりや自然科学・人文科学の視点から「森とともに生きる社会」を目指した研究・実践・啓発を精力的に展開しています。ドイツのフンボルト大学・京都大学大学院教授も歴任され、著書も数多くあります。
安田氏の話は興味深く私もワクワクして聴いていたのですが、以下に記した私なりの「まとめ」にもしも間違いがあればお許しください。
* 森が体に与える影響
森は高周波で満ちています。森の高周波は20キロヘルツ。その音は聴こえないけれど、実は人は体全体で聴いています。森の中を歩くと気分がスーッとするのは、高周波が脳幹に作用して脳内物質が分泌されているからです。また森が皮膚に与える影響や、もっとも影響を受けている眼から入る膨大な情報がどのように関係するのかは、現在もまだまだ解明途上といわれています。
* 森の中で暮らす人びと
バリ島のガムラン音楽のスペクトルは100キロヘルツの高周波で、ここにも“森の音”が存在しています。ガムランに合わせて踊るケチャダンスでは、踊りの後のノンアドレナリン、ドーパミン、ベーターエンドルフィンが急増します。これらの物質は心を落ち着かせ、がん細胞をやっつける免疫力を高める作用があります。バリの人びとは(都会の一部を除いて)森に入り、交流の場では高周波の音楽やダンスに興じる日々を送っていることで、医療費は皆無に近いといわれています。また自殺率もゼロに等しいそうです。日本でもみんなが森に行き帰ってきたら高周波の伝統音楽(太鼓の音等も良い)を流す、これを実践すれば医療費は激減するかもしれません。実際に彦根市の病院で高周波を流したところ、入院率が減少したそうです。普及しているCDを高周波にすれば効果的との試みは、薬剤メーカーの反対にあって実現できませんとか・・・う〜ん、安田氏はこのような興味深い話をしましたが、現実の問題としては「?」マークもあるでしょうね。
* 森の“心”を植える哲学
稲作農耕民族は美と慈悲の文明を構築してきました。つまりは他人の幸せが自分の幸せであるとの考え方です。昔から自分の田に入った水は自分のものであって自分のものでないのです。「水をきれいに使ってきれいにして返す」このことは人と人、人と自然の関係の中で厳しく守られてきました。水源の汚染は高度成長期以降人びとの心の崩壊と共に顕著になりました。水源池に産業廃棄物を平気で捨て、100年間土壌を汚染するようなことが起こっています。昔なら村八分にあい、生きていけない状況に陥ったそうです。世界の各地に棚田はありますが、棚田に自らのエネルギーを投入し不毛の土地を豊かに変えることに最も喜びを感じるのは日本の農業者ではないでしょうか。それは木を植えて喜びを感じる日本人の心、つまり森の“心”を植えている哲学なのです。(本日の皆さんのように)受講料を払ってまで森のボランティアをしょうとするのは、日本人くらいでしょう。
* 森を破壊する歴史
世界の民の大半、畑作牧畜民は森を破壊して生きてきました。花粉分析によるとメソポタミヤは1万年前は深い森でした。ギリシャの禿山も森でした。ヤギや羊が森を破壊していったのです。森が消失した後地中海も死にました。森の栄養分が地中海に流れなくなったからです。ヨーロッパは森の国だと言われますが、17世紀にはイギリスで90%、ドイツで70%、スイスで90%の森が消失しました。今の深い森は殆ど全て人工林です。アメリカでは300年間で80%、ニュージーランドでは1880年のアングロサクソン人の上陸により20年間で40%の森が破壊されました。中国の黄土平原には秦の時代まで森があり、チベット高原にも森がありました。
* 豆腐を食べることが熱帯雨林を破戒する
ブラジルでは森を伐採して大豆を栽培しています。その大豆が日本の豆腐の原料です。森がなくなることで環境破壊が起こり、森で生活していた少数民族の中で自殺者が増えています。またシベリアの森ではカナダの森に変わり日本の住宅用木材がドンドン伐採されています。家を建てても豆腐を食べても私たちが環境破壊に手を貸していることを認識しなければなりません。
* 天王山一帯で森の思想が創られた
茨木・高槻・島本に連なる山は森の宗教の発祥地です。森の思想を創った修験者(山伏)、役(えん)の行者の地でもあります。(この部分は私の認識と少し違いますが、安田氏が正しいのでしょう)この地の受講生の皆さんは日本を変える、世界を変える思いで取り組んでください。この講座は21世紀以降の心の原点を作る試みであると思います。
安田氏の開講講義はとてもドラマチックで、グイグイ引き込まれました。時には「木を植えるのは日本の専売特許じゃないよね」とか「ちょっと“心”連発でしんどいなあ」とか反論も呟きながら、私は一心に聴いていました。
島本町の救急車が2台とも高規格救急車になります
(2006年6月10日 土曜日)
6月定例議会に高規格救急車を購入するための議案が出されます。現在町の消防本部には高規格救急車1台と購入後10年を経た普通救急車1台の計2台があります。高規格救急車は車内で救急救命士が種々の処置ができる資機材を搭載しています。また法改正により医師の遠隔指示を受けながら、気管挿管等の医療行為の一部が高規格救急車で行えるようにもなっています。
国の補助金が3分の1は下りるにせよ1,308万円の高い買い物です。これは自動車本体のみの価格で、後日内部の資機材にさらに1,300万円以上の費用を要します。新しい高規格救急車が設備を整えて納入されるのは来年1月末です。なお、当町の消防職員39名の内11名が救急救命士の資格を有しています。私が議員になった頃にこの資格取得が始まり、厳しい研修内容が議会で答弁されていたのを思い出します。現在では病院前救急医療体制がどれだけ確実に取れるかで、重篤患者の命が左右されます。人命救助の最先端を担う高規格救急車の購入には議員として反対するものではありません。
しかし高額な契約が、正しく行われたかどうかのチェックは議会に課せられた大事な役目です。今回の契約は入札により競われたものでなく、大阪トヨタ自動車法人部の独占で契約したかたちです。消防長の答弁は「見積りは日産にも掛けましたが、辞退によりトヨタの競争相手はいなくなりました。他社の見積りは、当町が求める車高や小回りがきく車体へのぎ装に対応できないため、事実上不可能となりました」というものでした。
また契約金額については昨年同車種を購入した摂津市や阪南岬消防組合の1,800万円台の金額を参考資料にして提出し、当町の1,300万円が安価で契約できたことを間接的に証明しました。さらには今後の救急需要への対応は増加の傾向をたどると予測されるとの答弁がありました。
今般の高規格救急車購入について反対する明確な理由は見出せず、私は賛成しました(全員賛成で可決)。
なお上記の記事の日付は6月10日ですが、6月21日の本会議の状況も併せてご報告しています。また写真の撮影日は7月13日です。
![]() |
![]() |
|
消防本部車両 | 第一報が入る通信司令室 | |
![]() |
![]() |
|
普通救急車(左)高規格救急車(右) | 救急資材搭載の高規格救急車内部 |
「幼保一元化」の検討は「認定子ども園」を作ることなのですか?
(2006年6月11日 日曜日)
私は6月議会一般質問の中に「当町における少子化対策と子育て支援施策の係りについて」の1項目を入れています。質問の主旨は
(1)もっと大胆な機構改革をしてみては?
機構改革で誕生した民生部の「子ども支援課」ですが、名前は変わったものの従来の施策展開と変わりません。役場には子どもに係る多くの仕事がありますが、教育委員会の学校教育課(学童保育室・幼稚園・小中学校を所管)も健康福祉事業室等もそれぞれが自分の仕事をしています。当然事業における重なりはあり連携もされているところですが、まだまだ縦割り行政で進んでいます。私はこれからの少子化対策・子育て支援についてはもっと思い切った、子どもの命の芽生えから少なくとも義務教育終了までをひとつの流れと捉えた“看板通り”の「子ども支援課」にする方向性をもって欲しいと願っています。
(2)「幼保一元化」の検討を、幼稚園・保育所の民間委託化(民営化を含む)と結び付けるべきではありません!・・・
「就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律」という長〜い法律名を略して「幼保一元化法」と言います。町立幼稚園2園の定員割れと町立保育所2ヶ所・私立の山崎保育園の定員増(過密状態)を見ると、“相互乗り入れ”の必要性は感じます。しかし、国が打ち出した幼保一元化の具体像「認定子ども園」には、次のように様々な危惧が想定されます。
* 保護者は施設へ直接申し込み園と契約を交わすため、自治体の関与が薄れ子育て支援施策の後退・弱体化に繋がります。
* 保育料は施設側の自由設定となるため、高額を支払える世帯の子どもが優先される“選別”が行われる可能性があります。
* 「認定子ども園」は国基準以下の施設でもよいとされるため、現在の保育基準はもとより国の最低基準をも満たさない施設運営が可能となります。
従って幼保一元化とともに民間委託をすれば、これらの危惧が現実のものとなりかねません。「幼保一元化」の検討については、現在子ども支援課と学校教育課がワーキングチームを作ってポツポツ行っていますが、検討の目的が「認定子ども園」を作ることを目指しているのであれば、さらにはこれを機に町立保育所・幼稚園を民間委託しょうとするのなら「ちょっと待って!」と言わなければなりません。
「幼保一元化」の検討をしていること自体を否定するものではありませんが、住民に対し検討内容の十分な情報提供が行われるべきです。さらには、現状の改善を図ることに先ず着手しなければならないと思います。つまり島本町には、保育所過密化の解消・病後児保育等の実施・幼稚園預かり保育の早期実施等々をしっかりと勧めてもらわなければなりません。
標題からすると、以上の質問内容では十分ではありません。それこそ“看板倒れ”で終わりそうな気もしますが、今後も続けていく質問とご理解を頂いて今回はお許しいただきたいと思っています。
高槻水みらいセンター(高槻処理場)見学
(2006年6月12日 月曜日)
建設水道常任委員会の勉強会3回目として高槻処理場見学をしました。当日は委員会以外の議員も参加し流域下水道事業への認識が町議会としても広がったことは歓迎すべきだと、当委員会の委員としてはうれしく思いました。今後は他の常任委員会(総務文教・民生消防)からも広く呼びかけてくれることを期待しています。また面倒がらずに同行してくれた上下水道部長・次長・課長にもお礼を言いたいと思います。
私たち住民が下水道に流した排水(トイレ・台所・風呂等)や企業の排水を汚水と言います。また下水道に排出されるのは汚水だけなく、降った雨も汚水管とは別の雨水管に排出されます。ただし町内の雨水を集めて前島ポンプ場に運ぶ雨水幹線は高槻地域で一部つながっておらず、H21年の接続完成が待たれているところです。なお水無瀬川左岸の山崎・東大寺地域の雨水は水路等を通って山崎ポンプ場から淀川に流されています。
下水道事業には公共下水道事業と流域下水道事業があります。前者は島本町が行っているもので、後者は島本町・高槻市・茨木市で構成され、淀川右岸流域下水道と言います。流域下水道の終末処理場が高槻市番田にある本日見学した高槻処理場です。ここに島本町の約90%近いし尿や生活雑排水が送り込まれ、標準活性汚泥法によりきれいな水に処理をして番田水路→神崎川→大阪湾に流します。
高槻処理場は32万平方メートル余の広大な敷地に各施設が配置されています。環境整備に配慮がされ周辺緑地は地域住民に開放されており、市民が散歩やジョギングに活用しています。流域下水道の年間予算は46億円、うち41億円が島本・高槻・茨木からの分担金です。島本町の支出は流域下水道組合への分担金1億2千万円弱及び流域下水道建設負担金5千6百万円余を合わせて約1億7千6百万円にのぼります。処理場では事務局職員15人・管理センター職員8人・メンテナンス委託職員延60人が働いています。
場内の見学はバスで移動しました。次々と訪れた施設の詳しい説明は省略しますが、とてつもなく大規模な設備が施されている様は、1970年から事業を開始した流域下水道事業の歴史と事業の拡大を物語っていました。
簡単に処理の過程を言いますと、先ず汚水幹線で運ばれてきた汚水は「汚水沈砂池」でごみや砂を取り除きます。→「最初沈殿池」で汚水の中の沈みやすいものを沈殿させます。→「エアーレーションタンク(曝気槽)では微生物に下水の中の有機物を食べさせます(ここは汚水の処理の中で最も大事な工程です)。→「最終沈殿池」曝気槽からの微生物の塊(活性汚泥)を4時間ほど掛けて沈めます。→「水質試験」→「急速砂濾過池」→「水質試験・放流」(一部は施設内の遊水路に流します)。なお下水処理工程の中で出た汚泥は1,500度で焼却し、無害なスラグにされ建設資材等に再利用されています。
私たちが自ら排出した汚水について、下水道管に流れた後を見ることはまずありません。目の前から消え去ったものについての認識は総じて薄くなります。従って見えないものへのお金の使われ方や事業の中身に関心が湧くことはありません。しかし下水道事業は、私たちの視界から消えた所からが本当の始まりです。行政も議会も見えない事業を住民の皆さんに、いかにわかりやすく理解していただくかの大きな役目を背負っています。3月議会の下水道会計当初予算否決から学んだことは、値上げの問題をも含めてポイントはこのあたりにあるのではないかと、本日の見学会でも再確認したことでした。
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
|
町内のマンホール(汚水)のフタ |
条例の運用を間違っても「ごめんなさい」の一言もありません
(2006年6月13日 火曜日)
私は今日町長に対して「申し入れ書」を出しました。内容は「情報公開請求に係る職員の誤った制度運用を改めなさい」というものです。申し入れ書では「補正通知書を私に発行したのは条例違反なので、受け取ることは出来ません」と親切に言ってあげています。なお「補正通知書」とは情報公開請求時に請求人(私)が町に提出する請求書のなかに不備があった場合、実施機関(町長)が請求人に対して補正(修正)を求めることを通知する文書です。
私が○○に係る情報を求めたのは5月30日でした。請求書の記載に不備はありませんでしたから、当然情報の公開に向けての事務が進んでいるものと思っていました。ところが公開まで後1日の昨日、私の議員連絡箱に補正通知書が一言の連絡もなく放り込まれていたのです。私はビックリ仰天しました。事務が進行しているどころか振り出しに引き戻されて、しかもイチャモンつけられているのです。
原課に直接問い合わせても効果がないのはいやと言うほど経験済みです。口頭のやり取りでは気分が悪くなるだけなので、文書にするのが一番と「申し入れ書」を急いで作成しました。ちゃんと理由を述べなくてはならないので、「情報公開制度の手引き」と首っ引きで書きました。さらには町長決裁に至るまでに時間がかかると、私が補正通知書を受け入れたかと思われてしまうので町長・総務部次長・自治防災課課長(情報公開制度の担当)に直接面談して申し入れ書を手渡しました。
結果は言うまでもありません。原課は補正通知書を引っ込め、2日後には私が求める情報の一覧表を出してきました。やっとここから公開に向けて動き出しますが、情報の入手は随分と遅れることになってしまいました。原課は「島本町情報公開条例」及び「島本町行政の説明責任に関する基本条例」に違反したことを素直に認め、謝罪の一言くらい口にしても当たり前じゃないでしょうかね!
なお申し入れ書には、文書回答と面談を求める旨を明記しています。しかしその後今日まで(7月22日現在)39日間“なしのつぶて状況”が続いています。通常文書回答は長くても15日間待ってもらって返事を返すようになっていますが、これもまた守られていません。原課の課長はこの間何度も私と顔をあわせていますが、回答文書の遅れに対する一言の説明もありません。
私は住民の苦情等の窓口である自治防災課課長を通して再三再四の催促を繰り返していますが、当課長もお手上げの状況です。相手(原課)の課長が「情報公開条例なんて不必要だ」なんてことまで言い出す始末に、頭を抱えています。
しかし本当に頭を抱えているのは、この私です。2つの条例に違反したコンプライアンス(法令遵守)の欠如に加え、文書回答の遅滞が示す職務怠慢を目の当たりにしているからです。役場は一体どうなっているのかしら?と怒りにもまして、不安の思いが募る毎日です。回答文の決裁は町長の所までいっているのでしょうか?誰が何のために回答文書の発行を留め置いているのでしょうか?このまま私が忘れてしまうとでも思っているのでしょうか・・・・・とんでもありません!
役場の犬・猫預かり小屋に子猫が5匹
(2006年6月14日 水曜日)
5月22日の日記で書きましたが、自宅で飼えなくなったり飼い主が不明で捨てられていたりしている犬・猫を役場では1日だけ預かっています。稀には鑑札つきの犬の場合で飼い主を捜せる時は2、3日預かる場合もあります。
しかし殆どが処分を前提に、翌日には役場から搬送されていきます。実際に預かった犬・猫を小屋で見たことが無かったので、私は毎週生活環境課に問い合わせていました。今日は生まれたばかりの子猫5匹を預かったというので、小屋を開けてもらいました。小さなダンボール箱に入れられた5匹の猫はまだ目も見えず、ただ固まってミャーミャー鳴いていました。
「水をやらないのですか」と訊くと「自力で飲めない場合、哺乳瓶やスポイトで与えるまではしません」と答えました。職員は言外に「明朝には搬送されていくのだし、また生後間もないため処分まで命が持つかどうかもわからない」と言っているように私は感じました。
特別に犬・猫が好きという私ではありませんから、過度に感傷的になることもありませんが、やはり小さい命が本能的に生きようとしている姿を見ると、せめて水くらい舐めさせてやれればと思いましたが、解決策を持ち合わせているわけではありません。どうしたらいいのかなーとチクチク胸の奥が痛みました。
夕方は水無瀬駅で澤嶋さんと教育基本法改悪反対等の街宣を行いました。過日頂いた「マイクがうるさいよ」のご注意メールを肝に銘じながら、議会が近い当町の話題も少々取り入れ話しました。
家庭児童相談員の労働実態は正規職員をしのいでいるかも
(2006年6月15日 木曜日)
私は議会の前には必ず予算要求書を情報公開請求しています。今議会の補正予算を見て驚きました。町に1名置かれている家庭児童相談員(児童虐待相談員)の働きぶりは正規の町職員と同等或いはそれを越えるかもしれない状況なのです。正職と同様月曜日から金曜日の5日間、9時半から17時半まで7時間働きます。さらには残業も多く、研修を受けるための出張も頻繁にあります。
いままで相談員は非常勤職員で一日6時間働き、週4日間勤務していました。しかし相談件数や研修等が増加し上記のような労働内容になるため、今回非常勤から臨時職員へ予算科目を組替え増額補正をします。本当は相談員という職の重要性からすれば、臨時職員ではなく正職対応が望ましいと私は思います。後日の本会議場では私の求めに対して、助役は「十分検討を重ねる」と前向きとも取れる答弁を行いました。
ちなみに当相談員は2004年の児童福祉法改正に伴い市町村に設置されました。児童虐待に関し多くの事案が発生し増加の一途をたどっているため、市町村が通告の受付や児童相談に応じる等独自の対応が出来る体制を整備することになったのです。
2005年度の当町における相談件数は19件、本年度は4〜5月で5件です。相談は継続していきますから、相談員は何件もの事案を同時に抱えていることになります。相談を事項別に見ると「虐待」が7件、「養護(入院等)」が4件、「非行」1件、「家庭内暴力」3件、「育児・しつけ」が4件となっています。また相談者は「家族・近隣」が10件と半数を占めています。
相談員のKさんは担当課職員の信頼も厚く、私も研修報告書を見ましたが誠実に業務にあたっている様子が伺えました。なお町では「島本町児童虐待防止ネットワーク」において、虐待事案が発生した場合の対応及び予防啓発の円滑な実施に向けて協議を行っています。
今日の全員協議会は課題が盛りだくさん
(2006年6月16日 金曜日)
議員全員協議会が開かれると聞いて、私は本日の案件には入っていなかった「行方不明の年長者男性についての報告を是非とも行うべき」と町長に要求していました。6月5日不明当日から今日に至るまで何の手がかりもつかめずに日を経るばかりで、私は本当に心配でした。町の対応等を毎日自治防災課を通して訊いていましたが、議会に対して時系列にまとまった情報を流さないのはけしからんと、私はイライラしていました。
町長は私の要望を受けてくれて挨拶の中で報告をしました。この間の町行政や消防団・自治会組織等の働きがよくわかりました。しかし初期の段階で町が「緊急情報の要綱」の対応を見送ったことも判明しました。これはまずかったです。翌週から始まる6月定例議会で私は一般質問に本件を取り上げていますので、この点をしっかりと質したいと思いました。
以下本日の案件についてお知らせします。
*「寄贈の町有地等売却について」は前頁の日記で書いています。
*「第四次行財政改革プラン(実施計画)」について
この場では個々の実施計画の中身を質すより、今後プランをどのように進めていくのかを訊きました。総合政策部長は「プランの具体は庁議(町長・助役・収入役・教育長・各部長・局長たちの会議)で意思決定していく」と言いました。
私は「それはおかしい、庁議はあくまで内輪の会議。別途住民参加によるプランの中身や進行を検討する機関が必要だ。先ずは本プランの住民説明会を開き、策定前にはドサクサで貰ったパブリックコメントを今度はじっくりと期間を設けて頂くべきである」また「プラン進行の職員検討機関を作るべし。部長クラスでなく実務にあたっている職員の構成がよい」と発言しました。
また本プランは行政評価システムを活用したと述べられていますが、平成15年度の行政評価を参考にしてH17年〜H21年度のプランが効果あるものと言えるのか疑問です。「もうまもなくH16年度の行政評価が出来上がるが、その時点でプランの見直しを行うのか、そうではないはずだ。ということは本プランは古いデータで推進していくことに他ならない」とも私は言いました。
さらには総合計画(今年度が中間見直し年にあたる)と本プランの整合性はどうなのか、H21年以降の財政の収支見通しは本プランによってどのように変化するのか等々についても確認しました。理事者はわずかに「本プランの進め方についてのルールについては意見を頂きながらやっていく」と答えたのみでした。私は「意見は住民の意見を訊いてくださいよ」と何度目かの同じ言葉をつぶやきました。
*「淀川右岸流域下水道 高槻島本雨水幹線及び前島ポンプ場の整備」について
高槻市井尻付近で一部滞っていた工事区間の目途がつき、6月9日に第1工区の工事告示が大阪府により行われました。H21年度末に完成、これで水無瀬川右岸の雨水が前島ポンプ場に運ばれます。全体工事費は37億円で、うち当町負担分は7億円です。溢水・浸水対策に対応するものですが、下水道整備はやはり随分な“金喰い虫”ということですね。
*「JR新駅に係る西京高槻線の改修費を府費で対応」について
今まで大阪府が示してきたのは「新駅設置のために府道改修が必要なのだから、原因者である島本町が(府道であっても)工事費を負担するのが当然」との見解でした。今回駅を中心としたまちづくりの一環として支援することとなり、工事費2千万円を支出するとのことです。「よかった」の裏に何かあるのかしら?とも思ってしまいますが・・・。現在拡幅整備が進んでいる府道桜井駅跡線(阪急水無瀬駅からJR新駅東口広場にまっすぐ伸びる府道)は大阪府の事業費ですが、もしやそこに新たな町負担が発生したってことは無いでしょうね?
*「アスベスト対策の経過と今後の見通し」について
本件については施設ごとの除去工事に併せて、この日記でご報告していきたいと思います。一度に時間差がある工事についてお知らせしても、なかなか解かりづらいと思います。ずっと先の「工事が始まります」をお知らせするよりも「こんな風にして工事が始まります」または「進んでいます」或いは「工事が終わってこのようになりました」というようなお知らせをしていきたいと思っています。
桜井西側の田んぼで、第三小学校の5年生が今年も田植えを行いました。昨日の雨も上がり快晴です。絶好の田植え日和!高槻ケーブルテレビも取材に来ています。桜井実行組合や第三地域住民委員会のみなさん、大阪府「北部農と緑の総合事務所」の職員さんも2名、子どもたちにマンツーマンで田植えを指導してくださいます。田植えが終了後、府の若い職員と子どもたちの質疑応答が面白かったです。こどもの中には田んぼの泥を「泥エステや」と足に塗りたくっている子もいました。こんなこと今日しか出来ないものね!気持ちよくて面白そうでした。
![]() |
![]() |
|
桜井西側の田園風景 | 「うまく植えられるかな?」 | |
![]() |
![]() |
|
上手に植えられるようになりました | 「農と緑」職員の説明 |
青葉で殺人事件が起きました
(2006年6月17日 土曜日)
事件が起きたのは昨夜でしたが、本日の夕刊に1段組の小さな記事が載っていました。現場は私の住むマンションのすぐ近くですが、事件の騒動には全く気付きませんでした。妻との言い争いでカッとなった夫が、妻を包丁で刺し出血死(亡くなったのは今朝)させてしまいました。夫は自分で警察に通報、殺人容疑で逮捕されました。
夫婦はともに40歳代後半で、妻はこの事件がなければ、まだまだ倍近い人生を生きることができたはずです。突然に命を奪われた無念、被害者の妻自身永久に訴えることが不可能な無念を、犯人である夫はこれからどう償っていくのでしょうか。命を甦らせる真の償いなんてできはしないのです。詳しいことは新聞記事では判りませんが、暗澹たる思いに陥ります。
「この島本町で殺人事件が起きるなんて」と誰もが思いますが、昨今は全国的に“平穏で安全な町”で大事件が起きていることが報道されています。人の心の荒廃や歪んだ行動が犯罪の姿をとって現れるのは、何処にでも誰にでも起きることとの再認識を迫られる昨夜の事件でもあります。
「じゃ、どうすればいい?」と自問自答を繰り返してみますが、答えはなかなか見つけられそうにもありません。私たちが家庭や個人の事情に直接深く立ち入ることは慎むべきですが、間接的な近所の人びとの見守りや地域におけるサポートがあって「いつでも何でも聞きますよ、言うてきてね」と門戸を開いていれば、防げる犯罪も多いのではないかしらと思っています。息苦しい監視社会をつくるのではなく、もっと笑顔の会釈や「こんにちは」の一言が気持ちよく交わせる街になれば、その効果がジ〜ンわりと何処かで効いてくるのではないでしょうか。
付け加えますともう10年以上も前になるかと思いますが、水無瀬駅の高架下自転車置場で女性が殺害される事件が起っています。町の駐輪場で起きた事件であったため、議会でもいろいろと意見が出て照明設備の増設等がすぐに実現したことを思い出します。結局犯人は未だ逮捕されずに、事件そのものも人びとの記憶からは遠退いていきました。
「安全で安心なまちづくり」と一言で表現するその裏には、2つの殺人事件も含めて数多くの尚且つ実に様々な状況の事象・事件が包含されています。そのことを常に認識しておかなければならないと、事件を報じる今日の新聞報道を読みながら、私は強く思いました。
水上隣保館内の里道・水路問題の解決策は?・・・先ずは館の説明責任を十分に
(2006年6月18日 日曜日)
大阪水上隣保館は現在の地天王山山麓を50数年に渡り切り開き、児童養護施設をはじめ数々の福祉施設を建設してきました。今日は敷地内に建つ山崎幼稚園の園舎建替えに伴う里道・水路の整備に係って、地権者・近隣住民への第1回目の説明会が開かれました。
私は館内を通る西谷川水路の下流に居住するTさんから知らせてもらい参加することが出来ました。Tさんは水路の現況もさることながら、直角に付け替えられる水路改修計画にも溢水の危機を感じているようです。彼女は「水路がしっかりしているから安心と言って欲しい」と切実な思いを訴えていました。
説明会で先ず驚いたのは、隣保館側から“違法行為”(水路の不法占拠行為)を認める謝罪の言葉があったことでした。また問題を放置し、解決への早期着手を怠ったことへも謝罪がありました。私は隣保館の立派な創始者である中村遥氏の意思が、このような事態発覚で曇るようなことになれば誠に憂慮すべきことだと残念に思いました。
さらに驚いたのは、謝罪に対する住民の強い反発と怒りの声が余りにも厳しいものであることでした。「今まで歴代理事長を信じてきたが、今回の計画案は不法開発を利益に取り込んで進めようとしている」「自分の土地だからと言って何をしてもよいということにはならないはずだ」「今までの不法占拠についてどう考えているのか。グランドを廃止し、水路を元に戻せ。グランドは他所に移転せよ」「計画の案になっているが、私の敷地を売らなければどうするのか」等々の発言が相次ぎました。
上記の「グランド」とは館の敷地内にあるキリスト教社会福祉専門学校の運動場のことです。もともとはこの位置に水路が露出して存在していましたが、グランド設置の際に地下に埋設されてしまいました。当時は国の所有物であった水路を勝手に埋設し、グランドとして使用することこそが“違法行為”にあたるというわけなのです。また水路の状況が目視できない住民の不安は当然なことだと思われます。地面の下にある水路の状況は業者によって確認されていますが、水路の3分の1は水が流れない状態になっています。「集中豪雨時に水路の機能は完全か」との問いには「保障できない」と心細い答えが返ってきました。
里道・水路等は「法定外公共物」と言いますが、地方分権一括法施行に伴いその所有・管理は国から市町村に移行しました。西谷川水路は当町と大山崎町が係っています。私は当水路の重要な問題にも係わらず、両町の担当者が出てきていないのはまずいと感じました(次回には出席を要請するとの隣保館の約束がありました)。
水路については、今から約30年前の1979年に大山崎町長と島本町長が連名で「西谷川改善命令」を隣保館に出しているようです。「ようです」と言うのは、後日私が求めた情報公開資料には「改善命令」の「案」しかなくて、具体的な中身は明らかではないからです。従って「命令書」が実際に発行されたかどうかも定かではありません。それにしても今日までの間、隣保館は幾度も敷地内の開発整備を繰り返してきていますから、今頃になって水路の違法行為が発覚とはどうにも理解しがたいです。
里道については幼稚園内を通る里道を付け替える計画を隣保館は示しました。現在は幼稚園の防犯対策上、地権者は鍵を持参し開閉を行いながら通行しています。過日の火災に際して消防車が通行を断念したとかの例を出して、地権者の側からは里道の自由な往来が求められました。
さて隣保館側としては肝心の山崎幼稚園の建替えですが、本日の説明会の状況では「話にならない」(これは地権者が館側に言った言葉)で終わりました。計画では7月20日から来年の2月末の工期で来春には新設園舎を予定しています。旧の園舎は既に取り壊され、更地になって建設の開始を待っているようでした。また何も知らないで楽しみにしている園児や保護者には伝える言葉も見つかりません。本当にどうしたらいいのでしょうか?
![]() |
![]() |
|
隣保館内を流れる西谷川 | 暗渠に入る手前の西谷川水路 | |
![]() |
![]() |
|
JR線路下暗渠入口 | 山崎幼稚園 |
公用車の事故報告「忙しいから忘れていました」はないでしょう
(2006年6月19日 月曜日)
2日後に迫った6月議会で「損害賠償の額を定めること及び和解の専決処分について」との案件が報告されます。これは3月3日に議長の公用車が起こした事故に係り、約11万円を相手方に支払うことで和解をしたという内容です。
役場の担当職員からすれば「事故は起こらないに越したことはないけれど不幸中の幸いで人身事故につながるものではなかったし、損害額は全額保険対応で支払われ金額も11万円でビックリするような額でもなし(軽易な事故じゃないの?)」という思いがあったのではと私は推察しています。
しかし私は、その「大したことない」と判断した自覚の希薄さこそが議会に対する一報の遅れを招いた原因であり、大変大きな問題だと憂慮しています。普通事故が発生すれば議員に事実経過が流されます。次に示談が成立して専決処分を行った場合は報告文書が届きます(これは必ず届きます)。尚且つこの間に開かれる全員協議会や会派説明会等の機会を捕らえて、理事者は議会への報告・説明を行うのが常です。しかし今回の事故は3ヵ月半に渡り一切の報告はありませんでした。
3月3日に起きた事故の示談成立日は4月1日です。保険金が下りるまでに、予備費を充当して支出するための文書が4月11日に決裁されています。4月19日には保険金が歳入された通知書が決裁、4月28日には公用車の運行委託先から謝罪文が届いています。これら書類の流れからみても幾度となくこの事故を思い出す機会はあったはずです。
さらには当日議長も議会事務局職員も事故公用車を使用したのですから、担当部局に対し遅れている議会への報告を促してやるべきだったでしょう。また4月当初の機構改革時に交わされた事務引継ぎ書には事故の件を明記すべきはいうまでもありません。
いずれにしても多くの職員がこの事故に係わりを持ちながら、誰もが正常な事務の流れを失念していたことが明らかになりました。後日の議場では「忙しさにまぎれて忘れた」との答弁がありましたが、私は呆れてしまいました。そんなことはありません。たとえ「忙しくても誰か思い出せたはず」なのですから。
いつになったら工事に取り掛かるのかしら
(2006年6月20日 火曜日)
町道水無瀬青葉1号幹線の舗装は老朽化が激しく非常に劣悪な状況です。ひび割れ・波打ち・陥没等々により歩行者、乳母車、車椅子、自転車は安全で安心な通行が出来ません。車だって雨が降ると泥水を跳ねないように、相当気を使うと言います。
私はこの道路をよく利用していますから、ずっと「改修して」と訴えてきました。議会の建設水道常任委員会でも求めてきましたし、この日記でもお知らせしましたが今年の2月にはしびれを切らして要望書も提出しました。これらの効果があったかどうかは分りませんが、やっと今年度の当初予算に改修の計画が上がりました。
そして5月の半ばには舗装工事を行うにあたり、隣接自治会等(青葉会・楠公・メゾン水無瀬及び非自治会のライオンズマンション壱番館)に説明をするための「お願い状」を産業建設課は作成しています。ところが未だ各自治会には行っていないことが分りました(本日の日付以降も1ヶ月以上行っていません)。
これでは折角の計画が、そのスタートからして随分遅れを生じていることになります。さらには町が提出する「お願い状」も、自治会では月1回の役員会で図るわけですからタイミングが合わないと、さらに丸々1ヶ月待たなくてはならない場合もあります。また全ての自治会の結論をすぐにもらえるとも限りません。
工事は10月上旬から始める計画になっているのに、事務の進め方が本当にノンビリしているので私はヤキモキしています。やっと計上された予算、1日でも早く執行して住民の喜ぶ顔が見たいと思いませんか・・・役場のみなさん!「出来ることはチャッチャッとやっておきましょう」と我が身を省みずに、町職員のお尻をたたいている私です。
税制度がどんどん“改悪”されて暮しにくくなる
(2006年6月21日 水曜日)
6月議会が始まりました。小泉政権のラストスパートか、格差社会に楔を打ち込む税制度改悪のスピードもより激しさを増してきた感があります。今議会でも地方税法の改正に伴い、町の税条例が弱者負担増の中身に変えられる議案が提出されてきました。
まっ本音のところは、全国津々浦々の地方自治体は国の制度改革に従わざるを得ないわけですが「国の言う通りにして何が悪いのん?しょうがないやろ!」といいたげな理事者の答弁しか返ってこないと、クールビズを通り越して寒々とした気持ちになってしまいました。
条例改正の1つは、既に新年度から施行されているもので専決処分の報告です。国会で年度末ギリギリに成立させておいて、4日後には地方自治体が法改正に従った条例を整えて実施するなんておよそ不可能なことなのですが、これは税の改正のみならずほかにもよくあります。国は地方分権なんておだてながら、平気で基礎自治体を(議会も含めて)無視していることがよく分る事例です。国会でもうちょっと早く決めるか、施行を遅くするかの改善がされないのは・・・なんで?
改正(改悪)の中身ですが生活扶助基準額・生活保護基準額の引き下げにともない、町民税の均等割・所得割にかかわる非課税の限度額を計算する時に、控除の対象になる配偶者等の加算額をともに引き下げるというものです。生活扶助の場合の加算額は20万円から19万円に、生活保護の場合は35万円から32万円に下げられます。(長ったらしいので端折って書いていますので、読み方によっては不正確になってしまうかも・・・お許しを)このほかにも条例改正の中身はありますが省略します。
私が質したのは「生活扶助・生活保護を受けている世帯は、夫婦と子ども2人の4人家族(国が設定しているモデル世帯)が1ヶ月約18万円或いは22万円くらいで暮していくことになる。この状況は大変厳しい生活とは考えられないか。また非課税の限度額を超えて町民税の課税世帯になることで、教育費の補助・公営住宅の家賃減免・福祉サービス等々においても削減されてしまう心配が現実のものとなる世帯が生じる。法の改正に基づく条例改正はやむを得ないとしても、更なる困窮に追い討ちをかけるようなことだけはするべきではない。町として別途補完の手当てを考えるべきではないか」との内容です。
総務部長や民生部長の答弁は「モデル世帯の生活費は国が一応一定やっていけると判断しているのだから、町としてもその通りだと考えている」「我々はあくまでも国基準で対応している。従って補完事業については特にない」というものでした。言葉はもっと丁寧で枝葉もついていますが、要するに「国の言う通りにはするが、町は何もしない」と答えたにすぎません。
2つ目の税条例改正(改悪)は翌日の22日に質疑が展開されました。本条例案も昨年度末の国会で成立した地方税法の改正によるものですが、こちらは施行が7月1日なので、専決処分とはならず通常の議案として上程されてきました。条例の中身は多岐に渡りますので、お知らせはごく一部になってしまいますがお許しください。
今回の条例改正による町民税の増収は、約3億円になります。これは今年度で廃止となる定率減税分で7千万円の増、税源移譲(国に入る所得税が減税されてその分町に入る住民税が増えること)に伴うものが2億3千万円の増となっています。ただし税源移譲分は2007年度からの増収となります。
なおこの税源移譲の増については住民税所得割が今年度分までは5・10・13%の3段階となっているものが、来年度には10%(町民税6%と府民税4%)にフラット化されることで見込まれる増収です。
「へぇ〜っ!それにしても3億も増えれば町財政は随分潤うな」と思いたいですが、そうはいきません。前述の地方税法の改正が先行しているため町税の増収が目立ちますが、国の三位一体改革による地方交付税・補助金の削減が一体いくらになるのかで、差し引きトントンか若しくは削減額の方が上回ってしまう可能性もあります。まあそんなことはないとは思いたいですが・・・。そうでなければ国から地方への権限委譲は全くの絵に描いた餅となり、真の地方分権は到来しません。
いずれにしても住民にとって次から次の、しかも解かりにくい税制改正です。町は住民に対し親切で正確な説明責任を果さなければなりません。そして何よりもフラット化によって税率がアップした人、或いは非課税限度額の引き下げによって課税が発生した人に対する、国保・介護保険料、保育所・学童保育料等の負担増(或いは減免額の減少)などなどの影響実態調査が是非とも必要です。尚且つ税源移譲分からこれらの人びとへの現実的な救済措置費を手当てすることが求められます。
助役は「今般の改正によって社会的、経済的に弱い立場にある人の負担が増えることもあろう」との認識を示しました。ただ「減免等の措置については、直ちにここでこうしますとは言えない」にとどまりました。しかし税制改正については「早期に出来るだけ早く、そして事前の周知が必要だ」、また「今回の税条例の改正に伴う影響のまとめを既に庁議で指示している。実態を十分に把握し財政部局でまとめを出す段取りで進めている」と答弁し、私は割合誠意ある積極的な答えだと受け止めました。
年長者医療費助成にぽっと光がさして、よかった!
(2006年6月22日 木曜日)
6月議会前半の2日目です。税条例改正の質疑(概要は昨日の日記に書きました)の続行と、下水道会計予算に対して2人の議員が大綱質疑を行いました。下水道会計は当初予算が否決されたため今議会に再度提出、26日の建設常任委員会に付託されました。また標題の条例改正の質疑・採決が行われました。
ただし、条例の正式名称は「島本町母子家庭の医療費の助成に関する条例」と言います。ややこしいのですが、この条例の中には4つの医療費助成(母子家庭・乳幼児・年長者・心身障害者)が一緒になっています。今回の改正はその中の「年長者」に係る条例の改正です。
これはまさしく改“正”であり、いろんな制度がドンドン厳しい内容に改“悪”されている状況下で、「やればできるやん!」。ささやかながら光明を感じた中身に変わりました。もっとも「やった」のは大阪府で町は府の改正に従ったわけですが、それでも約100人の高齢者がこの改正によって医療費の出費を抑えることが出来ます。
大阪の高齢者は一昨年の11月まで、65歳になれば年長者医療助成を受けることが出来ていましたが、府の単独事業が打ち切られてしまったため町条例も実質的に廃止となりました。しかしこのとき既に65歳になっていた人は70歳になるまでの間は助成を受けることが出来る「経過措置」が設けられました。
しかし昨年度の地方税法の改悪により、高齢者の前年の合計所得が125万円以下の人に対する町民税の非課税措置が廃止されてしまいました。このことによって前年と収入が変わらないのに、町民税の課税がされてしまう人が出てきたのです。
そこで大阪府は、これらの人びとに対して引き続き医療費助成が受けられるように制度を変えました。大阪府に倣って、今般島本町の条例改正も議会に出されてきたというわけです。ちなみに助成額は府と町で2分の1ずつ負担します。条例はもちろん全員賛成で可決しました。
ついに犬・猫小屋の扉を切って応えた役場
(2006年6月23日 金曜日)
役場にある一時預かりの犬・猫を入れる小屋の改善を求め、「私の声」に何度も投書を続けている知人の話を過日の日記で2回書きました。彼女の願は捨てられた犬や猫が多分最後の1日を過ごすであろう小屋の環境を、少しでも良くしてやって欲しいという動物愛護の気持ちから発せられたものだと思います。
具体的には小屋に通気のための換気扇か窓を設けて欲しいと願いましたが「鳴き声が外に漏れるからダメ」との答が何回か続きました。この回答は役場の言い訳であるのは明らかでしょう。本音は「翌日には処分されてしまう犬・猫のためにお金を使いたくない」だと思います。
それはけしからぬと言う人と、いやいや雨露しのげればいいのだからあの小屋で十分だと言う人と両方いて当然だと私は思います。しかし役場の本音はどうあろうとも形としては、ついに彼女の熱意に屈して回答を出しました。私はここが大事だと思っているのです。関心の薄い人からすれば鼻先で笑われそうなことでも、自分の主張を訴え続けることの大切さです。自分の価値観を貫いた彼女は本当に「すごい!」と私はある意味感心しています。
写真では解りにくいかもしれませんが、役場は小屋の扉の下部を10センチほど切り落としたのです。これで確かに通気のための空間が出来ました(しかし恐れている鳴き声は外に漏れちゃいますよ、役場の職員さん!)。私はこれが役場の限界ではないかしらと思いますが、問題は彼女がこの形で納得するかどうかでしょうね。でも扉をカットするなんて幼稚で大胆、役場もきっと知恵を絞ったのだろうと少し微笑ましくも感じてしまいました。
教育委員会は幼稚園バスの事故を知らせなさい
(2006年6月24日 土曜日)
6月8日に事故が発生しましたが、私も情報公開で関係文書を閲覧するまでは全く知りませんでした。バスは第一幼稚園園児を送る途中の桜井5丁目(向陽が丘住宅)地内において、運転手の不注意により駐車中の乗用車(無人)に接触しました。幸い園児2名と添乗の幼稚園職員1名・運転手に怪我はありませんでした。バスは筋状の傷がついた程度でしたが、相手方の車に対しては物損の賠償を負うことになりました。
バスの運行管理は大新東株式会社に業務委託していますが、今回の事故は不可抗力ではなく安全運転を励行する委託契約書に反するものです。賠償金については保険対応がされるので、町もバス会社も懐は痛みません。それゆえかどうかは解りませんが、私に公開された情報からは双方ともに通り一遍の処置しか行っていないことが明らかです。
バス会社から事故報告書が提出されて、それに対して教育長名の「安全運行を行っていただきたく、ここに通知します」といった、なんとも生ぬるい“通知”文が出されているのみです(しかも出したかどうか定かでない、日付がはいっていない文書が公開されています)。
通常は保険関係の書類・両車輌の写真も、そして何よりバス会社の 「謝罪文 」(事故報告を兼ねて2、3行誤って済ませているなんて怠慢です)や運転手の再教育報告書等提出してもらわなければならない文書がまだまだ足りません。
さらに問題なのは教育委員会が議会に対する報告を全くしていないことです。6月議会を控えて報告の機会は何度もありました。また議場での行政報告もなされて当然でした。交通事故を軽んじている事務執行のあり方、そして何よりも園児の命を預かっている業務であるとの基本的な意識が希薄です。
またさらにさらに問題なのは幼稚園側の対応です。私が閲覧した情報の中には保護者への「お知らせ」や教育委員会への報告が一切見当たりません。通園バスの事故で園長が関係ないとは通りませんね。
私は役場の職員の「まあこんなぐらい」とたかを括っている意識が、いつか大きな事故に繋がるかも知れまいと思うと心配でなりません。事故から1ヶ月以上もたった7月14日の庁議で、教育長は「幼稚園バスの接触事故について、運行等全てを業務委託しているが、議会へはどのように対応すべきであるか」と初めて問題提起を行っています。
多分私の情報公開請求で、内緒にしておけなくなったからなのではないでしょうか。助役の答えは「直営であろうと、委託であろうと、事故の内容については、議会へ報告する必要がある」と厳しく返しています。
しかしながら今に到るまで何の報告もありません。この日記を書いている「今」は、恥ずかしながら実は8月も半ばですから、事故からは2ヶ月以上庁議からでも1ヶ月が過ぎています。一体どうなっているのでしょうか?それぞれの部局のトップは助役の言うことも聞かなくなったのでしょうか(これは勘ぐり過ぎですかね)?それとも議会には報告をしたが、議長が止めているのですか?いずれにしてもおかしなことです。
尺代の緊急避難道路はホンマに必要ですか?
(2006年6月25日 日曜日)
尺代は市街地から少し離れていて少々不便ですが、緑と水に恵まれた本当にきれいで良い所です。もっともそれは傍目から見た話で、尺代の地域で生活している人たちにとっては、もちろんいろいろ不満も心配もあるかと思います。
その中のひとつにアクセス道路の問題が長年の課題になっているようです。「ようです」と表現しているのは、私自身がその道路の必要性について納得できていないのと、最終的には何億円かをかける道路の構想を地元の人々は果たして本当に歓迎しているのかが判らないからです。もしかして道路よりももっと違う中身の要求を持っておられるかもしれません。
確かに集落の中を車が通り抜けることができないための日常生活の不便さや、また災害等で現在の一方向のみの道路が不通になった場合には、危惧されることが起こる可能性は無きにしもあらずでしょう。しかしとりあえずは徒歩でなら写真の橋を渡り、写真の地道を通って市街地に通じる幹線道路(写真の隅に写っているガードレールの道路)に出ることは可能です。私は緊急避難道路は徒歩での道路整備に止めておくべきで、本計画の実施には至らないことを願っています。
![]() |
![]() |
![]() |
||
尺代地区全景 | 長鳥橋 | 暫定道路予定地 |
本計画と言うのは写真の橋とは別に2、3億円を費やして大きな円を描いた高架の橋をかけ、集落内のメイン道路(現在は行き止まりになっている)に繋いで車の通り抜けが可能な計画内容となっています。この計画を強行するのなら、私はただでさえ苦しい町財政への負担は計り知れないと思いますし、尺代の自然環境や人びとの暮らしにも大きな影響を与えることは必至だと思います。尺代の人びとは他所からの車が頻繁な通り抜けをすることを、果して歓迎できるのでしょうか。
そもそもこの計画は約20年前、尺代にごみ焼却場を建設する際の町と尺代自治会との約束でした。約束を全くの反故にするわけにはいきませんが、中身については十分な検証が必要なことは言うまでもありません。町は2003年度に調査概略設計、2005年度には土質調査を行い、今回は道路詳細設計業務を約280万円で業務委託をしています。町長は何処まで本気なのか、まさかホンマに“本計画”へ突っ走るつもりではないでしょうね?!
“出直し”下水道会計予算、委員会でまたも否決
(2006年6月26日 月曜日)
“出直し”と書いたのは、新年度当初予算が3月の委員会と本会議で否決され、今回の6月議会で改めて出されてきたからです。本会議での否決は下水道会計始まって以来(多分町議会始まって以来)の前代未聞の出来事でした。結論を先に言ってしまうと、なんと!本日の建設水道常任委員会においても再度の否決となってしまいました。
理事者はみんなポーカーフェイスですからシラッとしていましたが、内心は少々青ざめたかもしれません。ただ29日の本会議では可決されるとの確証はあったのでしょうね。そうじゃなかったら今日の委員会の答弁は、もっと必死で気迫に満ちたものになっていたはずだと思います。反対は私と冨永議員、保留が実沢議員(彼は本会議では賛成しました・・・なんで3日後には結論が異なるのか解りません)、賛成は原野議員でした。
驚いたのは、私の質疑「町長は今年度の施政方針の中で下水道料金の値上げを述べているが、いつ実施でいくらの値上げか」に対する助役の答弁でした。1974年の公共下水道事業認定から始まる歴史的経過を皮切りに、国の三位一体の改革が下水道会計に繰り入れている一般会計に及ぼす影響、実質的な赤字会計の分析・原価と単価の中身、今後の地方債に係る元利償還の影響等々を15分か20分くらい延々と答えたことでした。
「う〜ん、さすがやね」と感心しましたが、落ち着いて考えてみると「こんなことぐらいは知っておくべきですよ」といわれたようでもあり、ちょっと複雑な気分でした(まあ悔しいけれど勉強にはなりました)。
下水道会計は公営企業でありながら、収入の使用料金で支出を賄えない会計です。汚水・雨水の下水道整備には莫大な先行投資が必要で、そのために借金(下水道債)を重ね、それでも足りないので一般会計からの繰り入れを行っている構造的に赤字の会計といえます。今年度一般会計からの繰り入れは6億1千万円で、残り6千万円は貸付けるという初めての会計処置が示されました。下水道会計からは借入金ですが、これは値上げのデモンストレーションであることを理事者は認めています(こういうところは着々と・・)。
29年間で333億5千万円の投資を行い、一般会計からは106億円の繰り入れを行っている当町の下水道会計です。今年度11億円余の会計の内使用料として入ってくるのはわずか3分の1です。一方借金の返済額(元利償還金)は支出の67%を占めています。苦しい会計事情はわからないでもないのですが、それらをしっかりと住民に伝えきれているかというと「ノー」です。住民と膝突き合わせて、理解を得る気構えがあるか「?」です。値上げのシミュレーションをいつ示せるのか「・・・」です。
さらには公共下水道に接続しながら、受益者負担金相当額にあたる寄付金(協力金でも名称は何でも)や都市計画税(市街化調整区域なので条例改正が必要)を払ってもらっていない老人福祉施設の問題、また企業の排水量の正確な計量等々解決すべき課題が残っています。
私はこれらの理由から公共下水道事業特別会計に対しては、再びの反対をせざるを得ませんでした。
動議出すけど中身は内緒・・・そんなんあり?
(2006年6月27日 火曜日)
6月後半議会の議会運営委員会が開かれました。後半は2日間の日程を予定していましたが議事の進行状況と10名の一般質問者数からして、7月3日を1日追加し3日間にすることにしました。会議も終わる頃になって、実沢議員から「委員会条例の改正に関して動議を提出する予定、ただし中身は言えない」との発言がありました。
私は「ああこれは“大会派”からの議運の委員を2名に増やせという中身に違いない」と思いました。議会には現在5つの会派があり、そのうち5人会派が自由民主党クラブと山吹民主クラブです。あとは2人会派の人びとの新しい歩み(私の会派)・共産党・公明党です。5人会派はかつて(私の知っている間では)なかった“大会派”です。
現在議会運営委員会をはじめ種々の会議は、会派を代表して1名が参画していますが別に何の不都合もありません。会派制はそもそも議会運営上設けられているのですから、会派の統一意思を示すのに複数必要なわけはありません。5人会派は5人の意見を1人がまとめてもってくればいいのです。それが出来ないので2人必要云々というのは、図体がデカイだけで意思統一能力に欠ける会派であると露呈しているにすぎません。
まあ上記のような正論!は“大会派”には通じません。そもそも2つの会派の狙いは多数決で議運を我がものとし、彼ら・彼女らが望む議会運営をすることにあるのです。議事日程の組み方や質問時間の短縮や質疑や討論を会派でまとめろ等々、議員ひとり一人が保障されるべき発言の権利までも侵す提案をしてくるに違いありません。そして数の力で決定していく・・・これが議運の委員数を増やす彼らの本当の目的です。
議員全員に係る委員会条例の中身を議運でも明らかに出来ない、しかも本会議には動議の形で提案する・・・そりゃ法には触れないかもしれないが、こんなやり方許せないです!恥ずかしくないのか?・・・ないのでしょうね。議会がどんどん壊れていくような気がして、暗澹たる気持ちに陥ります。
「出す」と言うものを止められないとしても、せめて議会人として正しい方法で提出すべきだと私も河野議員も主張しました。さらには議会運営等検討委員会において、今まさに本件について検討の緒に着こうとしていることがわかっていながら、独断先行するのは検討委員会を蔑ろにし、議員自らが議会を貶めていることを自覚すべきだと私は怒りました。最低限、検討委員会での結論が出てから提案するのが筋でしょうが!
後刻、議会事務局が町村議長会へ指導・助言を求めたこともあって、動議による提出だけは考え直したようです。その夜「議会運営委員会の委員数を5人から8人以内に変えること・その選出方法は議長がきめること」の内容で議員提案(杉本=公明党、藤原・菅=山吹民主クラブ、実沢=自由民主党クラブの4議員)されるファックスが入りました。議事案件になったことにより辛うじて議会の体面は保てましたが、条例案の中身は“大会派”のやりたい放題を反映したものにすぎません。
環境基本計画はいつできるのでしょうか?
(2006年6月28日 水曜日)
一昨日は建設水道常任委員会が開かれていたため私は身動きが取れませんでしたが、その日は第7回目の環境保全審議会も開かれていました。最初からずっと傍聴してきたので、日程の重複は残念に思いました。審議会は会長の「おもしろい」といっては失礼かも分りませんが、楽しく巧みな進行でいつも興味津々で聴かせてもらっている会議です。
当日の会議録は随分後になって文化情報コーナーで閲覧できました。会議の内容はこの日記でも書いている天王山周辺森林整備について、実際に整備地域をつぶさに見てきた委員のお一人からの報告が主な中身でした。かなり専門的な話で私にはよくわからないのですが、辛うじて残されている「赤松林の再生」という文章のところに目が行きました。私は「赤松」=「松茸」と当然連想してしまいました。松茸の復活はなかなか難しいようですが、能勢では効果が出ているというような話も出されました。
松茸の話はともかくとして、天王山周辺と一口に言っても広く、整備のゾーンも分けられています。会長は森林整備のあり方も“流派”があると面白い表現をし、それぞれの”流儀”を紹介した上で「島本町の人びとが自らの森を自らで学んでいくことが大切。住民も行政職員もお互いが学習し、「環境林」とも「文化林」と称してもいいですが、そういったものを創れるような仕組みを是非とも考えてみてください。それが活動に繋げていければいいですね」という提起をしてくれました。
まあこういった話は興味深いし大切な内容を包含しているのだろうと思いますが、2年越しで町長が施政方針で述べている「環境基本計画」は確かこの審議会で意見をもらって策定されるはず、いつになったら審議会にかけられるのかしら?さすが7回も会議を重ねてくると、心配の念がチラチラ私の頭をよぎるようになってきました。
専門知識を有している委員も多く会議はいつも活発な発言があるので「基本計画」への意見も相当出るものと想像されます。担当課職員の頭の中ではどんなスケジュールが描かれているのかはわかりませんが、もうそろそろ提案の時期なのではないでしょうか。私は形だけの諮問では、この審議会は済まないぞと思っていますから、十分に審議が出来る時間を用意しておく必要があると、老婆心ながら思っています。
それにしても環境基本計画の策定完了日は、一体いつを予定しているのでしょうか?なんか肝心な所が曖昧ですね・・・。
混乱し、みっともない議場で決まった議員提案の条例
(2006年6月29日 木曜日)
27日の日記で書いた委員会条例改正の議案が可決しました。反対は私と平野・河野・冨永議員の4人でした。これで“大会派”から議会運営委員を複数出せることになり、自由民主党クラブから野村議員、山吹民主クラブから菅議員が新しく選出されました。結果を言ってしまえばこれだけのことなのですが、一昨日の日記の通り今後危惧される事態は目に見えています。
それは本議案に対する審議のあり方が尋常ではなかったことからも十二分に推し測ることが出来ます。議会の運営に係る議員全員の問題でありながら、少数派の意見には耳を貸すこともない、条例提案の形さえ法に適っていればどんなやり方でも押し通す、このような姿は地方自治の一翼を担う議会が、「地方自治は民主主義の学校」と自負する理想を自ら投げ捨てたといっても過言ではありません。
形だけの条例の提案説明が終わった後、私も他の3議員も審議に必要な資料を求めるために休憩を要求しました。議長は当然求めに応じて休憩を取り、休憩中に議運を開くよう議運の委員長に要請をしなければなりません。慎重審査のためには十分な資料が必要ですし議案提出者はそれに応えなければなりませんから、資料の取り扱いをどうするのかを従来から議運で決めているのです。
しかし議長は議運を開くための休憩も取らず、私たちに対しこの場で今すぐ資料の一覧を書けと命じました。そうでなければ質疑を終結すると言いました。怒号がとび異常な議場でした。混乱を傍聴人にも理事者にも見せ付けてしまった恥ずかしい議会でした。私は涙がこぼれました。議会人としての規律や誇りが微塵もない、こんな議場で発言したくない、質疑はできないと思いました。
議員に与えられた固有の権利である発言権を放棄するのは、どんなことがあっても避けなければならないとひたすら質疑を行ってきた私ですが、このような状況下でこのような人たちに言葉を発する、そのために必要な心のつっぱり棒が崩れてしまいました。批判を受けてもいい・・・私は沈黙を決めました。
8月に6月の日記を読んでいただいて済みませんでした
(2006年6月30日 金曜日)
本日の実際の日付は8月17日です。ヤレヤレ(私が言う台詞ではありませんが)、やっと6月の日記が終了です。1ヵ月半の時間差を越えて、7月や8月の出来事も織り交ぜてお届けした内容に違和感や混乱を覚えられた方もいらっしゃると思います。カレンダーに拘束された記事よりも、日記を打っている時に判っていることはドンドン放り込んでいきました。従って言いわけめいて恐縮ですが、そんなに古びた記事はお届けしていないつもりです。7月の日記は後2日分を残しています。早く8月に足を踏み入れたいです。
6月24日に幼稚園バスの事故を教育委員会が議会に知らせていないという記事を書きました。6月8日の事故をこんなに長い間議会に報告しないのはおかしい。ひょっとして議会事務局か議長が報告を受けたけれど忘れているのか、或いは何かの事情で留め置いているのかもしれないと私は思いました。そんなことは今までも無きにしも非ずで、原課に資料を要求したら「もうとっくに議会に届けています」と言われたことは何度も経験しています。
それで私は24日の日記の最後に「〜それとも議会には報告したが、議長は止めているのでしょうか?」と書きました。「?」マークがついてはいましたが、事実とは違いました。「議長は南部さんの日記を見て怒ってはりましたで」と議会事務局長は私に伝えました。今回は教育委員会が議会に報告をしていなかったのが本当だと判りましたので、議長の気分を害したことはお詫びいたします。
しかしながら私が幼稚園バスの事故を日記に書かなければ、ず〜っと議長は知らなかったままだったのではないでしょうか。ですから私のホームページでの情報提供もまんざら拙いとばかりは言い切れないと思います。
さらには、事故関連の書類不備がわかったのも私のおかげかもしれないのです。だから議長の怒りの矛先は、私よりむしろ教育委員会に向けるべきだと思います。私が記事にして知らせなければ何も起こらない、誰も気を悪くすることはない代わりに、議長もまた何も知らないままだったことだけは確かなのです。