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9月議会が始まりました

(2005年9月1日 木曜日 晴)

 衆議院選挙が始まった中で開かれた9月議会です。政党の党員であれば勿論、党員でなくても政党色の濃い議員はうわの空とはいかないまでも、町議会と国政選挙の狭間で揺れていたのではないかと思います。私は政党には係りのない立場での辻元さん応援ですし、何よりも町議会議員の仕事を第一義に考えるのは当たり前との姿勢で今議会に臨んでいます。

 「そやけど南部さん、町議会はまた12月にも開かれるし、後4年間ずっとあるねんで。衆議院選挙は今、今が勝負やないか」とある議員は力説しました。まあ、そう言う議員ほど何も起らなくても、いつもほどほどで議会に臨んでいるように見受けられますが・・・。

 議案は2004年度の決算が主ですが、他にも補正予算や条例の新設・改正、工事請負の締結、人事案件等と盛りだくさんです。今補正予算の目玉はアスベストの使用状況調査費1千万円や小額ですが来年度より介護保険における地域の核となる地域包括支援センターの準備予算です。条例では個人情報保護条例の改正も重要ですが、なんといっても新制定の「島本町男女共同参画推進条例」が目玉でしょう。本条例案については大綱的な質疑の後、委員会で審査されます。

 私は殆どの議案について質疑と討論(賛成・反対・保留のいずれかの表決に際して、その理由を述べる)をしました。補正予算は上記2つの“目玉”を評価し賛成をしました。男女共同参画推進条例に係る質疑については明日の日記でお知らせします。

 


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議会2日目は会派の代表質問がメインです

(2005年9月2日 金曜日 晴)

 5会派の各代表による2004年度決算大綱質疑の項目は末尾に示す通りです。私は先の6月議会で新町長に対する代表質問を行ったので、今回は出番ではありません。前年度は議員ではなかったわけですが、議会傍聴を欠かさず行っていたことと役場の情報はきちんと入手しチェックしていましたので、前職議員と殆ど同じレベルで審議が出来ると自負しています。

 さて、昨日の続き「男女共同参画推進条例」に対する私の質疑のポイントです。本条例は“男女平等”に係る基本条例としての性格を持つ故、必ずしも個別の課題に対し個々の対応を課すものではないことを踏まえたうえの質疑であると先ず通告しました。しかし、だからこそ絶対に外してはならない“基本的事項”として「リプロダクティブ・ヘルスライツ」の理念を表す「性と生殖に関する概念」と「妊娠・出産に対する女性の自己決定」を条例中の文言として織り込むべきだと主張しました。

 本条例案は2年の長きに渡り、人権啓発推進施策審議会(青少年・女性部会)において審議が重ねられ、私はずっと傍聴を続けてきました。審議の中で「リプロダクティブ・ヘルスライツ」の重要性が十分に語られたとは、残念ながら思っていません。むしろ、住民から聴取した意見の多くが本ライツ(権利)の位置づけを望んだにも係わらず、母体保護法の条文の一部分を取り上げ「条例では規定できない」との誤解を生じる委員の意見に流されてしまった事実があります。

 審議会のお墨付き(答申)をもらったとはいえ議会が重大な課題を見落としたまま、すんなりと通すはずはありません。この後総務文教常任委員会での審査を経ますが,まだまだ一波乱、二波乱が予測されそうな気がします。

人びとの新しい歩み 

1.自治体は住民のセーフティネットになるべき
2.JR新駅設置事業について
3.エコタウンの実現を
4.行政の透明性を図るために審議会等の会議の公開を
5.第3次行政改革について
6.子育て支援プランについて
7.下水道料金未徴収問題について
8.水道事業計画・財政計画の精査をすべき

日本共産党

1.国・府に対し、住民の命・くらし・地方自治を守るよう抗議の声を
2.決算額から見る今後の町財政運営・住民生活に及ぼす影響について問う
3.今年度の黒字分は弱者救済、住民生活の向上にあてるべきではないか
4.町次世代育成支援地域行動計画に、国の財源措置はあるのか
5.国の生活保護行政切りすて政策が、窓口対応へ及ぼした悪影響について問う
6.JR新駅設置事業04年度における大阪府・JR西日本との交渉経過を示せ
7.駅前広場工事の説明責任、安全第一に対する姿勢の欠落について問う
8.次世代育成支援地域行動計画策定での、実態調査およびパブリックコメント実施の不十分さを問う
9.下水道料金未徴収問題と議会への説明責任を問う

山吹民主クラブ

1.経常収支比率が示す島本町の財政状況の見通しについて
2.人口減少への課題解決と町税収入増への見通し
3.収入未済額問題について
4.「国民健康保険財政調整基金」の運用について

緑風純政会

1.機構改革の成果は
2.総務部における、各課の横の連絡体制は
3.福祉施策について今年度の特色と成果は
4.JR新駅設置事業について
5.ごみ、し尿、下水道について
6.教育について

公明党

1.島本町の街づくりをどのように考えているのか
2.今後新しい事業ができるのか
3.市町村合併の結論は本当に正しかったのか
4.若者の就労支援について
5.不法投棄ごみ防止等パトロールの16年度実績について
6.国民健康保険料の未納者の対応
7.JR新駅設置事業は遅れるのか、また、その周辺対策について
 

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やっと腰を据えて辻元さんの応援ができる

(2005年9月3日 土曜日 晴)

 9月議会前半が済んで、今日から3日間は選挙に係ることが出来ます。選挙推薦葉書を書く事に没頭しようと決めていたのですが、友人が「みんなで一緒に書いたほうが捗るし、応援の気持ちも高まるよ」と言ってくれました。私は厚かましそうに見えても、ワリと遠慮がちな性格なのです。(本当ですよ。私を良く知る人はみんな頷いているよね?)朝8時、ファックスの前で暫くウジウジとしていましたが、「だめもとでいいやん」と思い切って10人の方に送信を始めました。

 さあー!大急ぎで片付けと掃除です。議会の前後は机の上にも床の上にも書類が散乱しています。ちなみに人に来てもらうとなると、自分自身に強制力が働いて一応の整理整頓が出来るし、お花のひとつも飾ろうかと程よい緊張感も生まれます。ですから用事がなくても時たま友人をお茶に誘ったりして、私の怠惰を軌道修正しています。

 お昼前から一人二人と来てくれ始めました。選挙事務所に行っている人らを除くと、声を掛けた人たちほぼ全員7人が、急な誘いにも係わらず集まってくれました。皆さん4月の選挙で私を支えてくれた人ばかりです。うれしかったです。ありがたかったです。あっと言う間に何百枚の葉書書きが終了しました。4時からの辻元さん駅頭街宣まで、おもたせのお菓子を頂きながらみんなで和気あいあいとお茶しました。

 夕方の川側駅前ロータリーは人、人、人で埋まりました。福島瑞穂社民党党首と土井たか子前党首が辻元さんの応援に来たからです。そこで私はなんと!社民党のごっつい宣伝カーの屋根の上にあがる事になりました。府議会議員の小沢福子さんから「今日は来てや〜」と言われていて「もちろん」と応えてはいましたが、まさか小沢さんの代わりに私が3人の演説の司会をするとは思いもよりませんでした。私が社民党の人間ではないので、スタッフは街宣車に上がることに抵抗があるかを気遣ってくれましたが、私は「辻元さんの応援ですからかまいません」と伝えました。

 福島さんはとても気さくで、私にも気遣いを見せる優しい印象の人です。オレンジ色のスーツは真近で見ると背中一面汗の跡、塩を吹いているのです。私が労をねぎらうと「汗かきなんです。恥ずかしいわ」と言いながら、熱弁を振るった後「また汗かきました」と笑いました。土井さんは、さすがに威厳があります。私にも高槻のことを話した後「ここは島本町ですね」と念を押してから演説に入りました。一声を発すると同時に、ちょっと猫背気味の長身がすっくと伸びて、威風堂々の姿です。

 最後に辻元さんが遅れて到着。そんなこと聞いていなかったけれど、私が時間の心配もしなければならないようで、下の車内からしきりと「後何分です。候補者に伝えて」と指示が出ます。何時も変わらない明快でわかりやすい、迫力ある辻元さんの演説はみんなの心をぐっと引き寄せます。最後の言葉「2000年の衆院選、高槻で負けていたのを逆転、勝利に導いてくれたのは島本の皆さんの票です」を聞いた人は絶対「そうや、島本の私たちが頑張らなくては」と心に決めたに違いありません。

 私は司会の終わりに思わず言ってしまいました。「福島さん、土井さん、そして辻元さんの3つの大きな太陽に囲まれて、私は今クラクラするほどの気持ちです。皆さんの力でこの大きく輝く光が再び私たちを照らしてくれることを信じています」と。まだドキドキの余韻を抱えて車を降りると、小沢さんが「暑っいから、ちょっとアイスコーヒー飲んでてん、ごめんごめん」と待っていました。小沢さんのことだから本当にコーヒーを飲んでいたんだろうけれど、私に良い経験をさせてくれたのはわかっています。ありがとう!感謝しています。

 


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やっぱり一言添えたい選挙葉書

(2005年9月4日 日曜日 曇のち雨)

 昨日みんなで書いた辻元さんの選挙推薦葉書を見直していると、「一言メッセージ」の空蘭がどうも気になってきました。辻元さんのアピールは十分に果たしている葉書の内容ですが、何か物足りない感じなのです。やっぱり私の気持ちをちょっとでも伝えたいと思いました。

 そこで私からのメッセージを書き加える事にしました。最初はいろいろ言葉を変えて書いていましたが、なかなか捗らなくて葉書の山は全く小さくなっていきません。仕方がないので同じ言葉を書くことにしました。いろいろ考えて「平和な世界のために、平和な暮しのために、今辻元さんが国会に必要です」に決めました。.その後はひたすら書いて書いて、5時間かかりました。最後には指が硬直していうことをきいてくれません。でもメッセージを書いてよかったと思いました。手書きの文字が加わった葉書はあったかい感じがしますし、受け取った方はきっと目にとめてくださると思います。

 


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辻元選挙事務所へ葉書を届けます

(2005年9月5日 月曜日 雨)

 雨の中、遠目からでも辻元さんのシンボルカラー“どピンク”のノボリは目立ちます。事務所では既に大勢の人たちが、それぞれの仕事を始めています。こんな大きな選挙になると役割分担はきちんとしているので、私も葉書を渡すことと7日に我が家で開く個人演説会の打ち合わせとカンパを渡すことをそれぞれの係りの人と済ませた後は、そっと事務所を後にします。

 これは多少なりとも「選挙」の内輪を知っている者のエチケットかなと私は思っています。なるべく選対従事者の手を煩わせないこと、しゃしゃり出なければいけない時、反対に出てはいけない時、私なりに気を使っています。それでも懐かしい人と出会って声を掛け合ったりしていると、2000年の衆議院選挙が鮮やかに甦って来ます。あの時の島本での逆転勝利は今でも熱く胸に残っています。今回は高槻でも島本でもぶっちぎりの小選挙区当選を願っています。しかし、自公連携、小泉人気の中「う〜ん、今回は厳しいよ」とは選対Nさんの弁でした。

 


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街宣車で町内を走り回りました

(2005年9月6日 火曜日 雨のち曇

 辻元さんは朝7時から水無瀬駅前での街頭演説を始めます。私も応援に行きたいのですが、毎朝の保育サポートに掛かる時間なので残念ですが諦めます。子どもを集団登校の場に送ってから急ぎ駆けつけましたが、駅頭街宣は殆ど終わりかけていました。しかし“ウグイスさん“の仕事が待っていました。町内の友人と共に選挙カーに乗り込みます。

 マイクを握り、窓から手を振り、ナビゲーターも務めます。皆さんの反応はとても良いように感じました。島本の人びとは政治的な関心は高いのですが、シャイな方々が多いと思います。それでもたくさんの人が遠慮がちではあるけれど、辻元さんを見て本当にうれしそうに微笑み返してくださいます。手を振ってくださる人も多いです。

 選挙は勝つか負けるかの厳しい戦いですが、辻元さんの選挙は政党の縛りもなく(社民党の候補ではありますが)、きつい動員もありません。個人の判断に委ねられるところが大きいので、島本の人びとの感性と合致するのかもしれません。春の選挙で、4年ぶりの私をトップで当選させてくださったのは、そのような“島本気質”みたいなものも作用したのではないかと思っています。

 午後から選挙カーは高槻に戻るので、私も本日のささやかな応援を終え役場に向います。もうそろそろ委員会審査の準備に入っておかなければなりません。大型台風の接近か、風がだんだん強くなってきています。夜になって、明朝香港便に搭乗予定の夫と息子達が、急遽今夜のうちに関空へ到着しておくとのことで、深夜自動車で急ぎ出発すると言います。強風で空港への橋が閉鎖される前に渡っておこうということらしいです。

 私も大慌てで出発前の子どもを捕まえて、明日の個人演説会の会場設定用に家具の移動を手伝ってもらいます。重いものを動かし終えると、後は飛行機が無事に飛び立って、勝手知ったる香港の数日間を大いに楽しんできてと送り出しました。私もこれからしばらくの間は、ご飯を作らなくて済みます。ラッキー!

 


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個人宅での個人演説会、膝付き合わせて和気あいあい

(2005年9月7日 水曜日 晴、強風

 夜7時半から自宅兼南部事務所のメゾン4号棟で辻元清美さんの個人演説会が開かれました。以前の衆議院選挙でも開きましたが、そのときは約20畳の部屋に50人が詰め詰め状態の盛況でした。“実績”を買ってくれたのかどうかはわかりませんが、今回も選対からの依頼がありました。「いいですよー。うちでいいならいつでも使ってください」と応じました。私の所の後、引き続いて公設の会場である緑地公園町営住宅の集会所でも100人規模で開かれるので、個人宅である私の方は気が楽で引き受けやすかったこともあります。

 台風はそれましたが強風は続き、個人演説会場を示す大看板の設置は危険なため見送りました。また集合住宅の中での開催で、ご近所の理解をいただけているかの確認も取れないため、街宣での案内も控え目にしました。その影響もあってか、前回のような息苦しいほどの超満員とはなりませんでしたが、それでも30数人の人びとが来てくださいました。

 初めてお会いする方も多く、中でも孫たちを連れた女の方や赤ちゃんを抱いた若いお母さんの姿にうれしい気持ちが湧きました。皆さん自分の家に辻元さんとゲストの方が来てくれたような気分で、和やかな雰囲気の中話しを聞いていました。辻元さん自身も「ここはホッとするわー」とリラックスしていました。分刻みのスケジュールで12日間を駆け抜ける過酷な選挙の合間、ひと時肩の力を抜いた場を提供できたことは、辻元さんにとっても来て下さったみなさんにとっても大変よかったと思います。

 マイクを使う必要のない至近距離で、ギンギン目一杯じゃない素顔の辻元さんに接して、市民の政治家としての力量と親しみを、皆さん実感してくださったにちがいありません。勿論ゲストの石坂啓さんと二木啓孝さんのエールに対しても皆さんからの大きな賛同がありました。お二人ともとても気さくな方で、テレビで拝見するよりずっと素敵な人でした。辻元さんの交流の広さと深さに改めて気付かされたことでした。

 議会の委員会が今日から始まりましたが、そんな中で無事個人演説会を終えることができました。しんどくなかったと言えば嘘になりますが「やってよかった〜」と思いました。「辻元清美」という稀有な政治家を再び世に送り出す、そのために私でも何万分の1かのお役に立てたと確かな実感を得ることが出来たからです。

 


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総務文教常任委員全員が男女共同参画推進条例案に対し修正を求めました

(2005年9月8日 木曜日 晴)

 9月2日の本会議において、私ほかが求めた「リプロダクティブ・ヘルスライツの理念を条例上に文言として位置付けるべし」との主張が、本日の委員会において委員(議員)修正案として出されてきたことは大いなる評価をするものです。しかも、日頃の主義主張を越えて4名全員が町の条文に「ノー」と表明したのですから、その意味は大変大きなものがあります。市民派の私たちと共産党が異議を唱えても、結局は何時も退けられ町の提案通りで進んでいく、これが今、覆り始めたと言えるからです。

 このことはとても良いことです。町も「どうせ可決される」と今までのように安穏としておられなくなりました。また議会にとっても、共闘すれば町の言いなりに我慢することもないとはっきりと解かったからです。多分これからも同様の場面が出現してくることでしょう。このような現象は、やはり川口町長に代わったことが大きな原因だと思います。ある意味では町長の求心力が弱体化した現われでもあると言えますが、議会の主体性が甦る当たり前の姿に戻りつつあるとも捉えられます。

 ちなみに島本町男女共同参画推進条例の町の原案は・・・(基本理念)第3条(6)「男女が、それぞれの身体的特徴についての理解を深め、妊娠、出産等に関する事項について、互いの意思が尊重され、生涯を通じた健康な生活を営むことについて配慮されること。」との内容が、委員会の修正案は・・・(基本理念)第3条(6)「男女が、それぞれの身体的特徴についての理解を深め、妊娠、出産その他の性と生殖に関しては、互いの意思と女性の自己決定権が尊重され、生涯を通じた健康な生活を営むことについて配慮されること。」と修正されました。つまり「性と生殖」「女性の自己決定権」の文言が条文として明確に位置付けられたことになります。

 本修正が全員の表決を行う本会議(9月28日〜29日)でどのような結果をみるのかは、今後の町行政の方向性や、議員間での協議のあり様で変化する恐れが十分に考えられます。しかし、せっかく委員会で全会一致の条例修正です。本会議でもなんとか全員賛成で通したいものです。

 


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辻元さんの決起集会に感動しました!

(2005年9月9日 金曜日 晴のち雨)

 高槻現代劇場中ホールは満員の人で埋まっていました。精神科医の香山リカさんが応援に駆けつけていました。不安を抱く人びとに受け入れられやすい小泉首相のわかりやすさの危険性を分析した上で、辻元さんの市民力に裏付けられた「わかりやすさ」こそ本物だとのお話しであったと思います。8時までの選挙運動を終えて会場に駆けつけた辻元さんは、選挙も終盤にある今、倒れそうなくらいしんどいだろうに声も姿も堂々、凛とした姿で語り始めました。強制的でもなくお涙頂戴のお願いでもなく、子どもの時から教えられ自らも認識していたという「人はみな自由、人はみな平等、だから戦争はしない」の約束を国会の場で実現したいと言いました。

 他候補への攻撃や、檄を飛ばすこともなく、それでいて聞く人の胸にグングン迫ってくる温かな力強さがありました。ジーンと目頭が熱くなる良い演説でした。涙を拭っている人があちこちにいました。私は辻元さんはやはり一皮むけた人になったと感じました。

 


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選挙最終日、私も思わず連呼していました

(2005年9月10日 土曜日 曇)

 今朝の新聞で「ヤミ退職金」の支出返還を求めて、当町の住民3人が訴訟を起こしたことが報じられています。訴訟の内容は「被告島本町長は、社団法人大阪府市町村職員互助会に対し、3億5538万3004円及びこれに対する平成17年4月1日から支払い済みまで年5分の割合による金員を請求せよ」となっています。「ヤミ退職金」とは、町からの退職手当のほかに大阪府市町村職員互助会が退職者に支払う退職給付金のことです。互助会への掛金は職員個々人よりのお金と税金とが使われていますが、法令に基づかない給付金の税金分は違法であると提訴されたものです。

 町にも言い分があるでしょうし、全国的に“チェーン店”状態で起こされている裁判でもありますが、住民感覚からして「あんまりや」との怒りも頷ける点は大いにあります。過去の任期中、府互助会への補給金に関心を払わず支出を許してきた議会議員の一人として(みんなそうだったのですが・・・)、私自身反省も込めながらその行方を見守りたいと思いますし、裁判にはできる限りの支援をもしていく気持ちでいます。

 さて、衆議院選挙も今日で運動期間は終わりです。夕方4時にJR高槻駅のロータリーで辻元さんの大規模街頭演説が行われました。周辺の道路にも陸橋の上にも鈴なりの人で、皆手に手にピンク色の物を持って集まりました。私はショッキングピンクのセーターを着て行きました。最高に盛り上がった皆さんの熱気を、そっくりそのまま街宣車2台に乗せて最後の街なか街宣に出発です。選挙カーには勿論辻元さんが乗り込み高槻市内を、あと1台(政党用に使えます)に小沢府会議員と私が乗り島本町内を走ります。

 もうあと数時間しか残っていないのですから、小沢さんも私もパワー全開でマイクを握ります。同乗していた佐高信さんは途中で伴走車に乗りかえました。多分東京へ帰る時間になったのでしょう。私たちが知る佐高さんならやりそうもないハンカチ(しかも凄いピンク色)振りを、車窓全開で一生懸命されていました。ちょっと気難しい人との佐高さんのイメージは、隣り合わせた私からはすぐに消え去りました。理屈じゃないカッコ付けじゃない、ひたすら辻元さんの当選を目指して、私たちは最後の島本町街宣を夜8時終了しました。残念ながら辻元さん本人の最終演説を聴くことはできなかったのですが、私は島本町に行かせてくれた選対の指示に感謝しています。見知らぬ町ならこれ程まで熱い気持ちでいられたかどうか・・・。車が町内の辻々に差し掛かると「○○さん、聞いてくれているかな」とお一人お一人の顔を思い浮かべながら、マイクに向っていました。心地よいをちょっと通り越した疲れを残して、選挙運動は終わりました。

 


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辻元さん当選おめでとう!

(2005年9月11日 日曜日 曇)

 正確には12日になりますが、辻元さんの比例区での当選が決まりました。「ああ良かった、辻元さんが再び国会で活躍できる」と安堵しました。しかし本音のところ「小選挙区で勝って欲しかった」とも思いました。だって辻元さんは贔屓目に見なくても、大阪10区の候補者のなかで誰よりも優れていたし、市民に最も近い国会議員になることが明らかな人でしたから。次男が「お母さん、選挙事務所に行くのなら車出すで」と言ってくれましたが、はじけるような喜びを抱いて駆けつけるまでには到りませんでした。

 しかしだんだんと開票の結果が明らかになるにつれ、とてつもない小泉勝利の姿が明らかになってきました。「松浪ケンタ候補に負けるなんて」と思っていた私の認識が今回は誤っていた事に思い知らされました。むしろ凄まじいこの流れに掉さして、よくぞ!踏ん張ってくれたと思うようになりました。立派な勝利です。本当におめでとう。

 後日会う人も皆「良かったねー、辻元さんおめでとう」と私に祝福の言葉をくださいます。「最終日の街宣車、南部さんの声が聞こえてたよ。お疲れさまでした」と労っても下さいます。ああ、島本の皆さんはこんなに喜んでくださっているんだと、またジワジワとうれしさが込み上げます。大輪の花のように開いた2000年の衆議院選挙とはまた違った、味わい深い選挙であったと私は感じています。私にも幸せを共有させてもらえたこと本当に感謝しています。

 


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Y保育園の保育士配置基準は町と同じはずでは?

(2005年9月12日 月曜日 晴)

 民生消防常任委員会が今日と明日開かれます。民生部は住民と一番多く接する所です。さらには「困っています。どうしたらいいのでしょうか」と来られるお客さんが多いのも民生部が一番です。従って職員の接客態度は非常に大切です。議会は機会あるごとに意識喚起を行うべきですが、そういった観点からの質疑はなかったように思います。また、介護保険や障害者支援に対する制度の大きな変革に直面している今、質しておかなければならないことは山ほどあると思いますが、全体にサラりと進行していきました。

 しかし、そんな中でI議員が町営の保育所に比べ民間のY保育園の保育士配置は手薄なのではないかとの重要な指摘を行いました。これがもしも事実なら大変な事です。どの子も島本町の子ですから、同じ条件で保育サービスが行われなければならないからです。そのために町はY保育園に毎年多額の補助金を出しています。公金の正しい使途をチェックする議会として問題提起をしたI議員に拍手です。民生部長の「直ちに調査します」の答弁がありましたが、深い質疑が交わされなかったのは残念です。民生費は夕方早々に終わりました。明日は消防費と介護保険ほかの特別会計が審査されます。

 


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今日も民生消防常任委員会は半日で終わっちゃった

(2005年9月13日 火曜日 晴)

 委員会2日目は消防費の審査から始まりましたが、なんと!わずか35分で終了しました。4億1千4百万の決算に係る中身が、4名の委員がいながら30分やそこらで済んでしまうことに、私は危機感を覚えました。住民の安全と安心を守る第一線にある消防職員に敬意を払い、労をねぎらうことは必要でしょう。しかしそれだけで終わっちゃうようだと、議会の厳しいチェック機能が正常に働いているとは言えません。

 消防本部での仕事の内容は、その専門性から私たちが深くタッチすることはなかなか困難です。また庁舎が離れているため、消防行政の全体像も見えにくいのが現実です。昨年度は職員の訓練中の事故や、不祥事による退職が発生しており、私は職員体制のあり方や職員間の意思疎通等について漠然とした不安を抱いていました。それらの不安が今決算委員会で払拭できるような質疑応答を期待していましたが、こんなにあっさり済んでしまうと深い論議など望みようもありません。結局特別会計の審査も含めて午後1時20分には全て終わってしまいました。

 夜はメゾン水無瀬で開かれた国勢調査の調査員説明会を傍聴しました。今回は個人情報保護法の施行に伴い、ビデオでも職員の説明でも調査される側の意思の尊重を繰り返し述べていました。また封筒の全配布が始めて行われ、封入後の調査員チェックは不可となりました。一定の改善が進められたとは思いますが、国勢調査の必要性や個人情報をここまで書かせるかということに言及していけば、もうすでに根本的な見直しをする時期に来ているのではないかと思います。

 調査する側も(自治体や調査員)される側も、本音の所は歓迎していないのです。私は全てを記入するつもりはありません。また役場には自分で持って行き、調査員さんの手を煩わさないようにしようと思っています。(郵送用の封筒ももらえますよ)国勢調査に係る疑問や御不審をお受けいたしますので、どうぞご連絡ください。

 電話962‐4148(夜間)

 


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辻元さん朝駅街宣〜教育委員会議傍聴〜9月後半議会の会派説明会

(2005年9月14日 水曜日 晴)

 選挙後初めて、辻元さんの駅頭街宣です。今朝は保育サポートが休みなので7時に水無瀬駅に行くことが出来ました。公職選挙法でお礼を言うのは禁じられていますので、辻元さんも「感謝します」の一言でお礼の意を伝えていました。通勤の人びとが辻元さんを注目して改札口へ急いでいます。多くの人が「よかったね」「これからもしっかり働いてや」との励ましを込めた微笑を返していきます。駆け寄ってきて握手していく人も多いです。辻元さんは1時間喋りっぱなしでしたが、当選の安堵感とこれからの意欲とが交差している様子で、そばにいる私にはよく伝わってきました。21日から始まる臨時国会に向けて、東京への引越し準備が始まるようです。「明日トラック出さなあかんから大変やねん」と言っていました。

 9時半からの教育委員会議を傍聴した後役場に行きます。1時から理事者の会派説明があります。9月後半議会は案件も少なく、説明は30分で終了しました。主な案件は前年度の決算及び条例の採決、教育委員会委員2名の再任と公平委員会委員1名の新任等に係る人事案件、清掃工場ごみ処理施設補修工事8千4百万円の工事請負契約の締結議案、補正予算ほかです。

 この中で注目は9月2日の日記にも書きましたが、男女共同参画推進条例の委員会修正案が今本会議で可決するかどうかです。まさか理事者提出の原案が復活する事はないと思いますが、何が起るか解からないのが昨今の町議会ですので、要注意です。本日の理事者の様子から、どうも彼らは審議会の顔を立てなければならない事もあってか、修正案の文言にいまいち納得していないように感じました。従ってなおさらのこと注意が必要だと思います。

 もしも修正案がダメなら、一旦この条例案は廃案にしたほうが良いと思います。そして12月議会までの間に議会と理事者がきっちりと詰めをし、条項文を決めた上で再提出する方法を取るべきだと考えます。いくら「うちの議会はガチンコ勝負」と言っても新しい条例を生み出すには、やはりそれなりの丁寧さが必要だと思います。特に男女共同参画推進条例なのですから、議会の全員の賛同が望ましいです。

 


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私が所属する建設水道常任委員会が始まります

(2005年9月15日 木曜日 晴)

 2004年度の島本町行政が“最小の経費で最大の効果”を上げたか、またその事務執行は正しく行われたか、そして当年度の決算が2005年度或いは将来によき道筋をつけた内容であったかを、事実に基づいて審査するのが今回の委員会の役目です。私を含む5名の委員が都市環境部と水道部等の所管審査を行います。当日原野議員の病気欠席が知らされ、実質質疑は南部、冨永、実沢議員の3名となってしまいました。菅委員長は議事進行の役目をもち質疑は行いません(委員長が質疑をしてはいけないことではありませんが)。

 私は無理してでも原野議員は出席をして欲しかったなぁー。「私なら這ってでも出てくるでー」と、ずらりと居並ぶ職員を目の前にして思いました。なんだか数の力で早くも議員側が圧倒されそうな気配だからです。ここは大いに踏ん張って頑張らなくてはと気合を入れました。都市環境部は生活環境、産業建設、(JR新駅に係る)都市整備の各課と水道部は水道と下水道の各課です。これら各課の事業は、ハード面での現実的な実績について審査を行うものが主です。従って「思うから」とか「感じるから」とかの根拠では質せません。

 私は2004年度、議員ではありませんでしたが、年間を通して役場に求めてきた情報を手に鋭く(ちょっと自画自賛?)迫りました。そのために、ここ数日はコンテナに入れていた役場の文書を、全部出してひっくり返して目を通して選ぶのに、随分な精力を費やしました。本番の今日も、なんか私の机の上だけやたら書類の山が出来ていて、おまけにすぐに探し出せるようにそれぞれの表紙には赤いマジックでデカデカと標題を書いています。至近距離で向かい合っている町長や助役には丸見えで恥ずかしいとも思いますが、この方法が発言しながらお目当ての書類を手にとるのには一番私に合っています。これまでは大抵肝心な時に、肝心な書類が見つからなくてアタフタしていましたから。主な質疑の中身は、2日目明日の委員会の日記で書きたいと思います。

 


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建設水道常任委員会2日目です

(2005年9月16日 金曜日 晴)

 今日もH議員はお休みです。よほどひどいのでしょう。M議員は水道会計の質疑をパスしてしまいましたし、私と共産党の冨永議員で理事者とのやり取りをしていたような委員会でした。私自身はたっぷり質問できていいようなものですが、やはり議会のチェックは立場の違う議員が多方面から行うことが必要です。この点では今回の委員会はいささかバランスを欠いた審査になったかもしれません。私は以下に述べる理由で一般会計予算には反対しました。採決は反対2人(南部・冨永)と賛成1人(実沢)で否決されました。

* 清掃工場の維持改修には毎年8千万円〜1億円を掛けていますが、補修工事の履歴がわかりません。さらには2004年12月27日に起った炉内の耐火物崩落は不可解です。何千万円も掛けた補修工事の完工検査後わずか2週間で、500万円を要する新たな崩落の補修工事が行われています。しかも、年末仕事納めの前日に通常考えられない速さで事務が進んでいます。まるで事前に用意されていたかのような工事に対して、納得できる説明が得られませんでした。

* 町営住宅の入居に際しての資格要件は持ち家を処分しなければなりません。2003年の新入居者で資格要件を欠いたままの人がいます。入居資格審査取扱い基準を変更することなく、2004年度推移したことは町自らが「決まり」を破っている事になります。多くの人が入居を望み、税金を投入している町営住宅に関しては一層の公平性・透明性が求められるにも係わらず、曖昧な答弁に終始しました。

* 一般現場作業業務委託(道路の補修や草刈等)は最高でも1件当たり30万円弱の工事ですが、1年間では9百万円にも上ります。工事は合い見積もりを取る事もなく、1年間を4半期に分けて業者が決められ(これは入札します)、後は年間予算の範囲で工事・作業をやってしまいます。全く見えにくい予算執行であり、不要不急の工事がされていてもわかりません。

* JR新駅事業に係る駅前広場用地を大阪府から買収しましたが、府の言い値で買ったのではないか、交渉経過もわからないまま「大阪府に配慮を頂いた」との答弁は納得できません。勿論、府も島本町もそれぞれが土地の鑑定を行っています。府の鑑定額が町の額よりも安かったから「安く買えました」とは言えません。町は府の提示額2億7千1百万円で購入しましたが、大阪府財産評価審査会は2億7千万円との評価通知額を出しています。単純に比較しても町は1百万円高く買っていますし、「新駅」という公共の福祉に寄与し府民の財産でもある事業に対しては、鑑定額を大きく割り込んだ交渉が成立しても当然です。

 ここに上げましたのは決算審査事項の一例ですが、公金の使途として疑問があり、説明責任も果たしているとは言いがたく反対せざるを得ませんでした。

 本日は公共下水道特別会計と水道事業会計の審査が行われました。両会計はそれぞれ意見をつけて賛成しました。

 


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ちょっと一息ですが、ぼちぼち一般質問の準備を

(2005年9月17日 土曜日 晴)

 ここ数日パソコンの調子が悪くてインターネットができません。夫も次男も触ってみますが直りません。ところが、赴任先から丁度帰ってきていた長男の手に掛かると、アッと言う間に回復しました。なんなと取りえはあるものだと感謝です。お礼に夕食のおかずを少々ランクアップしました。男の子は(子と言っても、もう34歳ですが)たまに家に帰ってきても、そんなに喋るわけでもなく買い物に付き合うわけでもなく、ただご飯を食べてまた戻っていくのが常です。

 委員会が終わって一気に溜まっている日記に挑戦のつもりが、議会の間放って置いた片付けをしたり、猫の額ほどの庭いじりをしたりで、なんとなく一日が過ぎ去っていってしまいました。そろそろ来週提出の一般質問の内容も考えなければなりません。9月末の本会議を終えるまでは、ダラダラしていても頭の中では議会のことが離れません。

 


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福祉大会で楽しみました

(2005年9月18日 日曜日 晴)

 おかしなもので「あぁ議員になってたんや」と自覚するのは、議場にいる時よりも今日の福祉大会のような催しに出席する時に強く感じます。一般住民の時は、白布を掛けた受付は素通りです。しかし議員になった今回は、赤い花型のリボンを持った受付係の町職員につかまります。そこで胸に飾りをつけてもらって、前列の来賓席に着席するのが議員の“お決まりコース”ですが、私は反対に“議員の私”を意識すればするほど、そんなコースに乗るのは「お断り」の気分が強くなります。

 住民の方々が晴れの日の主人公なのに、何で議員が“お客様”に仕立て上げられるのかが、私にはどうしても解からないです。お客さんは、他所からこられた人だけでいいと思います。へそ曲がり、天邪鬼、礼儀知らず・・・いろいろ言われもしましたが、私は以前議員であった時からこの方法で通しています。式典の冒頭に、ムムッ!式次第に書かれていない「君が代」斉唱のアナウンスがありました。私と辻元清美衆議院議員と小沢福子大阪府議会議員は場外に飛び出て、強い抗議の意思を表しました。

 式典後は各階を存分に楽しみました。先ずは素晴らしい竹紙展の4階ギャラリーに。作家は長男と同い年の八幡さんです。もう25年くらいのお知り合いでしょうか。一家で創作活動をされているのは、凄いなーと思います。私は竹紙の繊維が美しい電気スタンドを求めました。3階は思わず闘志が湧くバザーです。大ぶりのマイカップと久留米の竹篭、買い物用の袋も買いました。2階1階は展示作品が素敵です。血圧等の測定をしてもらい、屋外ではブラスバンドと太鼓の演奏に拍手を一杯して、今年の福祉大会は大満足でした。

 


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3連休の最後、今日は一般質問を仕上げるぞ!

(2005年9月19日 月曜日 晴)

 本日は好都合なことに用事がないので、予め組み立てていた質問項目に沿って、何故この質問をするのか前段の文章を考えます。しかしこの文章は質問の通告書には載せません。通告書には箇条書きした質問項目のみを届けます。通告にはいろいろなやり方があって、登壇して読み上げる文章そのままを届ける議員もいますし、私のように細目を記した質問項目の通告をする議員もいます。どちらが良いのかわかりませんが、ただでさえセレモニー化している一般質問ですから、理事者に対してのっけから全部“手の内”をさらすのは緊張感もなく面白くありません。

 質問の中身に沿った“綺麗な答弁”をもらうのには、最初に全文を読み上げる方がいいです。ただし、答弁をする理事者にも聴いている他の議員や傍聴者にとっても緊張感は薄れます。私はいずれは大阪府議会が改革したように、一般質問も一問一答形式ぶっつけ本番の、それこそ助役が以前新聞記事でコメントしていたように「うちの議会はガチンコ勝負ですから」を名実共に実現したいと思っています。今まで「ガチンコ」どころか、答弁にあわせた質問も理事者に書いてもらったんと違うのん?と思われるような質問もあったような気がしないでもありません。まっ、いいように考えれば質問者が理事者と綿密にすり併せを行った賜物だとも言えますが・・・?

 私なりに調査を重ね思いを込めた全力投球の質問であっても、答を握っているのは町長以下理事者なのです。フッとはぐらかされたり、無視されたり、延々核心に触れないで終わったり、理事者なりにテクニックを駆使していることがこの頃の私には良く見えるようになってきました。また怒りの質や、怒りを表すタイミングの緩急に私なりのコントロールが少しは自在に行えるようになってきたかもしれないと感じています(「エーっ?まだまだやで」との声も聞こえてきそうですが)。その分ホンマに怒らなあかん時には、溜めてたパワーが爆発しま〜す!9月議会後半(9月28日〜)の最後に行われる一般質問は、次の項目で行いたいと思っています。

一 般 質 問 通 告 書

1 職員の異動等について

ア 異動を決める「基準」はありますか。

イ ここ数年の本庁から施設への異動内容と異動の理由を示してください。

ウ 異動に関して職員の不公平感や不満はありませんか。あるとすれば、それらの軽減、解消をどのように行っていますか。

エ 関連して伺います。現在、身体或は心の病で長期間休んでいる職員はどの部局に何人いますか。

2 庁舎周りの「景色」について

ア 庁舎西側にあるタンク等の設備機器は老朽化し見苦しいですが、撤去は可能ですか。撤去できないのなら、「目隠し」等の設置が必要ではありませんか。

イ 中庭での喫煙は、住民の目にとまりやすく良い印象をあたえません。喫煙場所から外した方がよいのではありませんか。ちなみに喫煙タイムの目安はありますか。

3 未収金削減のための共同徴収について

ア 収納対策班による共同徴収のメリット・デメリットを示してください。

イ 実効ある個人情報の保護対策はどのようにとりますか。

4 学童保育指導員の雇用形態等について

ア 10月から全指導員が非常勤嘱託員としての任用になるのですか。

イ 報酬等における具体的な改善点を示してください。

ウ 子どもへの保育内容にどのような効果をもたらしますか。

5 「アスベスト」対策等について

ア 町有施設アスベスト使用状況調査業務委託の進捗状況を示してください。

イ 飛散性のある吹付けアスベストに対しては、緊急なる対応策をとっていますか。また関係者の健康診断は何時行うのですか。

ウ 第四小学校の給食調理回転釜アスベストに係る給食中止等は回避できなかったのでしょうか。

以  上  

 


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個人情報保護運営審議会は税等の共同徴収に係る個人情報収集に「待った」を掛けました

(2005年9月20日 火曜日 曇)

 大抵の会議は10時からなのですが、本日は9時10分から開かれます。傍聴に遅れないように急いでふれあいセンターに向います。傍聴は私一人でしたが、標題に書いていることが起り今日の傍聴は意義がありました。

 未納の税や保険料等の徴収は第三次島本町行政改革の中では、既に2004年度からの取り組みとされています。今年の3月議会、2005年度の当初予算を審査する総務文教常任委員会でも質疑があり「共同徴収の方法により6月くらいからスタートしたい」と担当者は答弁しています。遅れ遅れになっている要因は、やはり「税等の未納」と言う個人情報の拡散・流失をどのように防ぐかについて万全の対策が示せなかったからだと思います。

 今日審議会にやっと出されてきた成案は、税・保険料・使用料を扱う関係8課が24名の収納対策班の構成員となり、チームを組んで所管の重複滞納者宅を訪問徴収する仕組みです。全員が公務員の守秘義務は当然の前提として、その上に税務吏員の兼務辞令を受け情報の遺漏が起らない二重の歯止めを掛けるとしています。さらには滞納重複者の突合せをするための収納対策会議には、各課が作成している未納者の管理台帳を持ち寄ることはしないし、情報を集約した新しい管理台帳を作成する事もしないとしています。

 しかし審議会では厳しい指摘が相次ぎ、説明に出席した税務課の職員は返答に窮してしまいました。個人情報を担当している人権推進課課長の“助け舟”で継続審議とすることとなりましたが、私はどんな歯止めをかけようと共同徴収は個人情報保護の観点からは、止めたほうが良いと思っています。滞納の事実のみならず、訪問による実態把握も収納対策班の共通の認識となってしまいます。知られたくない個人情報ほど人の手や口を経るごとに、また事務の過程を経るごとに保護の壁は薄くなります。

 未納者への訪問徴収ほど辛くて大変な仕事はないと聞きます。反面、訪問徴収の効果も確認されています。私は今まで通りの原課による徴収で、その方法の見直しに職員みんなで知恵と力を出していくべきだと思います。どうしても夜間が多くなる訪問には、やはり管理職の一層の奮起が必要でしょうし、或いは抜本的な機構改革によリ税や利用料の徴収を一箇所で行う「係」の設置等も視野に入れた検討が求められます。

 本日の審議会で意見を求められた案件は「生涯学習推進計画アンケート調査における個人情報の収集について」と「母子家庭等日常生活支援事業における個人情報の登録等について」もありました。また、先の議会で改正された個人情報保護条例の報告がありました。今日の会議は盛りだくさんで、かつ中身の濃いものでした。

 


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議会運営委員会が開かれました

(2005年9月21日 水曜日 晴)

 役場の業務が始まる9時前、一般質問の通告書を提出するために議会事務局を訪れましたが、私の前に既にI議員が通告しているとのことで順番は2番になりました。当人のI議員は私より遅れてやってきたにも係わらずです。事務局の説明では「前日に提出がありましたが議長との調整が生じています」とのことでした。まあ、1番でも2番でもかまいませんが、以前から特定の会派がトップバッターになっていることが多いのん違う?とふと思ったことでした。いずれにしても質問は中身で勝負なんだからと、事務局のリキの入った答えは軽く受け流しました。(質問者と質問項目は末尾に掲載しました)

 午後からは議会運営委員会(議運)に出席します。9月1日から始まった議会は2004年度の決算審査を経て、28日からは後半の議会が開かれます。そのための議運です。議案の中身の主なものは次の通りです。3常任委員会における決算審査の委員長報告を受けて、最終の採決を議員全員で行います。また委員会に付託されていた条例の採決もします。9月8日の日記にも書きましたが、条例のひとつは委員会で修正案が全委員賛成のもと可決した「男女共同参画推進条例」です。審議会の答申を受けて町長が提出した原案に対し、私も主張し続けている「性と生殖」にかかわる「女性の自己決定」を追記した修正案が本会議で通るかどうかです。このほか8千4百万円を費やす清掃工場補修の工事請負契約締結を求める案件、補正予算もあります。

質問者と質問項目

伊集院議員

1.JR新駅に伴って、阪急水無瀬駅周辺の諸問題について

2.指定管理者制度について

南部議員

1.職員の異動等について

2.庁舎周りの「景色」について

3.未収金削減のための共同徴収について

4.学童保育指導員の雇用形態等について

5.「アスベスト」対策等について(取り下げ)

河野議員

1.保育所・学童保育室利用状況の公表と情報提供を

2.改めて、保育の公的責任の危機を問う

3.第四小学校 給食室 アスベスト問題を問う(取り下げ)

4.第二小学校 プレハブ教室(仮校舎)の現状と課題について問う

杉本議員

生活道路の維持補修について

冨永議員

1.マンション相談窓口について

2.第二小学校 校舎改築工事延期について

平野議員

1.環境基本計画は住民参加で策定を

2.鈴谷川の不法投棄について

3.日本脳炎予防接種の廃止を

菅議員

島本町における行政改革の推進について

 


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よりよい住民サービスに反映するような人事異動を

(2005年9月22日 木曜日 晴)

 昨日の日記に、もうすぐ開会する議会での一般質問の項目をお知らせしました。「職員の異動について」を取り上げたのは、10月の中旬あたりには職員の人事異動が予定されていると聞いているからです。もとより異動の具体については議会が関与するものではありませんし、議員もまた職員との距離は一定保っておかなければならない立場にあるわけですから、個々人の異動について語る資格はありません。一方職員を異動させる決まり事は何もなく、人事権は町長・助役等トップの手中にあると言えます。裏返しに言えば人事を自由に操る権力を持つ者がトップに立つ人物なのでしょう。

 しかし町内における最大のサービス業が島本町役場であるならば、サービスの担い手である職員のプロの技術とマインドが確かなものであるかが気になるのは、議員として当然のことです。往々にして「なんで?」と言いたくなるサービスに出くわすと、職員の個々の資質のせいにしてしまいがちですが、的確でない異動の問題が深く関与している場合もあるのです。私は異動が否定的なものではなく、全ての職員が肯定的に捉える事が出来る異動であって欲しいと思っています。

 ただ正直言って、住民にとって好ましくない働きぶりの職員はいます。それらの職員は大抵職場を転々とたらい回しさせられるか、反対に20年も30年も同じ所で働かされているか、或いは本庁から目の届かない施設関係に異動させられています。人事にたずさわる職員にも、きっと言いわけも苦しい思いもあるでしょう。でもやはり、見えない所に追いやればそれで“一件落着”と済ませているような人事異動がされてきたと私は感じています。トップは彼らとしっかりと向き合うべきだと思います。採用し管理監督してきた側の責任を放棄すべきではありません。

 一般質問では、上手く表現できず反発を買うかもしれませんし、デリケートな問題でもあり即効の解決策もないわけですから、多分言いっぱなしで終わることになるでしょうが、それでも私は小さな一石を投じてみたいと思います。

 


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議案書に目を通し、清掃工場の巨額補修費にため息です

(2005年9月23日 金曜日 曇)

 春から夏の間頑張って咲いていた草花も、疲れがあらわです。一つ二つでも小さな花をつけていると抜き去ってしまうのがかわいそうな気がして、ついついそのままにしていたプランターが増えていました。思い切って春先に咲くパンジーの苗に植え替えました。水仙やラナンキュラスの球根も仲間に入れました。小さな庭でガーデニングとも言われぬ土いじりですが、早春の光を浴びて可愛くデビューする、その様を想像するのはなかなか楽しいものです。

 午後からは、議案書に目を通します。“目玉”議案の清掃工場補修工事費8千4百万円は金額の大きさもさることながら、技術的なことが良くわからないというところもあって頭の痛い案件です。清掃工場は建設時にプラントを納めたユニチカに、ずっとおんぶに抱っこで面倒をみさせている状況です。問題は年間数千万円から1億円にも達する巨費をかけなければならない点です。現清掃工場を一日でも長く稼動させるためには、必要な支出であると町は主張します。島本町の規模では、今後の工場新設は法的にかないません。かといってごみ処理の広域行政化は困難であリ、清掃工場の維持補修は、今後益々重い課題として深刻さを増していきます。

 私はごみ処理は生活の根幹にかかわる重要な施策であると思います。想像してみてください。一週間、一ヶ月私たちは自分達が排出したごみでありながら、目の前に溜めておく事には耐えられないはずです。衛生上からも許されない事です。したがって、費用の負担は、それが根拠のあるものなら受け入れたいと思っているわけです。住民は裏付けのある良くわかる説明を受ける必要があり、納得をしたいと思っているのです。このようなごく当たり前の求めに、今度の議会で理事者はしっかりと応えなければなりません。

 


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「国勢調査は密封提出にしましょう」

(2005年9月24日 土曜日 晴)

 標題のビラを1,000枚ですが、ご近所周辺に配布します。ビラは議員たちが賛同人になっている「国勢調査の見直しを求める会・関西」で作りました。9月13日の日記にも書きましたが、今回の国勢調査は694億円ものお金を使います。しかし、何のために行われるのかよくわかりません。よくわからない目的のために、個人情報が集められるのです。調査票は個人情報の塊なのに、総務省は「今回の調査に個人情報保護法は適応されない」との見解を示しています。

 「へえぇ〜」ですが廃止への道はまだまだ遠いようなので、調査項目の記入の有無にかかわらず、全ての人が封筒に入れて提出すればいいなと思います。島本町の人びとは個人情報保護には大変意識の高い方々が多く、前回は50%の密封で府内でもトップだったと思います。今回は封筒が全配布されていますから、投入し必ず密封して提出しましょう。糊付けすれば調査員が開封することなく役場へ渡されます。調査員にとっても負担の軽減になりますから、やってみましょう!

 


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役場の職員、同じ仕事をしていても身分はいろいろです

(2005年9月25日 日曜日 曇)

 一般質問5項目の中で「学童保育指導員の雇用形態について」との標題で1項目を挙げています。今指導員さんは約20名くらいいて、日々放課後1〜3年生の子ども達をみています。土曜日や春・夏・冬休み中は朝から開室します。指導員は保育・教育の専門知識と経験を有しており、長くこの仕事をしている人が多いです。障がいを持つ子どももいますし、低学年の元気な子ども達を相手に、皆さん頑張っています。

 指導員の身分は正規職員・嘱託職員が各1名いますが、あとは臨時職員です。2年位前に臨時職員でユニオン(組合)を作り、島本町と交渉を重ねてきています。自治労関係の組合ですから、民主党に係りのある議員がサポートしているようです。私は組合には何の係りもありませんが、学童保育事業の充実を願っていますし、臨時職員として役場で働く人々の処遇改善も大事なことだと思っています。

 今回の質問は、臨時職員から非常勤嘱託職員への任用に移行を求めるための協定書の履行が遅れることについて、確認を求める内容です。特に嘱託職員へ移行の選考に係っては、説明責任が果たせる公平性・透明性の確保を求めたいと思います。学童保育指導員間での亀裂を防ぐことはもとより、組合を持たず交渉権もなく働く多くの臨時職員の処遇も視野に入れた改善となるよう訴えたいと考えています。

 夕方、水無瀬駅前商店街の一角にオープンした雑貨店をのぞいてみます。南欧の田舎屋ふうの造りで、オールドやアンティークな品物も置いています。島本が個性的でおしゃれなお店が似合う街になって欲しいと願うし、商店街の活性化に繋がるまちづくりに、新しい息吹を吹き込んでくれる店舗が増えればいいなと思います。

 


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現審議会委員をなんで公平委員に引き抜くのかなぁー?

(2005年9月26日 月曜日 曇)

 あさってから始まる本会議には4件の人事案件が上程されます。2人の教育委員再任と財産区の人事は別に異論はありません。しかし、公平委員会委員の選任について議会に同意を求める議案にはちょっと「?」があります。町長が提案しているSさんは40歳代で女性です。この点については異議どころか大いに賛意を表するものですが、私が「なんで?」と思ったのはSさんが現在、情報公開審議会委員と個人情報保護運営審議会(2審議会は委員兼務の制度となっています)の委員を務めているからです。

 両審議会委員の任期はまだ3年もあります。条例関係は情報公開・個人情報共に最近改正がなされたので、大きな審議がひとまず済み審議会としても肩の荷が少し軽くなった感があるかもしれませんが、二つとも本当に大事な審議会です。特に個人情報運営審議会は9月20日の日記に書きましたように、役場の業務に関し個人情報の取り扱いに係る意見具申を求められる事が益々多くなっていきます。Sさんは司法行政書士事務所を開いておられる優秀な方ですから、私は今後も審議会委員としての十分なる働きを期待していたところです。

 ところが今回の議案が上がってきました。私はSさんを除く現審議会委員方や、Sさんの後任に選ばれた審議会委員の内心は複雑だと思います。公平委員はSさんが持つ資格云々を問うものではありません。それならば、審議会委員としてお願いをしようとする人を公平委員に選任しても一向に構わないわけです。何故このような解りにくい、或いは人の心に引っかかりを生じるような人事案件を出してくるのか、理解に苦しみます。

 ちなみに、両審議会委員の報酬は1回の出席に対し7,500円です。一方公平委員会委員は9,500円です。でもまさか、こんな差異が今回の人事に関係しているとは考えられませんしね・・・。何時も人事案件は明確な理由を示さず、理事者は「この人選がベスト」と繰り返すばかりですが、今回はあえて“引き抜く”のですから、その根拠は示されなければならないでしょう。

 本日議員のボックスに9月分の報酬明細が入っていました。いつもと同額の手取り248,500円をいただきました。ありがとうございます。早く次の日記冊子となんぶニュースを発行し、みなさんへの還元をしなければと焦っています。

 


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既に取替え済みですが、第四小学校の給食調理釜にもアスベストあり

(2005年9月27日 火曜日 晴)

 明日の議会の補正予算に調理用回転釜購入費(3台分)90万円が上げられています。9月14日第四小学校に設置されている3台がアスベストを断熱材として使用している事が解かりました。(議員には15日に知らされました)含有率70〜90%で飛散性があるとされています。直ちに給食室が閉鎖され3日間の給食が停止されました。21日に新釜が搬入され、翌22日には完全に復旧しましたが、この間保護者・子ども達に随分な心配と迷惑を掛けたのだと教育委員会は反省しなくてはなりません。

 アスベストに関しては建築物ばかりに注意がいっていましたが、改めて広範囲にまた身近なものにも使用されていることが判り、ぞっとします。徹底した洗い出しが必要ですが、私たちには殆ど判りません。メーカーの自発的な申告が先ず求められます。四小も約20数年に渡りこの釜を使用してきたのですが、この間学校におけるアスベスト問題は何回か起っています。危機意識を総体的に捉えていれば、もっと以前に調理釜にも視点が据えられたかもしれないと思うと残念でなりません。

 今回、最も影響を受ける立場にあった給食調理員等現場で働く人々に対する健康診断は実施時期を検討しているとしていますが、対象者は可能な限り範囲を拡大し、早急なる実施をしなければなりません。

 さて事情は個々に異なるとは思いますが、茨木市ではアスベスト釜の密封を行った上で使用可能な残りの釜で工夫を凝らし、給食の提供を行っていた事がわかりました。私は四小もおかずの提供は可能だったのではないかと思います。ただ民間委託校であったため、調理員さんへの臨機応変な対応を求める事が困難だったのではないかと考えていますが、どうなのでしょうか?質疑してみたいと思っています。

 


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男女共同参画推進条例は修正案も原案も否決されました

(2005年9月28日 水曜日 曇)

 9月議会後半が始まりました。注目の男女共同参画推進条例(以下「条例」と言います)については今までの日記にも書いてきましたが、いよいよ最終の採決になりました。「妊娠、出産その他の性と生殖」と「女性の自己決定権」の文言が挿入された修正案が、委員会で全会一致の賛成を得たわけですから、緑風純政会以外は当然その結果が今日の本会議でも反映されると私は思っていました。(緑風純政会から出ている千頭議員は委員長なので採決に加わりません)

 しかし山吹民主クラブが割れました。委員会では同会派の山口議員が賛成したので、私は本会議でも同会派5名の賛成を信じていました。が、肝心の山口議員が委員会での表決を翻し「保留」の態度を取ってしまいました。さらには原野議員も保留、そして平井・菅・藤原議員は反対しました。緑風純政会は思った通り、千頭・実沢・伊集院・野村議員の全員が反対しました。(清水議員は議長なので採決に加わりません)

 従って賛成は南部・平野・河野・冨永・岡田・杉本の6名であり、7名の反対に破れてしまいました。私を初め修正案に賛成の議員は意を尽くして討論を行いました。中でも公明党の杉本議員の討論は、失礼ながら意外性もあったせいか(ごめんなさい!)とても良い発言だったと思います。

 修正案が否決されたので私にとっては残念ですが、当然その裏返しとして町が出してきた原案が可決されるのかと思いましたが、なんと!原野議員の保留を除いて全員「反対」の表決を示し否決されてしまいました。私たち修正案派の反対は解かってもらえると思います。しかし修正案を否決した議員たちが原案も否決するのなら、新しく自らの修正案を出すべきです。また保留の議員も同様です。

 結局彼ら彼女らは、本条例に係り何を主張しているのかサッパリ分らない議員たちと言わざるを得ません。これではあなた達が折りにつけイチャモンを付けようとしている対象者からも、馬鹿にされちゃいますよ。あーぁ!わたしはあきれ返ってしまいました。家に帰ると2つの新聞社から取材が入ったほど、今回の出来事は前代未聞との対外的評価をもらったことでした。

 しかし今回原案が廃案になったことで、もう一度修正案の内容を盛り込んだやり直しの条例案を町長に提案させることができるチャンスが生まれたと思うと、本音の所ホッとしてもいます。

 


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悔んでも悔みきれないポカをやっちゃいました

(2005年9月29日 木曜日 晴)

 この議会で私はとんでもない失敗をしてしまいました。それも2回!誰にも迷惑を掛ける事でなかったのが、まだしもの救いですが・・・というよりみんなは喜んだかもしれませんが。実は水道会計の決算に対する討論と清掃工場の補修工事に対する討論を逃してしまったのです。

 議長の討論を求める発言を勘違いして聞いたのと、一瞬隣の平野議員と言葉を交わした隙に討論を終結する宣言を聞き逃してしまったのとが原因です。私の失態であり、悔んでも後の祭りです。しかし、休憩になってから「ちょっと議長の閉じ方は早口やったと思うわ。終結を宣言する時は議席を一巡見渡してからするもんや」と私に言った議員もいました。往々にして私に対立の意見を述べている人からなので「やっぱりそうやったんや」と思いましたが、発言の貴重な機会を自ら無くしてしまうなんて、ホンマに私はドジな議員やと長いこと落ち込んでいました。

 水道事業会計に対する賛成討論は次の内容で行うつもりでした。

* 水需要の低下が続いている事が現れている2004年度決算ですが、府営水の受水量を減量させる意思は示されませんでした。府水単価も高騰していく恐れがある中、地下水100%の名水を今一度当町のアイデンティティとして取戻す試みが必要と求めましたが「その意思はない」との答弁には失望しました。

* 2004年度のB系統揚水量の減少実態を踏まえて、新規水源の確保のためにと最近井戸診断の委託もされている事は承知しています。新井戸の開発には1井1億とも2億円とも言われますが、実施設計を2004年度に終えた大藪浄水場における中央操作盤の全面改修は見送り、新井戸への予算にシフトすべきだと私は考えています。第四次拡張事業計画として位置づけられた基本計画中に中央操作盤は含まれていますが、新井戸開発に向けての財政計画に変更するための再検討を願うものです。

* 中央操作盤を含む修繕履歴が水道部にはきちんと保存され、分りやすく整理されています。過去5年の修繕を遡ってみましたが、修繕はごくわずかなものです。つまり操作盤に係っては耐用年数20年と言われますが、現在も29〜36年の使用に十分耐えています。従って操作盤に係っては全面改修は必要ないと考えます。

* 改善を要する事業として水道修繕業務委託をあげます。四半期ごとに管工組合員の輪番制で行われている委託です。職員が出勤しない休日、大藪浄水場に待機し住民からの連絡により現場に赴くこともありますが、浄水場の管理を受託している業者と重複する業務は無駄ではないでしょうか。尚現場における修繕料は別途輪番業者に支払われます。

* 最後に老朽給水管の敷設替え修繕工事は計画を前倒しして、鉛管・アスベスト菅の撤去を求めます。本年7月と9月には同地点での給水菅破断が起ってしまったことからも工事が急がれます。以上の意見を述べましたが、会計状況全般に関してはわずかばかりですが黒字決算でもあり、賛成の討論とします。

 清掃工場の補修工事についての討論は、明日の日記で概要をお届けいたします。

 


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議会は1日延長し、3日間となりました

(2005年9月30日 金曜日 晴)

 2日間の会期で開かれた本会議ですが、昨日は町長提案の全議案が終わり一般質問に一人が入ったところで延会となりました。残る6人の質問者は延長された本日行います。10時、私の質問から3日目の議会が始まりました。私の一般質問の内容はここ数日の日記でお知らせしている通りです。質問項目に入る前に、否決された男女共同参画推進条例(以下「条例」といいます)に関する私の所感を次の通り述べました。

 「一昨日は島本町議会にとって誠に衝撃的な日でした。9月29日、昨日の毎日新聞は条例の原案・修正案共に否決された事を報じています。“生と生殖”に係る“女性の自己決定権”が何ゆえ退けられるのか、私は今もって驚きと悲しみを禁じ得ません。町議会において私たちは一人の議員として男女の区別なく年齢、学歴、職歴等々全てかかわりのない中で、まさに自己決定を日々行っています。このような私たちが“性と生殖”に係る健康を阻害されている、或いは阻害される恐れのある人びとに、一条の光としての男女共同参画推進条例(修正案)を送り届けることが出来なかった事態を、どのようにお詫びすればよいのか私は心の震えを抑える事が出来ません。改めて自らの非力を恥じ、頭をたれるばかりです。」

 さて昨日、私のウッカリで陽の目を見ず“幻の討論”となった清掃工場の補修工事請負契約締結に対する保留の討論です。(正式には私の表決は反対になっています。討論を逃した事がわかり頭の中が真っ白になってしまい、採決時に退席する機すらも逸してしまいました)

* 島本町の環境に大きく影響を及ぼし、なかでも町の地球温暖化防止対策に直接反映する清掃工場の稼動状況は常に良好なものでなければなりません。本議案はそのための補修工事とも理解はしますが、実は私たちにはよく分らない工事であると言わざるを得ません。

* 私たち議会は求めてきた工事履歴も示されず、工事内訳明細の内容も隠されたままで判断を迫られています。これでは尚更のこと現状では保守点検業務、補修工事、工事監理業務は落札業者の「言うがまま」と感ぜざるをえません。結局は最初にプラントを納めたユニチカによる補修工事が一貫して継続している事実と、さらには過去における子受け・孫受けへの丸投げの実態等も踏まえると、果たして公平性・透明性が担保された工事であるかの確証が揺らぐことは否めません。

* 質疑の中で頷けない点、要求をする点をいくつかあげなければなりません。

1.詳細な工事履歴が分る資料を至急提出すること(経年劣化の一言では工事の必要性はわかりません)。

2.工事内訳明細の金額を明らかにすること。

3.入札にかかわる更なる改善を行うこと。厳しく積算を行い予定価格・最低制限価格の引き下げを行うこと。また指名登録業者の数を増やし、競争原理をより働かせること。

4.保守点検業務,工事完工検査を厳しく行うこと。(本決算でも指摘をしましたが、昨年年末の耐火材崩落事故は完工検査後わずか2週間で起きています)

5.清掃工場の整備に係る工事について、第三者機関によるチェック体制を確立すること。

6.工事により発生した産業廃棄物は業者側での処理を徹底すること(今回取り替えたバグフィルターろ布を当町清掃工場で燃やす計画は撤回を)。

7.今のところ代替品がないという炉下のカバーパッキンにはアスベスト含有物を使用します。管理面での注意を怠らないことと代替品の開発情報の収集に努めること。

* 今回の補修工事は8400万円かかるとされています。そして今後も毎年1億円前後の巨額を伴う工事が継続されていくだろうと町は述べています。私は金額の大きさに驚いていますが、住民にとって必要不可欠の清掃工場と、単純に比較は出来ないと思いますが、たとえば住民の活動拠点としてなくてはならないふれあいセンターの年間維持費を比べてみると、一定の理解も可能です。従って工事費の大きさのみにとらわれて反対すると言うものでもありません。

* 私は清掃工場に対する住民の満足度(ふれあいセンターはかなりいい線をいっていると思います)と工事が必要不可欠、最小の経費で最大の効果を得られると納得できれば、反対の為の反対に固執するつもりはありません。しかし、資料の不備を初め理事者の説明に十分な納得を得ていない中、認定をすることは議会のチェック機能を自ら放棄するに等しく「保留」の判断を致すものです。

 3日間の本会議はやっと閉会しました。男女共同参画推進条例を除いた全ての案件は可決しました。議会の可決が「一件落着」でもなく、むしろこれからの執行に間断のないチェックが必要です。最終日、午後一番にゆゆしき事態発生の報告が理事者からありました。詳細は知らされず「駅前広場工事第1期の請負業者の野焼きにより、廃材に混入していたスプレー缶の爆発があり、缶が第一幼稚園に飛び込んだ。園庭の園児、保護者に怪我はない」との内容でした。「あーぁ、また」のため息が議場を覆いました。本件については後日の日記でお知らせいたします。

 夜は高槻で開かれた辻元清美衆議院議員の報告会「永田町航海記」に参加しました。国会が激しく動いている今、またついに憲法を変えるステージが用意された政治の舞台に目を凝らす必要が生じている今、辻元さんの報告は生々しく満員の会場ではみんなが必死に聞き入っていました。今夜はやっぱりどっと疲れがきたようで、帰路お茶を飲む元気もなく帰宅しました。

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