トロッコで行こう |
黒部峡谷鉄道は、電源開発のために建設されました。現在でも、関西電力の社員専用列車や発電所資材運搬列車が走っています。 普通車(右)は、まさにトロッコのイメージにぴったり、でも、詰め込みだし、乗り心地は感心しません。 |
大井川鉄道井川線です。発電所とダム建設のためにつくられたのは、黒部渓谷鉄道と同じです。線路の所有が電力会社であることも同じですが、現在は純粋な地元と観光客のための旅客鉄道です。 画像は長島ダム駅で、アプト式機関車(このページトップの画像)を連結するところです。 この長島ダムとアプト市代の間だけが電化区間で、車両限界も大きくなっています。 |
嵯峨野観光鉄道は、JR山陰本線の新線切り替えによる廃線を利用して開通したので、DL、客車ともJRと同じサイズです。観光のために敢えてトロッコを選択した点で、他の2社と成り立ちがおおいに異なります。 |
嵯峨野観光鉄道の機関車は、旧国鉄のDE10です。画像はトロッコ嵐山駅への到着シーンです。開通当初はこの駅で折り返し列車が多くありましたが、今では全列車が山陰本線下り線を通って、トロッコ嵯峨まで運行しています。 |
山陰本線からトロッコ嵐山への分岐点の遠景です。トロッコ嵐山駅と亀山トンネルが見えています。 |
嵯峨野観光鉄道の1号車は、車体は大きいもののトロッコタイプです。腰板までスケスケのこの車両は雨天はお客を乗せませんので、指定席券は当日のみの発売です。 |
トロッコ嵐山駅のホームは短く、先頭車はトンネルの中で停車となります。 |
トロッコ嵐山駅の俯瞰です。複線の山陰本線から分岐してトロッコ列車が到着するところです。ご覧のようにプッシュプル運転で、トロッコ亀岡行きは5号車の運転台を使用します。 プッシュプル運転は、開業当時多かったトロッコ嵐山駅での折り返し列車のための機回し線が、同駅に設置不可能なために採用されたものです。 |
黒薙駅を出て「後曳橋」を渡る黒部峡谷鉄道のトロッコ列車。黒薙は数少ない一般客が乗降可能な駅です。並行道路が全くないのが、黒部峡谷鉄道が他の2社と異なる点です。 このため、関西電力は鉄道維持費を電気料金に経費として転嫁できるのに対し、中部電力はそれができずに、井川線の負担が重荷になっています。 (正確にいいますと井川線でも関ノ沢鉄橋の奥の水圧鉄管の補修に井川線を利用していますが、その利用は僅かです。) |
関西電力専用列車の時刻表です。大きく堂々と掲げられていますし、出発案内もちゃんと表示されます。車両は観光用の上級車のリラックス車(3列転換クロスシート)による6両編成です。 |
黒部峡谷鉄道柳橋駅隣接の新柳河発電所(右のお城のような建物)に引き込まれている線路です。道路がないため、鉄道が資材輸送の生命線です。 |
黒部峡谷鉄道の終点、欅平です。特別車(窓付き固定クロスの中級車)と普通車(窓なし、背もたれなしのトロッコ車)の編成がはいってきました。 実は、関西電力の専用線は、この500m奥でエレベーターで200m上がり、上部軌道となって黒部第四発電所までつながっていますが、ほとんどトンネルだけの区間ですし、一般には開放されていません。(一般参加可能な見学会は開催されています。) なお、上部軌道の断面図はココをクリックしてください。 |
奥泉駅駅に停車中の井川線DLです。 黒部峡谷鉄道と井川線の共通するのは、険しい山間にダム建設のための資材を運び入れるという使命のために、最小限の寸法で作られた車両です。 |
画像は千頭、川根両国間を行く井川線列車ですが、本邦唯一の編成途中の機関車連結が見られます。 |
井川線で編成中間の機関車運転が可能な理由は、プッシュプル(推進)運転にあります。アプト機関車を常に千頭側に連結する都合でこうなりました。運転台には、EL用とDL用の2種類のマスコンが並んでいます。 おかげで井川行きは前面展望が楽しめます。画像は、運転台越しに見た、アプト区間の始まりです。 |
井川線のアプト式ELには、SYSTEM ABTのロゴが光っています。 宇奈月温泉と黒部渓谷、保津峡下りと嵐山といったメジャーな観光地に乏しい井川線では、鉄道そのものの魅力でお客を呼ぼうと必死です。長島ダム建設のために線路付け替えが必要になったとき、他にも選択肢はありましたが、敢えてアプト式を採用しました。 なお、オーナーの中部電力は、実はこれを機会に廃止したかったそうです。 |
イギリスのトロッコ鉄道がそのままテーマパークにやってきました。 本家イギリスでは立派な地方鉄道です。 |
トロッコ専用線ではありませんが、観光用トロッコの元祖ともいえる北海道から、富良野ノロッコ列車をご紹介します。 |