ED16
  直流電気機関車

          (国鉄)





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ED16形直流電気機関車

[1所属](KATO社製)3068 「編 成」へ
JNR DC Electric Locomotive Type ED 16


 ED16は、日本国有鉄道の前身である鉄道省が、1931年(昭和6年)から製造した直流用電気機関車です。
 1930年代初頭の中央本線甲府電化・上越線清水トンネル区間の電化開業に伴い製造されました。システムはEF52形を基本とし、同形の使用実績を踏まえて低速型の中型機として開発されたものです。
 戦前は上越線・中央本線で使われましたが、戦時中から戦後の復興期にかけて、これらの路線の輸送量が激増したため、F形(動輪6軸)電気機関車に置き換えられる形で幹線運用から退き、本形式は1950年(昭和25年)までに立川機関区と鳳機関区に集められました。立川機関区所属の車両は青梅線・五日市線・南武線で貨物列車の牽引に使用されました。鳳機関区所属の車両は阪和線で旅客・貨物列車を牽引しました。その後、阪和線にED60形、EF58形、EF15形などが投入されたため、1970年(昭和45年)までに阪和線から撤退し、立川機関区のみに集められました。立川機関区所属の車両は青梅線の石灰石列車の牽引に使用されました。青梅線は線路等級が低く、F形機関車の入線ができない上、新系列D形電気機関車は数が不足していて代替機がなかったため、本形式の運用は長期間に及び、鉄道ファンに親しまれましたが、後年、同線の改良が行われてEF15形やEF64形が入線可能になったことに伴い、置き換えられました。1983年(昭和58年)3月に新宿駅 - 御嶽駅間で12系客車を牽引して「さよなら運転」を行った後、立川機関区の廃止にともなって書類上八王子機関区に転属した4号機を最後にして、1984年(昭和59年)619日をもって全車廃車となりました。




カプラー:ナックルカプラー
付属



編 成

ED16-10

  

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