153500番台
  直流急行形電車
  「比叡」 (高運転台)
          (国鉄)




車両説明へ
所属車両ページへ

[7両所属]KATO社製)10-883
JNR Express Train Series 153 (High Front Cab) “Hiei


(大阪・大垣~名古屋・東京)

 直流急行形電車153系は、1958年(昭和33年)に、モハ80系に代わる新性能電車モハ91系として登場し、後に形式称号変更で153系に名称を変え、長距離旅客輸送の主役として1983年(昭和58年)まで活躍しました。新性能電車としては、通勤形のモハ90系(101系)、特急形のモハ20系(151系)に続く3番目の形式で、新性能の急行形電車としては、初の形式となります。
 モハ80系の時代には不十分であった居住性を向上させ、明るく近代的な内装や、特急形と同形の空気バネ台車の採用によって乗り心地が改善されました。また、登場時は非冷房でしたが順次改造され、全車冷房になりました。50年代の編成の特徴としてグリーン車にはサロ165が組み込まれています。先頭車クハ153は低運転台の原型に加えて、踏切事故対策のために、運転台が原型より30センチ高い高運転台形の500番台が増備されました。東海道新幹線開業後は地域に密着した中近距離輸送の役割を担い、急行列車として東京から静岡方面へ、また各地の快速列車や普通列車でも活躍しました。
 急行「比叡」は、名古屋~大阪を結んで運転された列車で、1957年(昭和32年)11月に準急列車として愛称を採用され、1965年(昭和40年)には急行としてデビューしました。

 のちに、新幹線の増発や近鉄が標準軌化を実施して名阪特急が一層確立されたことなどの要因が重なり、存在意義が薄れ、急行衰退の流れに呑まれるまま1984年(昭和59年)に廃止となりました。


室内灯:KATO11-204(11-206)
カプラー:付属
貫通幌:GREENMAX


153系 直流急行形電車「比叡」(高運転台)1969年頃
←大阪・京都 米原・名古屋→
1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車 8号車
クハ153-538 モハ152-63 モハ153-63 サハ153-207 サロ165-53 モハ152-101 モハ153-101 クハ153-553
普通車 普通車 普通車 普通車 グリーン 普通車 普通車 普通車
- (M)


  

所属車両ページへ