タキ43000形 タンク貨車
          (日本石油輸送)
タキ35000形 タンク貨車
          (日本陸送)




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タキ43000形タンク貨車

タキ43000形タンク貨車 [4両所属]KAWAI社製)KP-168KP-133A 「編 成」へ
タキ35000形タンク貨車 [3両所属]KAWAI社製)KP-281


タキ43000形 タンク貨車(日本石油輸送・エネオス・シルバー・ブルー塗装)

 ガソリン専用の43t積みタンク車の代表としてタキ43000形があります。国鉄が1967年(昭和42年)から1993年(平成5年)までに500両以上を製造しました。
 ガソリンなどの石油製品においては、国鉄と各石油会社との共同出資で日本オイルターミナル株式会社が1966年(昭和41年)に設立され、各地に拠点が新設され、この各拠点への専用列車に充当する目的で開発された新形式がタキ43000(ガソリン専用)・タキ44000(石油類専用)です。
 フレームレス構造が特徴で、車体のほとんどには台枠が省略されています。塗色は識別のため、ガソリン専用タンク車として青15号(濃青色)とされました。製造時期が長かったためにいろいろと仕様が異なる部分があります。種々の設計変更を経ながら1993年(平成5年)までに2形式合計990両が製作され、主に名古屋以東の地域で後継のタキ1000形とともに石油専用列車に使用されています。
 当初は日本オイルターミナル1社のみの所有で、外部塗色は青15号のみでしたが、1974年(昭和49年)からは日本石油輸送も同形式の投入を開始しました。同社の所有車は一般的な黒色塗装でしたが、最終製作グループは濃淡グリーンとグレーの塗り分けに変更され、日本石油の油槽所向けに運用される一部については、タンク体右側に新日本石油の「ENEOS」のブランドマークが貼られています。1974年(昭和49年)製の準保安対策車です。


タキ35000形タンク貨車 (日本陸送・ブルー塗装)

 国鉄初の35 t 積ガソリン専用タンク車タキ9900形の後継車として開発された新設計のタキ35000形は1966年(昭和41年)~1973年(昭和48年)に1,108両が製造され、国鉄に車籍を有したガソリン専用の 35t積のタンク貨車であり、石油類を運ぶタンク車の中でもポピュラーな存在です。また、国鉄主導の元、車両メーカー間で仕様を統一する「標準設計方式」を国鉄貨車で初めて採り入れた形式です。
 本系列は標準形式として大量に製造され、石油専用列車の他にも、一般の貨物列車に併結され地方の小規模油槽所などへの運用も多数存在した。一時は日本オイルターミナル所有の車両が両形式に存在し、タキ43000形と同一の青15号(濃青色)塗色で使用されました。
 新日本石油・昭和シェル石油・モービル石油など所有者は多数に上りましたが、石油会社がタンク車を直接所有する輸送体制は本系列が事実上最後となり、後継形式であるタキ40000形・タキ38000形以降の形式では日本石油輸送・日本陸運産業などの専門輸送業者が所有する体制に移行しました。
 両端部が細く、中央部が太くなっている独特のスタイルをしています。現在もあちこちで見ることができます。





カプラー:KATO_11-702


編 成


タキ43000形 タンク貨車(日本石油輸送・エネオス・シルバー・ブルー塗装)
タキ243793
タキ143645
タキ43127
タキ43101
タキ35000形タンク貨車 (日本陸送・ブルー塗装)
タキ35643
タキ35644
タキ35645

  

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