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last update 07/07/23

 

 

 2004/02/14

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参考書

設計をする際の参考書をご紹介いたします。入手が困難なものもありますが、困ったときに座右としているものです。 (敬称略させていただきます。)

・デジタル時代の
真空管アンプ
現代真空管アンプ
25選
黒川達夫 サイトを作成する際、仕様作成の参考にさせていただきました。私が管球アンプ製作を再開する時にボロボロになるまで読ませていただきました。予断を交えず,できる限り客観的に書かれています。
行間から管球アンプへの情熱がにじみ出ていてお人柄がうかがえます。

送信管による
シングルアンプ
製作集
宍戸公一 イントラ反転アンプの製作集です。
送信管を低圧大電流で使いDFを改善。
プラスグリッド管のグリッド電流をドライバ側とは逆方向へ流しインプットトランスの特性を改善。宍戸氏は不遇を囲っていた送信管へ光を与えた作品集でした。これからというときに残念です。

・オーディオ用
真空管マニュアル
一木吉典 ラジオ技術全書第2巻

管球の規格集です。多数の特性表が掲載されており、重宝します。言われているように一部特性表に若干相違があると思えますが、TV用などの無名の管球まで載っており感激します。NECのエンジニアとして多数の解説記事をお書きになりました。

これがないと困るという,是非手に入れたい1冊です。

・パワーアンプの
設計と製作

武末数馬

管球アンプを製作する際の教科書とも言うべきものです。理論的な背景が必要なとき座右といたします。真空管全盛期にかかれましたので、ロマンや思い入れを期待するタイプの本ではありません。復刻版では少々高価です。

武末真空管アンプ
(ラジオ技術掲載)

武末数馬

上記と少し異なり、日常的なお話が生活観を感じます。晩年でも旺盛な研究心で執筆されました。ここ数年間、雑誌などには首を傾げたくなるような記事がありますが、管球関連は世代間の知識の受け渡しがうまく行われなかった為、ブランクがあり、仕方ありません。先生がお元気なら丁寧な修正がなされたことと思います。

・RCA・GE規格表

RCA/GE

RCA RECEIIVING TUBE MANUAL
RCA TRANSMITTING TUBE MANUAL
GE Essential characterristic
主要な規格値だけしか載っていませんが、特にGEのマニュアルは現場で球を漁る際に重宝します。

・オーディオ用
半導体アンプ
設計・解析

落合萌

 差動増幅についての考察が半分以上を占め独学で考え方が学べます。 内容は大学などの講義ノートを本にしたものです。最初はかなり読みにくいですが,慣れると教科書的に使えます。

 誤記を認識していながら、 ”読者に探せ” と書いてあります。授業ならその場で聞けますが本にする場合は問題があります。技術書の場合、出版元は正誤表をサイトに乗せるべきですね。

魅惑の
真空管アンプ
上下巻
その歴史設計製

浅野勇

細かな設計がどうの、ではなく管球アンプへの深い愛情が品位の高い読み物として仕上がっています。友人から20年ほど借りたままになっていたのを先ごろやっと返却しました。浅野氏は管球の世界での淀川長春さんでしょう。先生にかかると、すべての管球がどれも名球となってしまいます。 いま手元にあるのは復刻版です。

番外

執筆熱烈期待!

超3極管接続による
真空管アンプ
設計製作

上條信一

この20年来でもっともオリジナルな設計者。
管球回路は考え尽くされていた感がありましたが、あふれるばかりの才能で、斬新な考え方に驚かされます。終段管のgm分をアクティブマイナーループで全帰還させ、(SRPPの電源供給を終段プレートから行う。) 見かけ上、低インピ-ダンスでOPTを駆動させると低域の伸びと高いDFが得られますので特に密閉型のスピーカを使っているユーザーは音の変化に驚きます。製作が難しい場合、パッシブ型にしてUL端子から抵抗だけで戻してやるのも便法です。