次に初段ですが
所要NFB=約3.5(11dB)として、
@3極管として、6AQ8、12AT7などの中μ管を使用し(μ=60前後)、Eb=350V、Ep=170V、Ec=2.5V、Ip=3mA、として構成するとゲインの検討は、増幅度約42前後として)、PT15最大出力時の入力グリッド電圧Ec=30Vとすると
30÷(42÷3.5)≒2.5V
から1.8Vrms前後で最大出力が得られそうです。
A順序が逆になりますが、このゲインと各定数の求め方です。
プレ−ト負荷をrp≒15KΩの3.5倍(通常は2倍程度)の56KΩと大きめにして6AQ8(3)のEp−Ip動作曲線にロ−ドラインを引き、Ecの変化量 △2.5付近±2.5V=△0〜△5Vでのプレ−ト電圧の変化量は60Vから270V(270v−60v=210v)ありますので
210/5=42
となります。Rkは2.5V/3mA=830Ω前後となります.実際にはNFB帰還側負荷を30Ωとし
800Ω+30Ω=830Ω
といたします。
*なお6AQ8のバイアス電圧が2.5Vで最大出力における所要入力電圧が2.5Vではピーク時に歪が生じるのではないかという疑問が生まれますが、6AQ8カソードの上記30Ωに対して負帰還電圧を戻しますのでクリッピングはいたしません。
調整時にNFBをかけますが、残留ノイズやダンピングファクタの不足でNFBを多めにかける場合は12AX7等検討する必要があります。
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