とりあえず、スクリーン電圧 250Vの場合でのロードラインを引いてみます。
また、最大定格の範囲内でA級〜AB1級にするか、製作目的により動作クラスを選びます。
ビーム管結線の場合のロードラインは、定電流域の肩の部分がはっきりしていますので、横軸の供給電圧ポイントからここへ斜め線を引きます。
特性図上で、ほぼ 250V÷0.125A=2KΩ の斜め線となります。プッシュプル(PP)で8KΩのトランスとなります。実際には市販されているトランスのインピーダンスは PP用で10K、8K、5K、3.5Kとなっており、この前後でロードラインを決める事になります。
また実際の動作時にはアイドリング電流分だけ上方へシフトした負荷線になります。
最大出力ですが、簡易的には、この緑色の3角形の内側の面積を求めればよく、上記特性図上で2KΩのロードラインと、Ec=0VおよびEp=250Vでつくる各々の交点の電流値と電圧値から
Pomax={(250V−45)×(95mA−0mA)}÷2≒9.73W(ビーム管結線)
となります。
|