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last update 05/06/06

 

 

9.1

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   6BM8 RL=1.25Kロ−ドライン





 





  6BM8 RL=1.25Kロ−ドライン
作クラスを選びます。
ロ−ドラインは、アイドリング時の動作点を通るように、横軸320Vから縦軸256mAへ(320V÷0.256A=1250Ω)の斜め線を引きます。これが1.25KΩのロードラインです。

この場合の最大出力は上記特性図上で1.25KΩのロードラインと、Ec=0VおよびEc=△32V(アイドリング時)の各々の交点の電流値と電圧値から

 Pomax={(300V−150V)×(136mA−16mA)}÷2=9W

となります。 

参考:A1級の場合
なお上図の場合、A1級の場合は理論的にはバイアス値の中間値である、Ec=△15V〜△17Vにアイドリングを選びますがアイドリング時のプレ−ト損失がPd=240V×60mA=14.4Wであり最大定格を超えますので7Wに収まるようにプレート電圧を下げなければなりません。(ロードラインを左へ平行移動させる。)

内部抵抗
ロードラインとアイドリング時の動作点とが交わるEcラインの接線方向の傾きが内部抵抗になります。(例 上図赤線 △30V時 rp≒1.4KΩ)
したがって動作クラスによってEcラインの傾きが異なってきますので、A級の方が内部抵抗は小さく、AB1級にすると倍近く高くなりダンピングファクタ上は不利になります。6BM8の3極管接続の場合5極管A1時の内部抵抗から計算しますと、
Ec=+  0のときrp≒695Ω
Ec=△15Vのときrp≒890Ω (A1クラス動作時の内部抵抗になる)

またプッシュプル時上下の球の合成内部抵抗はプッシュプル上下で1.4KΩ×2倍となります。