番外
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世界市場を席巻した日本製真空管(どうしてプロジェクトXに出ないんでしょうね ^^v )
最終的に質、量、価格とも世界市場を席巻したのは日本製真空管でした。(TV用ですが)
1950年代にはさかんに外国からの技術導入を図り1960年代には世界一になりました。
月間500万本の輸出量と文献にはあります。質的に見ると東芝製がトップでほんの少し下がって松下製でしょうか。
私見ですが、規格一杯一杯でまったく余裕がないのが欧州製。
(EL34や6BM8はその典型。 ちょっと定格を超えるとすぐに桜色になります。 ^^v )
米系の球はマージンをたっぷり見込んだ、豊かな国の余裕規格でしょうか。(GE 6CA7が象徴)。 まあオーディオ出力管はやはりオリジナルメーカーかもしれませんが。
年齢の高い方が真空管式アンプの執筆者に多いからでしょうか、雑誌などではシーメンス製やテレフンケン製が珍重されます。 推測ですが、1945年の戦後すぐに輸入された米国球と日本製の放出品のギャップがトラウマになっているのでしょうか? あるいは1950〜60年代当時、輸入の際に商社が日本仕様や選別品を入れたのがイメージになったのでしょうか?
2003年の今では玉石混合で輸入ってきますので、現場での評価はやはり日本製でしょう?
現役の方は東芝製や松下製に高額を払うようです。わたしはスベトラーナですが。
松下製の6CA7は高額で、得に”はかま”が金属製のものはショーケースで非売品となっています。 これらの製造や設計を支えた先達の方々のご苦労はいかがなものだったのでしょう。誇れる先輩を持ったものです。
どういうわけか、高校生のころ東芝製の12AU7Aを300円で買ったのが記憶にあります。 当時の物価からすると真空管はかなり高いものでした。(県立高校の月謝が500円/月でした。)
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