礼文・利尻クルーズ絵日記

今朝のテレビで「利尻山」の自然を紹介していました。
とても綺麗に晴れた日で、山は頂上まですっきりと眺められ
ふもとの湿原や池の周りには高山植物がたくさん咲いていました。
北の島の夏は短く、もう秋の花が咲き始めた、と言っていました。

夏は終わりに近づいたのですね。それもそのはず
あれからもうひと月が過ぎようとしているのですから。
にっぽん丸による礼文、利尻クルーズ。
なぜかあなたがとても行きたがったクルーズ。
五泊六日の日本船の旅は
意外性に富み 好奇心を満たす 外国船の旅とは違って
アトホームでのんびりしたものでした。

初日は荒れて心配したけれど
やがて穏やかな航海になって幸いでした
函館山を海から眺めるのも興味深かったし
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烏賊釣り舟の漁火も綺麗でしたね。
大風呂の湯が船と一緒にどんぶら揺れるのも
なかなか楽しいものでした。

礼文島は風が強くて、テンダーボートが下ろせず
島の反対側に回航するのなんのと
ブリッジからの連絡が錯綜する中で
礼文岳を一枚描きました。

上陸して、風の中を登った桃岩展望台からは、猫岩も
沖のにっぽん丸も眺められましたね。
 
でも、お隣の利尻富士は頭を雲の中に隠していました。

夜明けに利尻島に近づいて
一瞬の霧の晴れ間にシルエットを捉えた
と 思う間もなく、山は姿を隠してしまいました。


レンタサイクルは楽しかった。
坂を上るのに汗をかいたけれど
下りは楽チン、快適でした。
姫沼一周は湧き水も味わって簡単、簡単。


サイクリングロード終点の野塚展望台からは
ペシ岬のにっぽん丸をスケッチしました。


またまた坂道を逆走して島の北端に達し
ポンモシリ島がウミネコの糞で白くなっているのを背後に
冨士野園地から利尻山を眺めましたが
上部はやっぱり雲の中。


あきらめて利尻富士温泉入浴。
港へ向かうあなたは お尻が痛くなったと
下りでも自転車を押していました。
それでは利尻とはいえないね。

結局、利尻山の全容を見ないままで
島を離れたぼくたちでしたが
船が走り出して間もなく雲が切れて
利尻富士が上部を現しました。
とうとう見えたのです。
待ちに待った山が。良かった。
夢中でスケッチしました。


手品も習ったし、カジノでルーレットもしたし
競馬も、ビンゴもしたし、室内楽も聴いたし
デッキゴルフも練習したし、茂太さんの話も聴いたし
船旅の楽しみを一通り味わいましたね。
最果ての島で友人に出会ったり
その知人と食卓を囲んで驚いたり
面白いことが一杯ありました。

深い霧の中を
一昼夜走り続けたにっぽん丸は
房総をまわり、浦賀水道に向かいます。
やがて、観音崎や八景島や
みなとみらいの高層ビル群を
海から眺め、大桟橋に近づき
この船旅は終わりました。

でも 終わりの続きは始まりです
また 出かけましょう
ふたりの旅は楽しいねえ

2003.8.25

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