電通の株主総会

週刊金曜日を読む 2018-05-11

作成日:2019-11-11
最終更新日:

メディアが報じない電通の株主総会 後編

メディアが報じない電通の株主総会 前編に続き、2018年3月29日に開かれた株主総会の模様を述べている。 電通といえば、泣く子も黙る広告代理店である。そして、あの悪名高き行動規範「鬼十則」でも知られる。 今は、社員手帖から削除したというが、実際のところはどうか。 さて、今回の記事を見てもらえばわかるだろうが、 この株主総会で発言した電通の OB 諸氏はとんでもないやからのようだ。

さて鬼十則といえば、これを会社の PC の壁紙にしている人がいた。どちらかといえばおっとりした方だったので聞いてみると、 自分を鼓舞するためにあえて見ているのだ、といった。

私の元上司は戦闘的で、この「鬼十則」を大事にしていた。特に「摩擦を恐れるな」はお気に入りだったようだ。 実際いろいろ衝突していたが、上司とは衝突せず、部下を力ごなしに叱るような摩擦であったから、まあ人間そんなものだろう。 私も自分に喝を入れる意味で「摩擦を恐れるな」で行動しようとしたが、私には部下にも上司にも、 そして諸方面の誰に対しても摩擦を起こすことは性格上無理だった。

広告代理店なるもの

私は友人が少ない。まして、広告代理店に勤めている友人は皆無である。だから、この業界がどういうところであるのか、 まったく知らない。 ただ一つだけ気になることがある。 作家の後藤明生は、大学卒業後1年後、博報堂に嘱託社員として勤めていた、 という。その経験をもとにしたのかどうかは知らないが、広告代理店に勤める人間を描いた作品がいくつかある。 たとえば「離れざる顔」などがそうだ。

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MARUYAMA Satosi