「まえがき」から引用する。
本書では詰将棋の奥深さを知っていただくため、激辛な3手詰にスポットを当ててみました。(中略) 全 200 題。パッと見て敬遠されないよう、盤面配置駒は玉を含めて 10 枚以内に限定しています。
なお、本書の続編に『詰パラ発!激辛5手詰』がある。
私は1手詰でも考えてしまうような耄碌じいさんだから、3手詰でも解けたときは非常にうれしい。
本書を眺めて、「詰パラ」、「激辛」という文字に恐れおののいてしまい、行き詰まり氏の「新たなる殺意」のような作品ばかり並べられていたらどうしよう、
と思ったら、それは杞憂だった。パッと見て敬遠されないよう、盤面配置駒は玉を含めて 10 枚以内に限定しています。
ということから、
超難解作は掲載されていないようだった。ちなみに、「新たなる殺意」は盤面 10 枚ちょうどである。
本書は「激辛」という名前を関しているとおり、難しさをトウガラシの数(辛さ)で表している。1辛が一番やさしく、10辛が一番難しい。ただ、難しさの感じ方には個人差がある。 私は、トウガラシ1個の難しさの作品でも、うっかり誤りそうになった。
残念なのは、非常に辛い作品の中には紛れが十分に解説されていないものがあることだ。たとえば、第 187 問、関勝寿作の9辛作品では、初手である紛れに言及されている。 しかし、本作はそれより別の紛れのほうが、解説すべき価値があると思う。その紛れについては齋藤夏雄『詰将棋の世界』で詳しく解説されている。 また、作者である関氏自身のページでも言及されている。 Aコース第4番(seki.webmasters.gr.jp)参照。
本作で、紛れについて言及されている作品はほかにもある。たとえば第 90 問で、私はすぐに答がわかったが、
解説を読むと正解よりも変化を読むのが難しい問題でした。
とあり、そういうことだったのかとわかる。
他にも変化(紛れ)が難しい作品がある。第 122 問や第 125 問などがある。
本書では少ないながら双玉の問題がある。例えば第 105 番を見てみよう。p.222 では、
双方の玉が配置された「双玉問題」では、逆王手の切り返しに注意しましょう。
とある。
補足すれば、逆王手されること自体が誤った解答になるのではなくて、
その逆王手を解消しながら王手を掛け続ける手段があってもそれが詰まないことがあるので注意しましょう、
という意味に解釈しないといけない。
p.334 下段、右から2行めから3行めは☗4四香や☗4二香成でとして詰みます。
とあるが、
《☗4四香や☗4二香成で詰みます。》とすべきだろう。
| 書名 | 詰パラ発!激辛3手詰 |
| 編者 | 詰将棋パラダイス |
| 発行日 | 2024 年 6 月 18 日(初版第2刷) |
| 発行元 | マイナビ出版 |
| 定価 | 1540円(本体) |
| サイズ | ページ |
| ISBN | 978-4-8399-8597-4 |
| その他 | 川口市立図書館にて借りて読む |
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