「まえがき」から引用する。
新聞やテレビを見ていると,統計の誤用が毎日のように目につきます. 統計データの意味をよみちがった「明らかな誤用」だけでなく,「統計データから誘導できないことをあたかも立証されたかのごとく論じている例」 や,「いいたいことが先にあって,それに合致するデータだけを引用し,都合の悪いデータは無視している例」もあります.これらも誤用です.
こういう「誤った情報」が発信され,受け手が誤用であることに気づかず,「こういわれている」と受け入れてしまう, それがまわりまわって,「大勢の人がこういっているからという理由だけで信じてしまう」という「風評被害」に発展するおそれさえあります.
この講座の1冊として,「統計の誤用」を取り上げたのは,こういう誤用が多いことを認識してもらうためです.
ただし,それだけでなく,誤用をなくしていくためになぜそういう誤用が起こるかを考えましょう. 統計情報のなかには,正しく使えば有効なものがたくさんありますから,誤用を指摘するだけでなく,「活用するヒント」を説明します.
したがって,このテキストの主題は,「統計の誤用・活用」です.
要再読である。
p.107 上から 11 行目、このように符合が異なる
とあるが、正しくは《このように符号が異なる》だろう。
書名 | 統計の誤用・活用 |
著者 | 上田尚一 |
発行日 | 2003 年 12 月 1 日 初版第1刷 |
発行元 | 朝倉書店 |
定価 | 3400 円(本体) |
サイズ | A5 版 |
ISBN | 4-254-12775-8 |
その他 | 講座 情報をよむ統計学 5 草加市立図書館にて借りて読む。 |
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