p.4 を見ると、1.1 本書が想定する読者層
という見出しがある。以下引用する。
本書は,異なる 2 つの読者層を対象としている.
- R について中級程度の技能を有しているが,より深く詳しく R を知りたいと考えており,また種類の異なる課題を解決するのに汎用的に役立つ戦略を新たに身につけたいと考えているプログラマ
- 他のプログラミング言語には通じているが,R をまさに学習中であり,R 特有の挙動を理解したいと考えるプログラマ
各章のはじめにはクイズがあり、章のおわりにはクイズの解答がある。クイズの答がすぐに頭に浮かぶようであればその章はとばしてよい、と著者は言っている。また、各項のおわりにはエクササイズがある。 エクササイズの解答はない。
まだまだ読み込むまでには至っていない。
p.14 のクイズに、4. アトミックベクトルとリストの違いは何か 4 つ挙げよ.
というものがある。解答を知りたいので pp.33-34 を見ると、
4. リストの構成要素としてはリストを含めてどんな型も許容される.アトミックベクトルはその構成要素がすべて同一の型でなければならない.行列も同様である.
データフレームは列単位で異なる型が許容される.
とある。この解答には違和感を抱いた。違いを 4 つ挙げているわけではないからだ。不思議に思って、
クイズ 4 の原文(adv-r.had.co.nz)を見てみた。
How is a list different from an atomic vector? How is a matrix different from a data frame?
この質問であれば、「リストは構成要素としてどんな型も許容されるが、アトミックベクトルは構成要素がすべて同一の型でなければならない。 データフレームと行列の関係も似ていて、データフレームは列単位で異なる型が許容される(ただし一つの列はすべて同一の型)が、行列は構成要素がすべて同一の型でなければならない。」 という解答が得られると思う。
書名 | R 言語徹底解説 |
著者 | Hadley Wickham |
著者 | 石田基広・市川太祐・高柳真一・福島真太朗 |
発行日 | 2016 年 2 月 15 日(初版 1 刷) |
発行元 | 共立出版 |
定価 | 5400 円(税別) |
サイズ | |
ISBN | 978-4-320-12393-9 |
備考 | 越谷市立図書館で借りて読む |
NDC |
まりんきょ学問所 > コンピュータの部屋 > 統計活用術 > 統計、時系列の本 > Hadley Wickham:R 言語徹底解説