日本語について

作成日:2011-04-07
最終更新日:

1. 日本語とは何か

私は日本人である。日本人なら日本語を話すし、日本語を書く。私もそうだ。 しかし、私には日本語に対して劣等感がある。 日本の人で、私の話し方を責める人がいる。 「君の話し方は下手だよ。語の末尾が聞き取れない」

もちろん、日本語では文の結論は最後に来る。 さきほど私の話し方を責めた人はこの欠点に気づき、私の癖を直そうとしているのだろう。 だから、私は文の末尾を強調するようにしている。特に私の癖に文句を出した人には。 とはいえ、本当のことを言うと、私を責めた人もまた、私と同じように文の末尾があいまいなのだ!

2. 日本語は難しいのか

いろいろな主張を見てみると「日本語が世界のことばのなかで一番…だ」という言い方がされることがあるが、 本当だろうか、といつも思う。世の中にはことばの種類はたくさんあり(少なくとも1000種類はあるだろう)、 それらをすべて比較した上で言えるのかどうか、わからないからだ。 このような主張を見たり聞いたりするたび、私は小学校の先生から教わったこと、 <「ぼくのおかあさんは世界一だ」はまちがいだ>を思い出す。

ではどういう例なら許容できるかというと、たとえばここまでやるならばという例がある。 世界の言語の数体系 (www.sf.airnet.ne.jp)というページがある。ここでは 69 の各言語を数体系で比較していて、 むずかしさを定量評価している。 このページによれば、数体系に関しては、69 の言語のなかで、 日本語は4番目にやさしい言語であることがわかる。 もちろん、全言語の中でどうか、ということまではわからない。 (2013-01-19)。

3. 日本語はやさしいのか

私が思うには、日本語は「話すのはやさしいが、書くのは難しい」ことばと思われる。 外国人への日本語教授法が発達することによって、一般的な評価が定まっていくのではないかと期待している(2016-06-12)。

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MARUYAMA Satosi