ピアノについて

作成日 : 1998-07-16
最終更新日 :

1. ピアノについて

ピアノについて語れる人はたくさんいるだろう。 私はひそやかに、自分が弾いてきた曲目を公開することと、 それから演奏家について少し物言うことで自分の趣味を明らかにすることにする。

付記:2019年の9/1をもって、約束のあるもの以外はピアノの練習と発表を辞めることにした。

さらに付記:上記の誓いは破ってしまった(2020-12-06)。

2. 弾いた曲目

2.1 独奏、伴奏

公開(サークル演奏会がほとんど)・半公開(企業内、披露宴など)で弾いてきた曲目である。

弾いた曲目(連弾曲は*を、2台ピアノは& を、合奏、伴奏は#を付した。合唱伴奏、合奏の通奏低音の伴奏は除く)
フレスコバルディトッカータ集第 1 巻から第 9 番
バードセリンジャーのラウンド
ギボンズソールズベリー卿のパヴァーヌとガイヤルド
スカルラッティソナタ(K.33, K.54, K.159, K.380, K.432, K.456, K.487, K.545)
バッハトッカータ ハ短調、ト短調 シンフォニア変ロ長調、 ピアノ協奏曲第1番、ブランデンブルク協奏曲第5番、 *ブランデンブルク協奏曲第5番、*フーガの技法第1番〜第5番、 *ジーグ風フーガ
ヘンデル組曲第 5 番ホ長調
ハイドンソナタホ長調
モーツァルトピアノ協奏曲第13番Kv.415 (第1楽章、第3楽章カデンツァは 吉田恭(kyo-yoshida.la.coocan.jp)氏による)、 &ピアノ協奏曲第10番Kv.365(第1楽章、第3楽章カデンツァはゴドフスキーによる)、 #ピアノと管楽器のための五重奏曲 K.452 より第1楽章(原管楽器)、第3楽章(弦4部へのアレンジ版)
シューベルト即興曲 Op.90-3, 4
ショパンスケルツォ第4番ホ長調、ポロネーズ第6番変イ長調、幻想即興曲、ソナタ第3番より終曲
シューマン子供の情景から「トロイメライ」
ヴィラ=ロボス白いインディオの踊り
チャイコフスキー*交響曲第6番「悲愴」から第3、4楽章
ブラームス*ハンガリア舞曲第6番、#ホルン三重奏曲より第4楽章
ブランク#ヴァイオリンソナタ(フルート編曲)より第4楽章
フォーレ夜想曲第 6 番、第 13 番、 舟歌第12 番、主題と変奏、ヴァルス・カプリス第 4 番、バラード、 小品集から第 1 曲、第 2 曲、無言歌第 3 番、 *組曲「ドリー」より「優しさ」
ドビュッシーベルガマスク組曲
ラヴェルクープランの墓より「前奏曲」、*ボレロ
アルベニス組曲イベリアより「マラガ」
クナッドモーツァルト・パラフレーズ
プーランク3つの小品より「トッカータ」、#フルートソナタ
エングルンド序奏とトッカータ
マルチヌー練習曲ハ調
ショスタコーヴィチ24 の前奏曲とフーガより、ホ短調、イ長調
ヒナステラ12のアメリカ前奏曲
モンポウ内なる印象より第3曲
コープランドピアノソナタ 自演(MP3ファイル、16.4MB、17:56)
アンダーソン*そりすべり
F氏エルソ・マソトムーネ
T氏Water Music Evapolation、 こっけんのあそび、はっけんのあそび、こっけんとはっけんのあそび
M氏Purple Boys, Cell Clocksほか
F氏、Y氏、丸山智(競作)*蟻の形をした3つの小品
丸山智*アハラノフ=ボー厶効果
丸山智ヴィオラのための小奏鳴曲(ピアノ伴奏)

こうして振り返ると、まともなのかまともでないのかよくわからない。 昔は、「演奏会で披露する曲はハイドン以前、フォーレ以後」と公言し、 古典派後期、ロマン派前期を目の敵にしていた。 今は緩くなってしまった。 ふだん聞いているのはもう少し有名所である。

普通にみると何かえらい大変な曲をやっているようだ。 プロが弾くものがほとんどではないかとみられるかもしれない。 しかし腕はたいしたことがない。 演奏会ともなればアマチュアでも(だから)突っ張った曲を選び、自滅するのである。

アマチュアピアノ弾きとして私が好んで行なったことは、 仲間に曲を作ってもらって弾くことだった。 上のF氏、T氏、M氏、Y氏はみな学生時代の仲間(先輩、同輩、後輩)である。 モーツァルトのカデンツァ作曲を依頼した吉田さんも 時代は違うが仲間である(仲間の仲間)。 一方で、私も作曲が趣味だった時代があり、 そのときの曲は自演を避け、仲間に弾いてもらっていた。 自分の曲の変容ぶりが面白かったからである。 例外は連弾曲とヴィオラ独奏曲で、自分の寄与は半分だから弾いてみた。

ふだん自分で弾いて楽しいと思うのは、スカルラッティのソナタのほか、 バッハのインベンションとシンフォニアである。

有名な作曲家の作品で弾いていないのは、ベートーヴェン、ウェーバー、 メンデルスゾーン、グリーグ、シベリウス、リスト、ラフマニノフ、 プロコフィエフ、スクリャービン、ムソルグスキー、シェーンベルク、ウェーベルン、 武満徹など、たくさんいる。 特に、ベートーヴェンとリストは大物である。これらが弾けないのでは、 ピアニスト失格であろう。

なお、上記以外にも練習した曲があり、それらのいくつかは YouTube にアップロードしているが、 ここには記載しない(2019-09-01)。

2.2 合唱・声楽の伴奏

合唱や声楽の伴奏もいくつかしている。こちらも一応人前で弾いたものである。 冒頭だけ、一部分だけも含む(2014年3月21日追記、下線部)。

3. 演奏家

ピアノ弾きではグレン・グールドがもっとも好きである。こう告白するのは恥ずかしいことなのだが、 クラシックはそこそこのプロであれば誰が弾いても同じに聞こえる。 グールドならばはっきりわかるのでそこが気に入っている。 上の曲目で、バードやギボンズの曲があるのはグールドのアルバムの影響である。 私は、このアルバムに収められているスウェーリンクのファンタジアがもっとも気に入っている。 それから、スカルラッティやヘンデルを収めたのもいい。グールドのバッハは昔よく聞いていたが、 今はついていけるかどうか。

他のピアノ弾きではマルタ・アルヘリッチだろうか。男勝りだとか、そんなことにこだわらずとも楽しく聞けるものだ。 バッハのハ短調のトッカータをやってみようと思ったのは、アルヘリッチのアルバムが出たからだった (ト短調のほうのはグールドの影響)。

それから、一部の人に注目されているアムランがいい。グレンジャーのアレンジもののアルバムしかもっていないが、 すっきりした弾き方に心惹かれる。 生演奏ではブゾーニのピアノ協奏曲を聴いただけなのだが、 あの油っこい曲をスッキリ弾いていたのには驚いた。

なお、フォーレスカルラッティについての演奏家は、 それぞれの項でほんの少し書いている。

4. ピアノ奏法

あるブログで、フォーレの曲について言及している人が、 ロールンクということばを使っていた。 はて、ロールンクとは何か? ロールンクを調べていると、シュッテルンクということばも出てきた。 これも知らない。何か。 日本語の情報を頼りにして、こういうことがわかった。 どうやら、ある種のピアノ奏法を表すドイツ語で、 どちらも末尾が ung で終わるらしい。 したがって、それぞれロールング、シュッテルングの表記もある。 発音としては、グが正しい(正確には鼻母音だから、ク゜と書くといいかも)。 意味はこういうことだろう。

ロールング(ロールンク) Rollung

腕を軸にして手首を回すこと。

シュッテルング(シュッテルンク) Schüttelung

腕を振ること。

5. ピアノについて知っていること

200CD ピアノとピアニストという本にあることしか、 私はピアノとピアニストについては知らない。

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MARUYAMA Satosi