理想のピアニスト(第24回、ラフマノフ祭り)

作成日:2015-06-20
最終更新日:

趣向替え

最近私は、月に 1 , 2 回ある場所に行って仲間とピアノを弾いている。 あるとき、私の後に来た仲間の S さんから、 「ひょっとして、丸山さんはホームページ作ってますか?」 と尋ねられた。宣伝はしていないので、ああ、ひょっとしたらという顔をしたら、 「このページですよね」と言われて S さんにスマートフォンで見たのは、まぎれもない私が作った 理想のピアニストのページだった。 たしかに私のですと答えると、S さんは、 「いや、偶然ですね。ここに来る途中でピアノのことについて書いたページを検索していたら、 たまたま丸山さんのページがあったんです。」 この偶然にはたまげた。

ということで、今回は趣向を変えてこのときのピアノの仲間のようすを描いてみる。 題して「ラフマノフ祭り」である。

ラフマノフとは何者か

ラフマノフって、誰か。ラフマニノフのまちがいじゃないの。そんな声が聞こえてくるが、 正しくもあり、まちがいでもある。 正しいというのは、ラフマノフという姓のロシア人は実際にいて、 ベラルーシ共和国(昔は白ロシアといっていた)の駐日大使だとか、 モスクワオリンピックの重量挙げ(ウェイトリフティング)の金メダリストがラフマノフである。 まちがい、というのはもちろん音楽の常識と比べての話である。 有名な作曲家であり、ピアニストでもあった巨人はラフマニノフであるから、この意味では誤りだ。

単に、ラフマニノフをいじり倒したい仲間たちは、わざと名前を違えてラフマノフといってみたいだけなのだ。 ジャズをズージャという、あの乗りである。 なお、ベラルーシの駐日大使は、セルゲイ・ラフマノフ (露:Сергей Кимович РАХМАНОВ , 英: Sergei K. Rakhmanov) 氏である。 ベラルーシ大使(japan.mfa.gov.by) のページ参照。 また、重量挙げの金メダリストは、スルタン・ラフマノフ (露:Султан Сабурович Рахманов, 英:Sultan Saburovich Rakhmanov) 氏である。 Sultan Rakhmanov (en.wikipedia.org) 参照。

ラフマニノフの曲

この店の常連はラフマニノフ好きが多い。私は今までラフマニノフを弾いては来なかったが、 この店に来るようになって少しはラフマニノフの香りを感じてみたいと思ったので、13 の前奏曲集 Op.32 から最初のあたりを弾いている。 ちなみに、Op.32 は嬰ハ短調の前奏曲や Op.23 の前奏曲集に比べて少し渋みが入っていて、あまり有名ではない曲が多い。 有名なのは、嬰ト短調のが随一で、次にト長調のだろう。他の曲もなかなかよいと思うのだが(ロ長調のはちょっとあてがはずれた感があるが)、 なかなか認知されないのがもどかしい 。

他の人たちはというと、もちろん嬰ハ短調の前奏曲やト短調の前奏曲を弾く人もいれば、 ソナタ 2 番を弾く人もいたり、バッハの無伴奏パルティータ第 3 番ホ長調プレリュードのラフマニノフ編曲版を弾く人もいる。 音の絵を弾く人もいる。私の目標は、Op.32 の全曲制覇である (2016-03-26) 。

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MARUYAMA Satosi