松田 稔:測度・積分とバナッハ空間

作成日:2017-12-15
最終更新日:

概要

はしがきより引用する。

前著(注:バナッハ空間とラドン・ニコディム性) と同様本書においても,読者諸君が,紹介された様々な成果に触れることにより, 位相空間論,測度論,積分論,関数解析の基礎理論等が,バナッハ空間の構造理論の中で果たしている役割の大きさ, その柔軟性(しなやかさ)などを感じとることができるならば,著者としてはこの上もない喜びである.

感想

筆記体

次のような筆記体が使われている。

$$\mathcal{A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z} $$

次のような花文字は使われていない。

$$\mathscr{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ} $$

数式記述

このページの数式は MathJax で記述している。

誤植

p.105 の中ほどは次のようになっている。

(ii) `phi` が一般のとき.`phi in L_1(S, Sigma, mu)` であるから, 定理 1.2.47 (4) を用いれば,或る集合 `N (N in Sigma, mu(N) = 0)` が存在して, `s !in N` ならば, `phi(s) in RR` が成り立つ.(後略)

この赤字で記した長音「ー」は不要だろう。

なお、定理1.2.47(4) は次のとおりである。

定理 1.2.47 (4) `f in L_1(S, Sigma, mu)` について,`N = {s in S : abs(f(s)) = + oo }` とおけば, `mu(N) = 0` である.すなわち,`mu-`積分可能函数 `f` は,`mu`-a.e. に有限値(すなわち,実数値)をとる.

書誌情報

書名測度・積分とバナッハ空間
著者松田 稔
発行日2016 年 7 月 9 日(初版)
発行元東京図書出版
発売元リフレ出版
class="justify"定価3200 円(本体)
サイズページ
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MARUYAMA Satosi