はしがきより引用する。
前著(注:バナッハ空間とラドン・ニコディム性) と同様本書においても,読者諸君が,紹介された様々な成果に触れることにより, 位相空間論,測度論,積分論,関数解析の基礎理論等が,バナッハ空間の構造理論の中で果たしている役割の大きさ, その柔軟性(しなやかさ)などを感じとることができるならば,著者としてはこの上もない喜びである.
次のような筆記体が使われている。
$$\mathcal{A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z} $$
次のような花文字は使われていない。
$$\mathscr{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ} $$
このページの数式は MathJax で記述している。
p.105 の中ほどは次のようになっている。
(ii) `phi` が一般のとき.`phi in L_1(S, Sigma, mu)` であるから, 定理 1.2.47 (4) を用いれば,或る集合 `N (N in Sigma, mu(N) = 0)` が存在して,ー `s !in N` ならば, `phi(s) in RR` が成り立つ.(後略)
この赤字で記した長音「ー」は不要だろう。
なお、定理1.2.47(4) は次のとおりである。
定理 1.2.47 (4) `f in L_1(S, Sigma, mu)` について,`N = {s in S : abs(f(s)) = + oo }` とおけば, `mu(N) = 0` である.すなわち,`mu-`積分可能函数 `f` は,`mu`-a.e. に有限値(すなわち,実数値)をとる.
書名 | 測度・積分とバナッハ空間 |
著者 | 松田 稔 |
発行日 | 2016 年 7 月 9 日(初版) |
発行元 | 東京図書出版 |
発売元 | リフレ出版 |
class="justify"定価 | 3200 円(本体) |
サイズ | ページ |
ISBN | |
その他 |
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