石川聡彦:人工知能プログラムのための数学がわかる本

2026-02-11

概要

「はじめに」で、本書では以下の内容を目的とすると著者は述べている。

感想

本書では微分記号の d を立体で表わしているが、引用するときは `d` のように斜体にする。

語末形

Section 1-8 の p.025 では、シグモイド関数が定義されている。

《定義》
\[ \varsigma_a(x) = \frac{1}{1 + \exp(-ax)} \] で表される関数をシグモイド関数という。このとき,`a` をゲインと呼び,特に `a = 1 ` のときのシグモイド関数を標準シグモイド関数と呼ぶ。

ここで、\( \varsigma\) はギリシャ文字 `Sigma` (シグマ)の語末形という注がついている。シグモイド関数に\( \varsigma\)が使われている例を始めてみた。 おまけに `a` のことをゲインと呼ぶことも知らなかった。私がシグモイド関数を知ったのはもう 30 年以上前だ。いつまでも昔の知識に頼っていてはいけないのだな。

矢印の種類

Section 2-4 の p.063 では、関数の増減表が示されている。そこで `f(x)` の増減の矢印を見て驚いた。直線の ↘ や ↗ が使われておらず、⤴ や ⤵、↳、↱ のような、変曲点を意識した曲線の矢印が描かれているのだった。 今のカリキュラムでは、増減表をこのように書くように教わっているのだろうか。なお、最初の2つは丸みを帯びて曲がっているが、最後の2つは直角に曲がっている。ここで使われているのはすべて丸みを帯びた矢印だ。 下に凸の右下への矢印や、上に凸の右上への矢印で曲線のものは私が探した限りない。

Word2Vec

p.078 では、囲み記事に(ベクトルは)人工知能でこう使われる!という表題があり、コンピュータが言語を取り扱うために,単語をベクトル化するWord2Vecという概念があります。 と紹介されているが、単語をベクトル化するとはどういうことか、ちんぷんかんぷんだった。しかたなく一行飛ばして次の例を見ると、何となく単語をベクトル化するとはどういうことか、 わかったような気がした。(単語をベクトル化すると)「王様」- 「男性」+「女性」=「女王」,や「東京」-「日本」+「イギリス」=「ロンドン」といった演算を行うことが可能になります。 まあ、きっと、Word2Vec の詳細はインターネットで検索しろということなのだろう。

MeCab

Section 6-4 の p.170 では、日本語の形態素解析ソフトウェアとして、MeCab が取り上げられている。私も知っているソフトウェアが出てきたのでうれしい。

数式

MathJax4 を使っている。

書誌情報

書名 人工知能プログラムのための数学がわかる本
著者 石川聡彦
発行日 2016 年 8 月 16 日(初版)
発行元 KADOKAWA
定価 2500 円(本体)
ISBN 978-4-04-602196-0
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