山内恒人:生命保険数学の基礎 |
作成日:2011-11-19 最終更新日: |
生命保険数学を学ぼうとする人々が身に付けるべき初歩の事柄と 細部にわたる記述を記載している。
私がこの本を買った理由はただ一つ、著者の山内さんを存じ上げているということだけである。 483 ページで 3500 円は買いである。ぜひとも若い方々には保険数学を学んでほしい。
著者は「はじめに」で次のように述べている。
アクチュアリーの記号は生命保険を記述するには本当に便利なもので, たとえば, と書けば「x 歳加入,保険期間 n 年の保険金即時払いの養老保険の保険金 1 に対する一時払純保険料を意味しており,この長々とした内容をコンパクトに 1 つの記号によって表現している。
なお、上記の記号は MathML により表示している。 これには http://www.w3.org/TR/MathML2/chapter3.html#id3.3.9.3 を参考にした。 ASCIIMathML.js での表示はあきらめた。
アクチュアリーの記号で、連生定期保険に使われる記号がある。
x y のどちらかが n 年間に死亡した場合(共存でなくなった場合)に支払う一時払純保険料である。
ここで上に乗せる記号として、〔を時計回りに 90 度回したカッコである︹ がほしい。 これは、𐄉 や uFE39 で指定できる。Unicode の CJK 互換形というグループにまとめられていて、 presentation form for vertical left tortoise shell blacket (垂直左亀甲カッコの表現型)という名前がついている。 なお、http://homepage2.nifty.com/k_maeda/code/uni/uni117.html。
ここでは、<mover>…</mover>を二重に使っている。まず、xy と ︹ の間に使って、また、︹ と 1 の間に使っている。
東京大学出版会による本書のページ http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-042131-7.html に初刷 「正誤表」のご案内 [2011.2.15]がある。 私が持っているのは第2版であるが、この第2版では訂正されている個所とそうでない個所があるので、 この正誤表は変わらず有効である。私が発見して上記の正誤表に載っていないものを示す。
| ページ行 | 誤 | 正 |
|---|---|---|
| p24 L5 |
`i (2I)/(A+B-I)` | `i=(2I)/(A+B-I)` |
| p26 L16 | 現代においてを計算することは | 現代において i を計算することは |
私は不真面目な読者だから、途中を飛ばして読んでいた。すると 3.3 計算基数を実際に作成する という節の 3.3.1 重要な演習 という項が目に入った。そこで著者はこう力説していた。
この作業はこの文章を読んだ後,時間をつくって 1 週間以内に必ず実行してもらいたい.
まるで不幸の手紙のようだ(失礼な言い方ですみません)。 これはなんとしても作らねばならない。ただ、原著ではスプレッドシートを作って、とあるが、 私はひねくれものなので、HTML と JavaScript で作成することにする。
どうも少しおかしい。あとでよく見てみよう。
| 書 名 | 生命保険数学の基礎 アクチュアリー数学入門 |
| 著 者 | 山内 恒人 |
| 発行日 | 2010 年 11 月 30 日(第 2 刷) |
| 発行元 | 東京大学出版会 |
| 定 価 | 3500 円(本体) |
| サイズ | 21cm 483ページ |
| ISBN | 978-4-13-042131-7 |
| NDC | 339.1 |