本書の前半で常微分方程式を、後半で複素関数論を講じる。
常微分方程式と複素関数論は関係の深い分野であるが、本書では両者の関係を意識せず、 割り切って個別に論じている。 常微分方程式の部では、ラプラス変換を表に出さずに、記号操作による微分方程式の解を求める方法、 いわゆる演算子法を紹介していて、 これは珍しい。ヘビサイド演算子法と思えばいいだろうか。 複素関数論では応用を重視する立場であるから、留数定理を利用した実積分の計算方法が紹介される。 複素関数論の本でも留数定理を扱わない本がある。
複素関数論では、留数定理による実積分の計算方法の一部の結果は、 複素関数のページにまとめた。
書名 | 微分方程式 |
著者 | 田口 政義 |
発行日 | 1999 年 10 月 25 日 初版 第 1 刷 |
発行元 | 朝倉書店 |
定価 | YYYY 円(本体) |
サイズ | A5 判 PPP ページ |
ISBN | 978-4-254-11542-0 |
備考 | 草加市立図書館にて借りて読む |
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