岩波書店編集部編:翻訳家の仕事

作成日: 2010-04-04
最終更新日:

概要

37 人の訳者が訳への思いを語る。

感想

著者それぞれ

37人の著者の一覧を見た。知っている人もいるが、知らない人が半数いる。 ということは、私は翻訳書をほとんど見ていないということだ。

実は、この本を読みたいと思った理由は、 「へびこつらう」という言葉が生まれた過程を知りたかったからだ。 知人がスプーナリズムの例として 「へびこつらう」を教えてくれたのだが、これをインターネットで調べると、 岸本佐知子さんが発明した言葉のようだ。 岸本さんは、この本に収められている「珍しいキノコの収集」という随筆で、 言い間違いを発明する苦労を描いている。

らりるれレノン

柴田元幸が紹介している、佐藤良明の訳による「らりるれレノン」の紹介もおもしろかった。

米川良夫

イタリア文学者の米川良夫(よねかわ りょうふ)さんの随筆もおもしろかった。 父上が有名なロシア文学の米川正夫である。 何かにつけ比べられて大変だっただろう。そのあたりのことが書かれていておかしい。 イニシャルで Y 氏と出てくるのがおそらく父上のことだろう。

書 名翻訳家の仕事
著 者岩波書店編集部編
発行日2006年12月??日
発行元岩波書店(岩波新書)
定 価777円(本体)
サイズ新書版
ISBN978-4004310571
その他越谷市立南越谷図書館で借りて読む。

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MARUYAMA Satosi