伊福部昭の評伝。
要再読である。
たびたび味噌の話が出てくる。たとえば、p.72 左から 5 行めから引用する。
伊福部は言った。「釣り針が見えてみるものは駄目なんですね。釣り針が見える作曲をしてはいけない。 味噌くさい味噌はよい味噌ではない。(後略)」
また、p.205 右から 8 行目以降で、こうも言っている。
「(前略)私はよく、コーヒー臭いコーヒーや味噌臭い味噌は駄目だと言うのですが、 コード臭いコードもいけないということですね。(後略)」
ちょうど同じころに読んでいた川崎洋「ごてる いぎる びびる - 言葉のノート」にも似た表現があったのでなぜかおかしくなった。
書名 | 大楽必易 わたくしの伊福部昭伝 |
著者 | 片山杜秀 |
発行日 | |
発行元 | 新潮社 |
定価 | 2700 円(本体) |
サイズ | |
ISBN | 978-4-10-339712-0 |
備考 | 川口市立図書館で借りて読む |
まりんきょ学問所 > 読んだ本の記録 > 片山杜秀:大楽必易 わたくしの伊福部昭伝