宮沢賢治:新修 宮沢賢治全集 第八巻 童話I

作成日: 2008-01-05
最終更新日:

概要

以下の童話を収める。

感想

宮沢賢治の童話は一癖も二癖もあり、素直に童話を読んだという感じがしないのだ。 手放しで賛美もできないが、貶めることもできない。 私が最初に読んだのは、角川文庫版の「セロひきのゴーシュ」であった。 なぜこの本を選んだのかというと、「やまなし」があったからだ。 「やまなし」は、小学校6年生のときの国語の教科書で掲載されていたので、 妙に気になったのだ。

「やまなし」は今でも、わかるような、わからないような物語だった。 他にも印象に残っているのは、表題作のほか「寓話 猫の事務所」や「グスコーブドリの伝記」であり、 中でも圧倒的だったのが、「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」で、 宮沢賢治といえば、こればかり読んでいた。

さて、全館通読して妙なのが「けだもの運動会」だ。 冒頭と結尾が紛失してしまっている、というところからしてよい。 宮沢賢治らしいオチはどういうものだろうか。 他にも、いかにも泣かせる「貝の火」、「よだかの星」が好きだ。

なお、クンねずみは、表記としては「クねずみ」である。

書 名 新修 宮沢賢治全集 第八巻 童話I
著 者宮沢 賢治
発行日1985年12月10日(第1版第9刷)
発行元筑摩書房
定 価1800円(本体)
サイズ?判 p.339
ISBNなし

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MARUYAMA Satosi