戦争についての思想の変遷、ゲリラ戦の特異性、イラク戦争、そしてアジア太平洋の戦争学について述べる。
私がこの本を読んだのは、戦争を避けるためには戦争を知るべきだ
と感じたからだ。実はこの文面は、<はじめに>の小見出しにある。
戦争を知ることができてよかった。
プロイセンの大王(p.81)。私は、バッハ作曲の「音楽の捧げもの」の主題を作曲した王、という認識しかなかったので、 制限戦争に徹した代表者ということは知らなかった。
フィリピンの元ゲリラ。その後フク団というゲリラ部隊の鎮圧をフィリピン大統領から命じられ、見事に成功する。 その功績もありフィリピン大統領となる。 私は「マグサイサイ賞」という名前だけは知っていたが、ゲリラ鎮圧者からとられていたことを初めて知った。
兵士が塹壕で身を守る戦闘。塹壕とは、兵士が砲撃や銃撃から身を守るために使う穴または溝をいう。 同書 p.123 にこの言葉がでている。 塹壕戦より前は野戦が主だった。また、塹壕戦のあとには機甲戦が出てきている。
装甲戦闘車両による戦闘。装甲戦闘車両とは、装甲化され、攻撃兵器を備えた戦闘用の軍用車両であり、 戦車などが含まれる。 装甲とは自身を守るための部品およびその取り付けを意味する。 それでは、機甲戦でない戦闘はあるだろうか、と考えたが、 昔の騎馬戦だったり、ゲリラ戦に象徴される、装甲されていない状態で兵士どうしが銃で打ち合う戦闘を意味しているのだろう。 同書 p.123 にこの言葉がでている。
書 名 | 「戦争学」概論 |
著 者 | 黒野 耐 |
発行日 | 2004 年 8 月 25 日(第版) |
発行元 | 講談社 |
定 価 | 円(本体) |
サイズ | |
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その他 | 南越谷図書館で借りて読む |
まりんきょ学問所 > 読んだ本の記録> 黒野 耐:「戦争学」概論