概要
ことばに興味のある人におくる、「にぎやかな言語学」への招待。
感想
この本が、というより言語学がいいのは、 個別言語に対する価値判断をまったく下さず、中立的に扱うことだろう。 思い入れのある日本語論や各外国語論を読むのもそれはそれで楽しいのだが、 ときにうっとうしく感じることがある。 中立的に扱う言語学は、その点すがすがしい。
まず最初に、言語学でないものとは何か、が説明される。これには納得する。
そして、次に言語学の基礎として紹介されるのが音声学である。 これにはなるほどと思った。 r と l の発音はもちろん、 他にも理解すべき点が大いにあることに気づいた。
ただ、音声学は専門の先生について学ばなければ難しいと思う。 これは千野栄一の本にかいてあったかな。
そのあとは、著者お得意の「にぎやかな言語学」である。 習得する言語は何でもよいとあるが、あとがきには、 フィンランド語、ラテン語、ヴェトナム語、スワヒリ語が挙げられている (実際には具体的な書名つき)。 やってみたいけれど、どうしようかな。 それに、著者の別の本「ぼくたちの英語」では、別の言語をすすめられているし。
p.139 には「わたしたちってどこまで入るの?」という節がある。ここではインドネシア語について、「わたしたち」が、話し相手を含む場合と含まない場合で違う語を使う、 という話題が出ている。これについて、関係することを§85 人称代名詞の一般用法に書いたことがある。
書誌情報
| 書名 | はじめての言語学 |
| 著者 | 黒田 龍之助 |
| 発行日 | 2004年1月20日(第1刷) |
| 発行元 | 講談社現代新書 |
| 定価 | 720円(本体) |
| サイズ | 新書判 |
| ISBN | 4-06-149701-4 |
| その他 | 越谷市立図書館で借りて読む。 |