黒田 龍之助:ぼくたちの英語

作成日: 2010-04-10
最終更新日:

概要

英語教師におくる、英語指導につながるための指南。

感想

黒田さんは言語学、特にロシア語などスラブ語族の専門家のはずだ。 教員生活の最後は英語を教えていたのは知っていたけれど、 英語を前面に出す本を書いたのはどういうわけだろう、 そう思ってこの本を借りた。

借りてみて読み始めてうっかりした。 どうも読者の対象は、中学校や高校の英語教師にあてたもので、 英語に興味のある一般読者ではない。しかし読み進めていくと、 そんなことにおかまいなしに楽しめる。

なんといってもいいのが、著者、 それから二人の高校教師のあわせて三人がおりなす会話だ。 いい雰囲気だなあ。酒を飲むときも必ず英語の話題という。 そのくせ俺は、音楽仲間と飲むときに必ず音楽の話題かというと、 そうでもないし、コンピュータの連中といても、将棋の連中といても、 その興味にひたりきれない。だから、この三人は本当に尊敬している。

途中はすべてはしょって、終わり近く、英語教師が習得すべき外国語が掲げられている。 まず、学生時代に単位を取得した第2外国語を習得する。 それから、中国語と韓国語、という。そうか。 韓国語はハングルが難物。たしかに。 中国語は漢字を使っていることだだけが日本語と似ていて あとはまったく別物、という意味で必要ということだ。 私の本棚には韓国語の教科書や読みものはあるが、 中国語の教科書はまったくない。やろうかな。

書 名ぼくたちの英語
著 者黒田 龍之助
発行日2009年11月30日(初版)
発行元三修社
定 価1600円(本体)
サイズ
ISBN978-4-384-09645-3
その他草加市立中央図書館で借りて読む。

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MARUYAMA Satosi