高木 仁三郎:巨大事故の時代 |
作成日:2010-01-04 最終更新日: |
原子力事故、飛行機事故など、現代の巨大事故についての分析と提言
高木仁三郎の本はいくつか買ったのだが、原子力以外の事故に言及されている本はあまりない。 この本は原子力を含めた巨大事故を扱っている点で興味を引いた。それで気になって買ってみた。 といいながら、これから書くことは 2011 年 3 月 11 日に起きた東日本大震災で福島第一原発が停止・爆発した事象に絡んだ感想だ。
原子力事故で、首都圏の中には「計画停電」を余儀なくされている都市がある。 私が住んでいる越谷市でも実施されているし、 越谷市を通る東武電車もこのあおりを受けて間引き運転をしている。 著者の主張とは直接の関係はないが、停電に伴い発生したことを記録しておこう。
あるとき、浅草から北千住行きの電車に乗ったら、内部の広告がまったくなかった。 路線図だけが目立つすっきりした車内はかえって異様だった。 なぜこんなことを書くのかというと、中吊り広告との関係である。 中吊り広告があると空調(冷房)の効率が落ちるのだという。 しかし、冷房のための電気代を稼ぐためには中吊り広告を出して宣伝代を稼がなければいけないという事情がある(以上、都築響一による)。
広告がなくすっきりしているが冷房が利かない電車と、冷房は効いているが広告だらけの電車とどちらがいいか。 残念ながら、私はまだ後者を選んでしまう。凡夫だなあ。
20:00 で計画停電が終了したある日の信用金庫を見ると、入り口のシャッターが音を立てて上昇した。 電源が入ると自動的に上昇するのだろうか。不気味だった。
Windows XP で、立ち上げに時間がかかるため普段は電源を切らずハイバネーション(冬眠)処理をしていた。 冬眠状態のままで停電で元電源が切れると、元電源が再度復活したときに主電源も一緒に通電されてしまう。 これで私はつれあいにとんでもなく叱られた。
書 名 | 巨大事故の時代 |
著 者 | 高木 仁三郎 |
発行日 | 1989年6月 |
発行元 | 弘文社 |
定 価 | 1550円(本体) |
サイズ | 20cm |
ISBN | 4-335-55402-6 |
まりんきょ学問所 > 読んだ本の記録 > 高木 仁三郎:巨大事故の時代