概要
「はしがき」から引用する:
本書は非線形力学,特に離散力学系の分岐とカオスを中心にした,初めてカオスを学ぶ読者のための入門書である.
感想
パイこね変換
カオスの本は全く理解できない。ただ、理解できないだけではもったいないので、そういうときは 「パイこね変換」を索引で調べてみる。たいていこの用語は出ているのでその周辺を読んでいる。本書では p.52 以降でパイこね変換について説明されている。
ここで、個人的な回顧を許してもらいたい。私が社会人になって最初の年、仕事がまったく手に着かず、上司からもあきれられていた。そんなとき上司が、俺の機嫌をとろうとしたのだろうか、 「おまえは物理出身だったよな。たまたま先端物理に関して俺が行っていた夜間講座があるけれど理解できないから、 おまえが代わりに行ってこい」と言われた講座があった。東京理科大学の神楽坂キャンパスで行われていた物理講座だった。 私の出身は理学部の物理学科ではなく、工学部の応用物理学科である。物理が理解できる自信は全くなかったが、 息抜きに行くのもいいだろうと思い、週に1度、定時に仕事を終えたあと片道1時間かけて神楽坂に向かい、講座を受講した。 私にも物理の先端はわからなかったが、一つだけ覚えていたことばが「パイこね変換」だった。
結局上司の機嫌取りもむなしく、私は仕事が手に着かないまま1年を迎えて、2年目にして配置換えというなった。「カオス」や「パイこね変換」という言葉を聞くたび、 この最初の年の不機嫌な自分を思い出す。
誤植
p.151 上から10行め、木田祐司氏による UBASIC についての記述に関して、無償でダウンロードできるで,
とあるが、《無償でダウンロードできるので,》が正しい。
p.202 下から2行め、LIST_12 を修正して白黒パターンで攻めて描いている.
とあるが、おそらく正しくは《LIST_12 を修正して白黒パターンで改めて描いている.》だろう。
同じページにある、図 4.3.10 のキャプションには、ジュリア集合を白黒パターンで改めた図.
とあるからだ。
数式記述
このページの数式は MathJax4 で記述している。
書誌情報
| 書名 | 改訂増補 カオス力学の基礎 |
| 著者 | 早間慧 |
| 発行日 | 2002 年 2 月 10 日 改訂2版 |
| 発行元 | 現代数学社 |
| 定価 | 2300 円(本体) |
| サイズ | A5版 239 ページ |
| ISBN | 4-7687-0282-1 |
| その他 | 越谷市立図書館にて借りて読む |