副題は「―対称性と振動・波動・場の記述―」。「まえがき」から引用する。
(前略)本書では,『物理数学Ⅰ』で扱った複素関数論や常微分方程式などを除く, さまざまな物理数学の基礎的なコンセプトを,総体として相互の深い連関を重視しつつ述べることを目的とする.
章末には演習問題があり、巻末には演習問題の解答がある。
要再読である。
「1. 線形写像と2次形式」にある、「1.4 基準振動」の節では「図 1.5 質量 `m` の `N` 個の質点をバネで結んだ系」のイラストが p.11 にある。このイラストは、 質点を表す球やバネ・固定端が3次元で描かれ、しかも全体に透視図法で描かれていて遠近感がある。これは他の書籍では見たことがない。イラスト担当者ががんばったのだろうか。
p.16 の演習問題 1.9 から引用する。
図で示される系の基準振動を求めよ.ただし,物体の質量はすべて等しく `m`,4 つのバネ定数もすべて等しく `bbk` であるとする.
図は次のとおりである。ただし実際は、p.11 のイラストと同じく3次元・遠近感を備えている。
p.230 の解答をみると、導出過程は書かれておらず、結果のみ次のように書かれている。
この結果への導き方がわからない。しばらく考えよう。
このページの数式は MathJax で記述している。図は、SVG を用いている
書名 | 物理数学Ⅱ |
著者 | 塚田捷 |
発行日 | 2003 年 11 月 20 日 初版第 1 刷 |
発行所 | 朝倉書店 |
定価 | 4300 円(本体) |
サイズ | A5 版 |
ISBN | 4-254-13704-4 |
その他 | 草加市立図書館にて借りて読む |
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