塚田捷 : 物理数学Ⅱ

作成日 : 2024-03-16
最終更新日 :

概要

副題は「―対称性と振動・波動・場の記述―」。「まえがき」から引用する。

(前略)本書では,『物理数学Ⅰ』で扱った複素関数論や常微分方程式などを除く, さまざまな物理数学の基礎的なコンセプトを,総体として相互の深い連関を重視しつつ述べることを目的とする.

章末には演習問題があり、巻末には演習問題の解答がある。

感想

要再読である。

立体的なイラスト

「1. 線形写像と2次形式」にある、「1.4 基準振動」の節では「図 1.5 質量 `m` の `N` 個の質点をバネで結んだ系」のイラストが p.11 にある。このイラストは、 質点を表す球やバネ・固定端が3次元で描かれ、しかも全体に透視図法で描かれていて遠近感がある。これは他の書籍では見たことがない。イラスト担当者ががんばったのだろうか。

p.16 の演習問題 1.9 から引用する。

図で示される系の基準振動を求めよ.ただし,物体の質量はすべて等しく `m`,4 つのバネ定数もすべて等しく `bbk` であるとする.

図は次のとおりである。ただし実際は、p.11 のイラストと同じく3次元・遠近感を備えている。

p.230 の解答をみると、導出過程は書かれておらず、結果のみ次のように書かれている。

`omega = sqrt(2 - sqrt(2)) sqrt(k/m), omega = sqrt(2) sqrt(k/m), omega = sqrt(2 + sqrt(2)) sqrt(k/m)`

この結果への導き方がわからない。しばらく考えよう。

数式・図の記述

このページの数式は MathJax で記述している。図は、SVG を用いている

書誌情報

書名 物理数学Ⅱ
著者 塚田捷
発行日 2003 年 11 月 20 日 初版第 1 刷
発行所 朝倉書店
定価 4300 円(本体)
サイズ A5 版
ISBN 4-254-13704-4
その他 草加市立図書館にて借りて読む

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