福田 定良:落語としての哲学 |
作成日: 2014-11-02 最終更新日: |
落語の形を借りて語る哲学。
この本を知ったのは、誰かの書評だったか随筆だったかを読んだからだった。「落語としての哲学」という書名は損をしている、 題名からは考えられないくらい深い考えを有しているのに、もったいない、ということを述べていた。
福田さんの本は、ほかに「仕事の哲学」を読んだ
どういっていいのかわからない。糸井重里さんが、「落語としての哲学」を称えていることには驚いた。 そして、天野祐吉さんが福田さんの仕事を激賞していることを付け加えておく。
amazon の同書へのコメントでは、冒頭の作品についてあるレビュアーが「僕は、これは筒井康隆さんの小説かと思ったくらいである。 」 と述べている。私も同意するが、全体としては、たとえばなんというか、横田順彌さんが「日本SF古典こてん」で挙げた各種の著作、 たとえば、花森安治の「スカートえの不思議な郷愁-或いはオイコット市民の羨むべき風俗について」 などを思い出す。それから、ひねくれた解釈で私が好きな別役実の作品などにも近いところがあるのではないか。
書 名 | 落語としての哲学 |
著 者 | 福田 定良 |
発行日 | |
発行元 | 法政大学出版局 |
定 価 | 980円(本体) |
サイズ | 267ページ 19cm |
ISBN | 4588050702 |
NDC | 104 |
まりんきょ学問所 > 読んだ本の記録 > 福田 定良:落語としての哲学