大学で教え始めた頃,論理学の授業はたいてい2学期間をかけて行われていた。 そのときには,私はこの本に盛り込んだ内容をざっとカヴァーすることができた。 しかし,その後のカリキュラム「改革」の中で,1~2年生向けの科目は内容や到達目標を考えもせずにほとんどが機械的に半年間で終了する授業科目になった。 こうして,論理学の本当に面白いところに到達する前に授業期間が終了,ということになってしまった。 そこで,基本事項の確認とか論理学のテクニック的なところはできるかぎり学生諸君の自習にまかせて, 授業ではそのようなテクニックを用いることの意味とか,論理学特有の方法のおもしろさについて触れることにしたらどうか,と考えるようになった。 これが,この本を書きたいと思ったそもそもの理由だ。
要再読である。
参考文献には「タブローの方法による論理学入門」がある。
書名 | 論理学をつくる |
著者 | 戸田山和久 |
発行日 | 2000 年 10 月 10 日(第1版第1刷) |
発行元 | 名古屋大学出版会 |
定価 | 3800円(本体) |
サイズ | |
ISBN | 4-8158-0390-0 |
NDC | 116 |
備考 | 草加市立図書館で借りて読む |
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