本書は「ニューエクスプレス・スペシャル 日本語の隣人たち」と「ニューエクスプレス・スペシャル 日本語の隣人たちⅡ」の合本である。 合本に際し、もとの2冊にあった付属 CD はなくなっていて、代わりにダウンロードサイトが紹介されている。
次のことばを収める。
私は、これらのことばを学ぼうと思って借りたのではない。 実用だ、なんだとかまびすしい日本の人たちから逃れるように、 単にそこで話をしている人たちがいるというだけで存在していることばを知りたかっただけである。 このような本を借りられたのでよかった。
本書の「ニューエクスプレス・スペシャル 日本語の隣人たちⅡ」にあたる部分は昔本屋で売っていて、買おうかどうかしようかと迷っているうちに本屋からなくなってしまい、 寂しい思いをしていた。そこで図書館でこの合本を見つけ、思わず借りた次第である。
本書では様々な言語が取り上げられているが、なかでも小笠原語は興味深い。ルー大柴もびっくりである。是非とも本書を読んでほしい。
ブヌン語の項では、ブヌン語は一見能格言語のように見えるが、対格言語の側面もあり
と説明されている。
ゾンカ語の項を見て、昔を思い出した。昔と言っても 20 年前ぐらいだろうか。当時は出身高校のメーリングリストの活動が盛んで、高校の後輩が JICA の活動でブータンに行っていた、 ブータンで話されている言葉はブータン語とはいわずゾンカ語というのだとこの後輩の情報で初めて知ったのだった。
書名 | ニューエクスプレス・スペシャル 日本語の隣人たちⅠ+Ⅱ |
監修 | 中川裕 |
編集 | 小野智香子 |
発行日 | 2021 年 11 月 25 日 |
発行元 | 白水社 |
定価 | 5000 円(本体) |
サイズ | A5 判 |
ISBN | 978-4-560-08923-1 |
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