佐久間充: ああダンプ街道

2026-09-09

概要

「はじめに」から引用する。

(前略)複合的で最悪の交通公害が二十年間も温存されたまま、山砂という資源の採掘は、今後もさらに拡大しようとしている。 開発という魔力によって犠牲にされた地域住民の怒りと慟哭に耳を傾けてみると、開発と機械文明の氾濫に身をまかせているわれわれのすべてが、 その生き方を問われているような気がしてならない。

感想

本書を最初に読んだのは 1980 年代後半だったと思う。当時は公害問題に関心を持って、岩波新書を中心にいろいろ買っていたのだった。 しかし、当時は千葉に住んでいたのにもかかわらず、このダンプ街道を見に行こうとは全く思っていなかった。まったくダメな奴だ。

その後、久留里線の久留里駅から上総亀山駅間が翌年廃止されるということを聞いた。2026 年 7 月のことである。 私は「葬式鉄」の片割れなのでぜひとも該当区間に乗りたいと思った。そこで翌月の 8 月に千葉県の房総半島に行き、久留里線全線に乗った。 もともと久留里線に乗るが目的で、他にも用事があればいいのに、と思って思い出したのが、このダンプ街道だった。 しかし、私は久留里線に乗ったにもかかわらずこのダンプ街道を見つけられなかった。下調べが不十分だったのだ。 小櫃川沿いを通っているダンプ街道があること、久留里線が小櫃川沿いに走っていることは知っていたが、ダンプ街道は、小櫃駅で降りて、 国道 410 号線の末吉交差点まで行き、そこから東に延びる千葉県道160号加茂木更津線を行かなければならなかった。 私が下りたのは久留里駅だった。ここにはダンプ街道はなかった。

本書の続編にあたる「山が消えた」も読んでいる。

著者のホームページを掲げる。佐久間環境TOP(sakumakankyou.web.fc2.com)

書誌情報

書名ああダンプ街道
著者佐久間充
発行日1984 年 5 月 21 日 第1刷
発行元岩波書店
定価430 円(本体)
サイズ新書版 ページ
ISBN
その他川口市立図書館にて借りて読む