わたしがエディタということばを知ったのは、社会人2年めだった。 ディジタル画像処理を手がけることになり、OS-9 というオペレーティングシステムを導入することになった。 そこで、プログラムをするために書くツールがエディタというものであることを初めて認識した。
その OS-9 についていたエディタには scred という名前がついていた。 screen editor の略であるが、スクリーンという意味がわからなかった。 しばらくしてその意味がわかってきた。昔のエディタはラインエディタといって、一行単位でしか修正できないのが当然だった。 しかしこのころから、連続する行全体を見渡しながら該当部分を編集できるエディタが登場し、これをラインエディタと対比させてスクリーンエディタと呼んでいた。 私が最初に使ったのがスクリーンエディタだったことは幸運だった。
そのうち、 UNIX で制御するエミュレータを使うことになり、vi も使うようになった。 また、いうことで別の業務に携わっていた K さんの好意で、SONY のワークステーションである NEWS も使わせてもらえるようになった。 NEWS は UNIX であるから、当然 vi を使うことになる。しかし、vi はほとんど上達しなかった。 ちなみに、scred はモードがあることで vi とは似ていたが、 キー配置は異なっていたため。私はあまりにも scred を使い続けていたため、vi に慣れることはついぞないまま、現在に至っている。
そのうち、OS-9 では、scred 以外のエディタもつかえるようになった。それが μemacs である。 emacs ほどの多彩な機能はないので、マイクロ(μ)を頭に冠していた。コマンドとしては umacs であった。
転社後に初めて emacs を使えるようになった。私と同年代は vi 派であり、私より下の人は vi と emacs の両方が使えていた。 私は vi を使えない最年長であった。
転社後は PC-9801 シリーズを手に入れて、プログラミングを楽しんでいた。 この PC-9801 で動かしていたのが Vz エディタだった。たぶん、横浜の有隣堂で買ったような気がする。
私より若い人でも vi を使いこなせる人がけっこういた。その人は、先輩にこう言われたそうだ。 「職場で emacs ばかり使っていると、客先へ行ったときに emacs がなかったらどうするんだ。vi なら必ずあるから、 ちゃんと使えるようになっていなければだめだ。」 今では私も少しは vi ( 実際には vim だが)を使う。
iMac を買って自宅で Web ページの HTML を作っていたとき、重宝したのがミミカキエディット(現:mi)だった。
Windows でサブで使っているのは、 xyzzy というエディタである。詳しくはリンク先をどうぞ。 メインは VS Code である
Ctrl-u n というコマンドがある。次のコマンドを n 回繰り返す、という意味である。 xyzzy で Ctrl-u 4 Ctrl-y として、ペーストを4回繰り返そうとしたが、ペーストは1回しかできなかった。 Ctrl-y の操作をマクロとして定義し、Ctrl-u 4 Ctrl-e としてマクロを4回繰り返すように変更したら、 ペーストが4回できた。覚書としておく。(2015-04-05)
日本語が読める人には、Foo Editor がよさそうだ。RJ TextEd は URL の国別コードトップレベルドメイン(ccTLD) を見る限り、 スウェーデンで開発されているようだし、Alpha はこの数年更新が停止している。
今使っているエディタは、Microsoft の Visual Studio Code (VSCode) である。(2020-02-13)
Emacs のかな漢字変換に、skk を使っていたことがある。
最近は Vine Linux に備え付けの Mozc を使っているが、一時期 skk を使っていたこともある。
Emacs テクニックバイブルという本を見て、久しぶりに skk を使ってみることにした。
Synaptic によれば、Emacs は 24.5 、skk は 14.4 、skkinput は 2.06.3 である。
さてこれらを Syanptic でインストールして、emacs を起動した。そして、下記のコマンドを入力した。
C-x C-j
ところが、下記のメッセージが出てしまい、skk の導入に失敗したようである。
Invalid face: modeline
これが出たあと、C-x C-c で終了させようとすると、こうなる。
Cannot load `$HOME/.skk-jisyo'
ウィンドウの☓印をクリックしても閉じない。仕方なくコンソールから kill するしかない。
どうしたものだろう。
この問題を解決するかもしれない情報があった。
http://blog.elliptium.net/2013/03/Emacs-24-3-1-ddskk-14-3
ここによれば、最新版の ddskk をインストールするのが良さそうである。
ここで、ddskk と skk の違いであるが、ddskk は DareDevil skk の略で、
本家 skk の開発を受け継いだのが ddskk ということのようである。
ということで、Synaptic から skk 関係をアンインストールした。
そして、http://openlab.ring.gr.jp/skk/maintrunk/ から 2017 年 5 月 5 日現在で最新の、
ddskk-16.2.tar.gz をダウンロードし、インストールした。今度はうまくいった。