コンピュータのプログラムを作りはじめて十余年、将棋ソフトを作りたいと思うばかりで 先には進めない。
私は将棋のプログラミングに興味を持っているので買ったが、 将棋に限らず思考ゲーム一般について述べられている。
コンピュータ将棋に関して最初に出会った本で、大事にしている。 結局この本から始めて未だに完成していないのは、 この本の序章で小谷さんがおっしゃっている 「社会の中で自分を律する日本」人の典型例だからだろうか。
こちらは思考ゲームよりリアルタイムの各種ゲームを主に取り扱っている。 ゲームをコンピュータ上でどのように実現するかのノウハウに詳しい。 思考ゲームに関しては、マージャンのアルゴリズムが紹介されている。
まだ20代のころ、島根県に一人旅をしに行って、 松江市に島根物産を展示即売している場所を見付けた。 そこにパズルランド匹見で製作されたパズルがたくさん置いてあった。 これらはみな、芦ヶ原伸之(よしがはら のぶゆき)氏の監修になる、 木でできたパズルであった。
いろいろあって目移りしたが、 結局買ったのが Four Seasons というパズルだった。 パズルとしてはスライディング・ブロックに属するが、 英語の四季の名前を使って作られていて、非常におしゃれである。
写真は、パズル工房「葉樹林」のホームページに 葉樹林コレクション 一連の動きのパズル Sequential movement puzzle (www.puzzlein.com) にある。
上記パズルを模式的に表すと下の通りとなる。
|S|P|R|I N|G| |S|U M|M|E|R| |A|U|T|U M|N| |W|I N|T|E|R|
|と|で区切られているピースを動かすのが、 スライディングパズルである。 春(SPRING)と冬(WINTER)のIN部分、 そして夏(SUMMER)と秋(AUTUMN)のUM部分が連続しているのがミソである。 このパズルの遊び方は次の通りである。
このときの状態を、当初の状態から上下逆転させることが目標である。 なぜこれを選んだかというと、 芦ヶ原さんが数学セミナーに連載していた記事を思い出したからである。 その記事には、 このパズルを発案してイギリス人に見せたとき、 「なぜ俺たちが先に気がつかなかったのか、悔しい」 と言ったと書かれていた。
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