泣き虫しょったんの奇跡

作成日:2018-09-08
最終更新日:

あらすじ

将棋のプロになるべく新進棋士奨励会に入った瀬川晶司は、年齢制限のためプロになる夢をあきらめざるを得なかった。 しかし、アマチュアになり将棋を指す喜びを取り戻し、アマチュアの世界でトップとなり、 プロをも負かすほどになった。この快進撃にに心を躍らせた関係者は、瀬川をプロにさせるべく、 プロ棋士の団体である日本将棋連盟に、瀬川をプロとするよう嘆願書を提出する。 連盟でも賛否がわかれたが、多数決により嘆願書の受け入れたが可決され、今回限りの処置として瀬川のプロ登用試験を設けることとした。 瀬川は見事試験に合格し、プロとなった。

この映画は「聖の青春」と同じく私から観に行こうと言い出した。ただし、原作は読んでいないところが違う。 映画そのもののできはよくわからない。ただ、瀬川より泣き虫である(と信じている)私が何度も涙を流したことは告白しておく。

出演していた将棋棋士

神吉宏充はすぐにわかった。大柄な体躯と奇抜な(ピンクを基調とする)衣装を身にまとっていたからである。 そして、瀬川のプロ登用試験で実際に試験官となった棋士でもある。

本映画で試験官役に扮した棋士を、カッコ内の実際の試験官と合わせて記す。第1番から順に次のとおりである。 青嶋未来(佐藤天彦)、神吉宏充(神吉宏充)、豊川孝弘(久保利明)、谷口由紀(中井広恵)、屋敷伸之(髙野秀行)

青嶋と谷口はその場で見たときはわからず、あとで確認した。

さて、瀬川のプロ入りの原動力となったのは、テレビ棋戦銀河戦での快進撃であった。特に現役A級の久保利明を破ったことは関係者に衝撃を与えた。 このときの映画の場面を見て驚いた。瀬川扮する松田龍平が対戦している相手が、久保利明そっくりなのである。当時の久保よりは多少年を取ったふうだったが、 顔つきはもちろん、サウスポーでの指し手、考え混む姿など、まさに久保利明だった。よくもまあ、こんなに似ている役者を探し出したものだと感動していたら、 エンドロールを見て久保利明その人だとわかって仰天した。ちなみに、当時の久保よりは多少年をとった、と表現しているがこれは当たり前で、 銀河戦で瀬川に敗れたのは 2004 年 7 月のことであり、久保は当然今より若い。だから、対局相手が今の久保だったら、年をとっていて当然なのだ。

ただ、プロの棋士には、そのキャラクターを出してほしかった。神吉はその人だからピンクの背広をちらつかせて「目がチカチカするやろ」とか。

音楽

気分が高揚しているときのエレキギターの力強い音と、意気消沈しているときのアクースティックギターの柔らかい音が好対照をなしていた。

その他

公式リンク(shottan-movie.jp)

記録。2018 年 9 月 8 日、TOHO シネマ西新井で見る。

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MARUYAMA Satosi