これはドイツ語のウムラウトから来ているのだろう。
sheep とか carp は群れとなって行動するから単複を区別する必要がないので、単複同形となった、 という説明で納得しているが、これは本当だろうか。なお、§ 49 単複同形も参照。
上はイタリア語由来の例である。打楽器のティンパニはクラシックのオーケストラには必ずあり、通常は2個以上合わせて使うから複数形で知られている。 英語では単数が kettledrum 、複数が kettledrums である。 下はラテン語由来の例である。データは普通複数で使うからだろう。
英語はいろいろなことばの混ざりあいから生まれるので、 こういう難しいことが起こる。 エスペラントは j をつけるだけでいいから簡単だ。 もっとも、形容詞にも複数形を現す j がつく。 エスペラント以外の言語で、形容詞にも複数形を現す接尾辞がつくものがある。
どんなことばでも、 数えられる名詞と数えられない名詞の区別はある。これはやっかいだ。
フィンランド語の本には数えられない名詞ということばの代わりに、 分けられる名詞という説明がされていたものがあった。 硬いことばでいえば、離散量が数えられる名詞で、 連続量が分けられる名詞というわけだ。
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