東武伊勢崎線

スカイツリーラインとはちょっと違う

作成日: 2019-05-11
最終更新日:

前置き

私が今、一番使っているのが東武伊勢崎線である。 東武スカイツリーラインという言葉も聞くが、これは愛称であり、東武伊勢崎線のうち、浅草から東武動物公園までを指す。 私は正式名称の東武伊勢崎線ということばで、東武スカイツリーラインも含めることにする。

路線

獨協大学前

概要

以前、この駅は「松原団地」という名前だった。この駅の西口には、駅名の通り、松原団地がたくさんあった。あるときから、駅前の松原団地群が壊され、 高いマンションが次々とできた。そのためか、駅名も獨協大学前となり、副駅名が<草加松原>となった。松並木のある松原があるのは東口である。

後藤明生の思い出

運行経路のお知らせ 日本の作家、後藤明生はかつて、この松原団地に住んでいた。後藤が何度となく使ったであろう、松原団地循環のバスに乗ってみることにした。 現在、この循環バスは土曜休日のみ、それも日に1便しか運航していない。そこまでは調べていた。2019/05/11 、この循環バスに乗ることにした。 西口の1番乗り場で待っていた。客は私しかいなかった。定刻、12:06 に発車した。私はスマートフォンでバス停にあった路線図を写真にとり、 その写真にある経路図を見ながらバスの経路を確認していた。いちょう通り、松原小学校前、まで来た。さて、次は左回りならグランド前、 右回りなら学童通り、どっちだろう、と思いながらバスの経路を見てみると驚くなかれ、次はもう獨協大学正門が見える。どこでどう滑ったのか。 運転手もあわてている。あれ、道間違えたかな、とつぶやいている。お客さん、どこで降りますか、と聞かれ、私は、いや、別にどこでもいいですから、 時間はありますから、と答えた。運転手は本部に無線で連絡を取っている。「こちら、松原団地循環バスです。誤運送?(誤経路?)しましたので報告します」 わたしは思わず大声で笑ってしまった。あとで考えるとまことに失礼なことをしてしまったと反省している。ただ、展開があまりにも後藤明生的だったことが、 この笑いの原因である。許してほしい。

実は運転手氏は、経路通り正しく運転していたのである。しかし、それを正しい経路だと認識していなかったのだ。ややこしい話だ。 文章より左の写真を見てもらったほうが早い(写真をクリックすれば大きい画像が表示される)。松原小学校のバス停に貼ってあったお知らせだ。 運転手氏の頭は変更前の黄色いルートを通っていたが、 実際の目と手で移動させたバスは赤いルートを通っていた。そして、松原小学校前を通ったとき、頭では左に曲がるとグランド前になるのに、 目で見ると左に曲がるともう獨協大学の正門になっていた、それで間違えた、と思ったわけだ。

バスは赤いルートを通ってきたが、バスの位置は黄色いルートの獨協大学正門前の手前にある。運転手氏は無線で本部と交信し、 上記の事情を承知したようだった。本部の指示は、この正門前のバス停留所を過ぎて、 本来なら終着である獨協大学駅に帰るために直進すべきところを左折し、2度目の循環に入り、赤い停留所の松原小学校前まで行くことだった。 運転手氏はこの指示に従い、上記写真で橙色の丸印であらわされている松原小学校前でバスを止めた。 そして私に「ここから先は工事で道が通れず、停留所がないんです。ここで降りますか、それとも駅に向かいますか」と尋ねてきた。 私は「D地区センターに行きたいんですが」というと、そこも停留所がないんです、という答だった。 仕方がないので、「ここで降ります」と返事をした。そして歩いてみて状況を確認することにした。

まず私にできることといえば、松原小学校の周囲がどうなっているか、工事がされているのか、本当にバスが通行できないのかという状況を知ることだった。 そこで、上記の写真で示された、黄色い丸印で示された松原小学校前の停留所に行ってみた。すると、 上記の写真が停留所に貼られていた。これをみて私は事態を承知した。 たしかにこの図によれば、ほとんどの場所で工事のため道がさえぎられていること、 そして本来のバスの停留所にはほとんど行けないという事態になっていたことがわかった。 そこで短い路線がさらに短縮されることになったのだろう。 それにしても、このように路線が短縮されるということは、獨協大学駅前のバス停には貼られていなかった。まったくもって困ったものだ。

そうこうしていると、橙色の丸印に止まっていたバスがゆっくりと発車した。 私に向かって運転手は「停留所がないんだよ」とか「わかりましたか」とか、声をかけてきてくれた。 私はありがとうございますといったが、ゆっくり発車したバスが私に向かって声をかけたためか速度を落としたので、 後ろからバスを追い抜くクルマが来て私の目の前をかすめていった。こわかった。

黄色いルートの一部は、徒歩でならば通ることができる。そのときの印象はのちに記す(2019-05-11、2019-05-26)。

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MARUYAMA Satosi