まりんきょの部屋のはなれ(2001年6月) |
ひらがな
投稿者:まりんきょ投稿日: 6月30日(土)21時32分00秒
では、カプースチンは試聴コーナーで聴いてみることにしましょう。
わたしも看板で1題。
職場の方と東武東上線大山駅の近くを歩いていました。すると、とある店のシャッターに、次のように書かれた文字があった。
おさないプロジェクト
「こんな名前のプロジェクトがありましたよ」とその職場の方に報告すると、
「ったく、おさないプロジェクトなんかあるかよ。そんなおさないプロジェクトなんて、プロジェクトじゃねえ」
久しぶりでございます
投稿者:笛吹き投稿日: 6月29日(金)13時26分09秒
このあいだタワーレコードにいったら、カプースチンが試聴コーナーにありました。ずいぶん、ポピュラーになったということですね。なかなかいいと思ったけど、買ってかえるほどでもないような気がしました。
ひらがなといえば、私が電車にのって通過する駅にある看板にはひらがなで「おことおしえます」と書いています。男を教える?何だろう?とおもって見たら、小さく***お琴教室とあったのでよくわかりましたが、全部ひらがなってのは読みにくいですね。
詰将棋の本、バーコフの公式
投稿者:まりんきょ投稿日: 6月21日(木)23時49分37秒
金園社のほうは絶版かもしれません。毎日コミュニケーヨンズのほうはあるかもしれませんが、私は未見です。
村山氏の手筋の定量化の方法が書かれているところを捜して下さってありがとうございます。
まさにこれをお知らせしようとしていたところでした。
さて、統計的処理のほうですが、実は先に挙げた松原氏の論文でそれらしいことをやっているようです。
でも、もう少し詳しく見てみないといけませんし、わたしがここで中途半端に伝えるよりは、本そのものを
買ってもらったほうがいいかもしれませんね。
増山氏の論文もおもしろそうですね(どこかで見た記憶があるのですが...)
なお、このバーコフという人は、ひょっとしたら数学の4色問題で有名な「バーコフのダイアモンド」を提唱した
数学者だったような、そうでないような。。。
詰将棋の本、バーコフの公式
投稿者:後藤文彦
投稿日: 6月21日(木)08時31分02秒
村山隆治『詰将棋教室』(金園社)は絶版でしょうか。
村山隆治『詰将棋手筋教室 基本テクニックオールガイド
』(毎日コミュニケーションズ
)というのはあるようですが。
ところで、ここに村山氏の手筋の定量化の方法が書かれていますね。
>とどのように関係付けるかというのは、統計的な処理を持ち込まないと難しいようです。
そうすると、詰将棋に対する「切れ味」とか「意外性」をアンケートで5段階評価ぐらいで
点数を付けてもらって、そういう人の主観的評価と、Q/C の客観的指標との間に統計的に有意な
相関があるかどうかを調べてみたりとかはやってるんでしょうかね(やっていたら面白いのですが)。
増山英太郎「バーコフの美の公式をめぐる実験的研究 I, II, III」(数理科学, 1989/1, 6, 11)が幾何学図形に
対して、そういうことをやった限りでは、Q/C(秩序/複雑さ)だけを説明変量にした場合には
大した相関は出なかったようですが(但し、増山氏の場合は、「秩序」や「複雑さ」もアンケート
で心理評定した主観的な数値を使っていたような気がしますが)。
詰将棋評価基準
投稿者:まりんきょ投稿日: 6月18日(月)23時38分19秒
ちょっと私の説明が下手だったようです。
Q を評価するのは、直接は列挙していることばとは別の基準です。
「駒を捨てているか」「駒の種類は何か」「焦点に捨てているか」とかなんだかという、
客観的でかつ一意にきめられる(評価者によらずに)項目です。
(この基準のリストを後で整理してお知らせしようと思いますが、村山さんの元の本がないのでうまく説明できるかどうか)
ただし、客観的な評価基準だけでは傑作度が(詰将棋の価値が)決まらないのではないか、というのが
松原さんの論点です。そのため、傑作度を評価するために「玉の広さ」という定義も持ち出していますが、
この「広さ」という概念に曖昧さが含まれています。
百歩譲って、これらの定義があいまいなくできたとして、それらの定義と、定性的な言語による総体的な表現
>・手順 ・変化 ・駒の捨て方 ・初手 ・解後感 ・切れ味
とどのように関係付けるかというのは、統計的な処理を持ち込まないと難しいようです。
ひらがな
投稿者:まりんきょ投稿日: 6月18日(月)23時31分19秒
hashida さん、おひさしぶりです。
いやあ、この看板は傑作ですね。改行が効いています。
こういうことがあるといいなと思いつつ、散歩をしています。
詰め将棋評価基準
投稿者:後藤文彦
投稿日: 6月18日(月)08時10分41秒
まりんきょさん、本の情報 有り難うございます。
>・手順 ・変化 ・駒の捨て方 ・初手 ・解後感 ・切れ味
こうした評価項目から、
>V = Q / C (V: 価値 Q: 品質 C: 詰め手数)
の Q を計算するということでしょうか。だとすると、
こうした評価項目は、評価者(パソコンに評価を計算させるために入力する人)
の主観に依らずに、(誰でも評価項目の定義に従えば)一意に点数化される
ようになっているのでしょうか。
ひらがな
投稿者:hasida投稿日: 6月17日(日)20時13分15秒
皆様初めまして。まりんきょ様とは古い付き合いのhasidaと申します。
自分のところにはクラシック音楽とスピーカー工作のページしかないので、
言語ネタはこちらに紹介するのがいいと思いまして、
近所を散歩していたら、全部ひらがなで
「じてんしゃから おりて
おそう ちかどうない」
という看板があったのです。目にして2秒くらい何もわからず、
最初は残念ながら「自転車から降りて押そう、地下道内」と
まともに読んでしまったのですが、帰り道もう一度目にした際
には・・・蛇足ながら書いてしまいましょうか、
「自転車から降りて襲う地下道内」
評価基準
投稿者:まりんきょ投稿日: 6月17日(日)15時58分48秒
評価基準は多くあります。大きく分けて捨て駒手筋と他の手筋があり、それぞれ 10 種類以上に分類されています。
詳しくは別便にてお知らせします。
なお、松原氏の論文で、「詰将棋パラダイス」という詰将棋専門誌から拾った、作品に対する感想に用いられる評価対象が列挙されています。これらは次の通りです。
・手順 ・変化 ・駒の捨て方 ・初手 ・解後感 ・切れ味
・妙手感 ・難しさ ・収束(着地) ・形(配置)・駒の数 ・新しさ
・意外さ ・詰め上がり・まとまり(完成度) ・軽さ ・紛れ
(以下省略)
ふる氏御指摘の「意外さ(意外性)」があります。
この論文の主張の一つは、「人間の専門家のような柔軟な評価には達していない」というものです。人間の専門家にとっては傑作とされるものでも、コンピュータでは「意外性」「感覚の盲点」を捉えられないから、ということでした。
なお、村山隆治氏は、詰将棋を客観的に評価しようとするにあたって、
数学者バーコフの考え出した「美度」にヒントを得たそうです。
村山氏による詰将棋の価値の程度は次の通りです。
V = Q / C (V: 価値 Q: 品質 C: 詰め手数)
Q とは、詰手順の一つ一つの手に割り当てられる機能評価指数の輪です。
機能評価指数とは、評価基準に従って割り当てられた、計算可能な点数です。
不思議な三手詰
投稿者:ふる@音のならずや投稿日: 6月16日(土)22時55分25秒
勝浦九段作(たしか)
三手目が、攻方6一馬、5二竜、4二銀に、玉方3二玉、
といった形から、4一竜(!)で詰め上がるというものでし
た。銀をどこかに動かして空き王手か両王手をするもの
という先入観を見事に逆手に取った傑作で、「意外性」
という評価基準がもしあるのならかなりの点数になりそ
うです。ちょっとマニアックですみません。
↓
投稿者:ふる@音のならずや投稿日: 6月16日(土)22時51分17秒
ちなみに、「評価基準」というのはどういったものでしょうか。
わかりました
投稿者:まりんきょ投稿日: 6月16日(土)15時34分49秒
おそらく次の本と思います。
村山隆治:『詰将棋教室』,金園社,1971
なお、上記の本の評価基準を利用してコンピュータで詰将棋の感性評価を行なった論文があります。
松原仁:『詰将棋の解答手順を評価するシステム』(『コンピュータ将棋の進歩』所収),共立出版,1996
詰め将棋の本
投稿者:まりんきょ投稿日: 6月15日(金)00時22分33秒
すいません、全く書名が出てきません。その筋では有名な本だと思いますので、調べてみます。
私が見たのは、相模原市(私の育った市)の図書館です。
詰将棋
投稿者:後藤文彦
投稿日: 6月14日(木)08時22分52秒
その詰将棋の傑作度を数値で評価の本の書名を覚えていましたら、
教えてもらえませんか(検索を助ける情報でも)。
1/f
投稿者:まりんきょ投稿日: 6月14日(木)00時14分24秒
#旋律の動きとか和音の組み合わせと 1/f とは実は殆ど関係ないんでは?
全くその通りだと思います。 1/f かどうかの測定方法は、曲をのっぺらぼうに見ているだけなんですね。
インベンションもどきの曲は未だにきけません。しばらく聞き方を考えることにします。
全然関係ないですが、詰将棋という一種のパズルで「詰将棋の傑作度」を数値で評価しようとしている方の本を
見ました。その研究の真剣さを目の当たりにして、「詰将棋の作品にもすごいものがたくさんあるけれど、
その作品を評価しようとする人間の情念もまたすごいものだ」と妙に感得した覚えがあります。
モーツァルトのピアノソナタとバルトークのピアノソナタは、1/fの違いはそれ程なさそうな気がします。
fαのαが有意で違いそうなのは、私の知っている限りはブーレーズのピアノソナタ2番だけです。
あとはスカルラッティもクレメンティもスクリャービンも「溶けて流れりゃ皆同じ」、
なぜお座敷小唄の一節が出てきたのか全く自分でもわかりません。
1/f補足
投稿者:後藤文彦
投稿日: 6月11日(月)12時19分12秒
都市景観のスカイラインの論文は、亀井英治、月尾嘉男『スカイラインのゆらぎとその
快適感に関する研究」(日本建築学会計画系論文報告集第432号1992/2)でした。まあ、
都市景観であれ音であれ、1/f は(奇抜でないありふれた普通の景色や音の条件という意味で)
快適さの必要条件の一つにはなるかも知れませんが、
十分条件とするには不十分すぎるというのが私の印象です。
自動作曲の人はDavid Cope
という人で、ここで
何曲か聴けるようです。私の環境では、インベンションが一曲とジョプリンのが一曲しか
再生できませんでしたが。
1/f
投稿者:後藤文彦
投稿日: 6月10日(日)10時40分02秒
十年以上前の毎日新聞の記事に、バッハやモーツァルトなどの古典音楽は 1/f になっているが
バルトークとか近代の音楽は 1/f になっていないみたいな記事が載っていたけど、
使用楽器やリズムに大差のない音楽で、せいぜい調性が違う程度で 1/f になったり
ならなかったりというのも、ちょっと嘘くさい。モーツァルトのピアノソナタと
バルトークのピアノソナタで比較したら、どんなもんか。
都市景観のスカイラインの論文は今、手元にないんだけど、確か亀井さんとかいう人の
だったか、パワースペクトルと周波数を log-log でプロットして、1/f ゆらぎが
どうのこうのとか書いてあったような気がするんだけど、そこに図示されていた、
どのスカイラインのプロットを見ても、みんな似たような 1/f になってるなあと
思って、まあ、考えてみれば、細かい凸凹ほど小さくなっていくのが当たり前かと
納得したのです。音にしたって、ある音に含まれる高い倍音成分ほど小さくなって
いくのが当たり前だろうし(たぶん)。
#旋律の動きとか和音の組み合わせと 1/f とは実は殆ど関係ないんでは?
ところで、アメリカだかどこかの大学の教授か何かで、コンピューターの自動作曲で
バッハみたいな曲を作る研究をしている人がいたけど、何という人でしたっけ。前に
ウェブで紹介されているインベンションとかいう自動作曲された曲を一曲だけ聴いた
限りでは、大してバッハっぽくなかったような。
1/f
投稿者:まりんきょ投稿日: 6月 9日(土)23時36分44秒
私が 1/f について知っているのは武者利光さんの新書からの知識だけで、それももうとっくの昔に忘れていました。
手許にないので、確かめようと思いたったときに確かめます。
ベートーベンと別の作曲家でプロットの傾きが異なったかどうかは、この本に載っていたかどうだか忘れました。
>「1/fゆらぎは自然のゆらぎだから人間にとって心地いいんだ」
これは確かにこじつけですねえ。
ただ日本のある都市群落を見ていると、1/f よりはホワイトノイズに近いような気がします。
1/f
投稿者:後藤文彦
投稿日: 6月 9日(土)21時46分42秒
普通の音楽のパワースペクトルを(log-logでかな?)プロットすると、
大体みんな 1/f の分布になるんではなかったでしたっけ。というか、
風の音とか、その手の日常のありふれた音も大体 1/f になるんでは?
自然の景色とか都市景観とかのスカイライン波形のパワースペクトルの
分布も大体 1/f になったんではなかったかと思います。つまり、
1/f は、身の回りの音や景色の波形としては、別段 珍しくない、
ごくありふれた周波数の分布の仕方ということではないかという
気がします(私の事実誤認でなければ)。それをことさらに、「1/fゆらぎは
自然のゆらぎだから人間にとって心地いいんだ」みたいに演出するのは、
ちょっと、こじつけかなあという気がします。
↓
投稿者:ふる@音のならずや投稿日: 6月 9日(土)00時06分22秒
以前、ベートーヴェンかなんかの左手の動きが1/fゆらぎ
とか言ってませんでしたっけ?
規則性
投稿者:まりんきょ投稿日: 6月 2日(土)00時09分30秒
そういえば私は昔パターン認識の研究を会社でしていたとき、研究の一環といって、
ヴィヴァルディの楽譜から彼の音楽の規則性を取り出した(あるいはその逆で
規則性を見つけてそれからヴィヴァルディらしい曲を作曲した、あるいは
その両方)と称する論文を取り寄せ、読んだことがありました。もう散逸してしまいました。
もったいない。
練習しやすさと規則性
投稿者:笛吹き投稿日: 6月 1日(金)08時01分44秒
Daiさま、カプースチンどうしても買わないと損とも思わないというお言葉をみて、安心いたしました。CD激安情報収集HPにはときどき行ってます。あれを見てワルツ堂に行ってみました。たしかに安かったです。ありがとうございました。
わたしのリコーダー経験から言いますと、バロックのリコーダーソナタの場合、CDを聞いて綺麗な曲だと思えるのはたくさんありますが、ある程度練習すると、くだらない、つまらないと感じて止めてしまう場合も多々あります。たとえば、シックハルト、マンチーニ、レイエなど(なかには名曲もありますが)。バロックの書法でかかれていて、曲の進行がわりと予想どおりの展開で、「バロックの曲だ」という以外の感想がなかったりします。でも、音が沢山あって指と舌の訓練が要りますけど。
有名なヘンデルのソナタなどは、シンプルな旋律でテクニックはあまり要りませんが、吹いてて気持ちがいいです。吹くたびにいい曲だなと思います。ヘンデルやコレルリやパーセルはちょっと聞くとヘンデルの曲、コレルリの曲、パーセルの曲とわかります。その人独自の、後藤さん風の言い方をすれば精緻な規則性があるからでしょうか?(コレルリは原曲はヴァイオリンなので、難しい)