まりんきょの部屋のはなれ(2001年5月)

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真似しやすさと規則性

 

投稿者:後藤文彦

 投稿日: 5月31日(木)09時05分05秒

もう少し。高校か中学の時、題名のない音楽会で十二音音楽の特集をやったとき、
私は、その番組を見終わるや否や早速ピアノで、十二音音楽の真似をしてみました
(十二音を割と均等に使ったデタラメの旋律に、協和音にならないようにデタラメの
伴奏を入れて)。そしたら、姉にはウケておりました。ショスタコやカプースチンの
真似は私にはできませんが(デタラメでいいとしても指が動かないので)、ピアノで
難曲が弾ける水準の人なら、できてしまいそうな気が私にはしてしまいます。

私は、自分の技術水準で辛うじて弾けるバッハのインベンションぐらいの曲でいいから、
「いかにもバッハのインベンションみたいな曲だなあ」と思われるような曲を即興演奏
できる(つまり真似できる)ようになるのが究極の夢ですが、とても無理そうです。

私見では、音が多くて複雑な曲でも簡単に真似できるような曲ほど大した規則性はなく、
音が少ない簡素な曲でもなかなか真似できないような曲ほど精緻な規則性があるという
ことではないかと考えていて、私が「いい」と感じるバッハとか原博は、まさにその
後者(でクセナキスとかは前者)なんではないかと思います。

http://plaza22.mbn.or.jp/~gthmhk/hara.html#010321b


ショスタコ、カプースチン、ジャズ

 

投稿者:後藤文彦

 投稿日: 5月31日(木)08時39分32秒

ショスタコの交響曲の調性や旋律は独特だけども、割と分かりやすく馴染みやすい
(それなりに調性があって、後で思い出したり鼻歌で歌いやすい。チーチーンブイブイとか)
と私は感じていてそれなりに好きなのですが、一方、ショスタコの室内楽や器楽曲の調性や
旋律は、それに比べるとかなり分かりにくくて、特に24の前奏曲とフーガは、ちゃんと
フーガとかになっているんだとしても、ぼーっと聴いているぶんには、なんか、即興で
調性を無視してデタラメに弾いているような感じがしてしまう。
ショスタコの24前フはここで聴けますね。

誰かも言っていたかと思いますが、私も、ジャズにはジャズの「機能」調性というか規則が
あって、あくまでその制約を満たした範囲で、自由にやっているんだと思います。で、その
規則性/機能性を感じ取れる音楽に対して「ジャズっぽい」と感じるんだと思います。

ショスタコの24にせよカプースチンの24にせよ、本人たちは、自分なりの
規則の中で作曲しているのかも知れませんが、私の音楽感性には、あまり、
西洋古典音楽(ドビュッシーやストラビンスキーぐらいまでの。新ウイーン楽派
は除く)やジャズ(あまり聴きませんが)から感じ取られるぐらいに分かりやすい
規則性が今一つ感じ取れなくて、そこが、親しめないような気がします。

#私がバッハの平均律1巻10番のフーガに似ていると言ったストラビンスキーのソナタは
#ソナタ2番の1楽章です(たぶん)。

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出来

 投稿者:まりんきょ

 投稿日: 5月31日(木)00時10分07秒

カプースチンもいろいろな人が聞くようになったんですね。それだけいろいろな意見が出るということなんでしょうか。
そのうちにきけるでしょう。

ところで、できのいい(わるい)ショスタコービッチの(ことですよね)曲は24曲のうちどれを指すのでしょうか。
興味があります。


フーガ。

 

投稿者:Dai

 投稿日: 5月30日(水)22時26分03秒

ご無沙汰しております。学生くさく試験に負け、今日も一杯ビールを。

カプースチンの24,まあまあです。
お洒落な曲もあるんですが、全てがとことん乗り切れる訳でも無いですし、
カプースチンが持つ構成力の良さ(限界)も分かりました。

私は構成力と機能調性を重視しています、毎度ですが。
そのうち買わずともFMで聴けると思います。あるいは誰かから借りて聞くとか。
どうしても買わないと損とも思いません。

しょすたこの24て出来が悪いと毎回聞くたびに思います。
一部の曲をのぞいて


BelderのCD

 投稿者:笛吹き

 投稿日: 5月28日(月)10時01分21秒

番号などを書くのを忘れました。安さで有名なBrilliant Classicsレーベルで99740です。


優劣

 

投稿者:まりんきょ

 投稿日: 5月27日(日)22時30分10秒

カプースチンは気になる存在なのですが、こんだけ広まってしまうと買うのもちょっと気がひけてしまいます。笛吹きさんの節約にならって買わずに聞く方法を私も試してみたいと思います。
クラシックの連中はジャズをほとんど知りませんが、ジャズの連中はクラシックを当然のように知っていますからここで優劣は明らかです。もっともクラシックの連中が卑屈になる必要は全然ないでしょう。

スカルラッティの全曲演奏の試みが新たにまた出たとは驚きました。
もっとも、本当に完結するか不安も少しあります。
スコット・ロスはCDにして 34 枚でしたからこれだけ出すのは大変なのでは。
とにかく、気になるのでお知らせの CD を佐賀市に、もとい、捜しにいこうと思います。
ちなみにフランツ・リストのピアノ全集は 57 枚だったように聞いています。

本宅の更新頻度が落ちたのは事実です。最近、想像力が落ちてきたのです。
また気合を入れ直します。よろしく。

http://www.asahi-net.or.jp/~ub2s-mrym/


おひさです

 投稿者:ふる@音のならずや

 投稿日: 5月27日(日)19時44分19秒

カプースチン、なんとなく気になる存在でしたが、「まりんきょさんの
ジャズの師匠」の評論に私も接する機会があり、わかったような気にな
っております。

それはともかく、ここができてから、本宅の更新のペースが落ちたよう
に思うのは私だけでしょうか?それだけ「はなれ」の密度が濃いという


ジャズっぽい

 投稿者:笛吹き

 投稿日: 5月26日(土)08時38分21秒

クラシックの人が演奏するジャズより、ジャズの人が演奏しているバッハなどの方がずっといいと思ってます。クラシック演奏家はスイングが遠慮がちっていうか、あと1歩踏み込めないっていうか、物足りない気がします。カプースチンも、聞いてみたいような気がしますが、2段チェンバロを買って以来、節約の日々なので(もらったチケットでのコンサートしかいかないとか、CD屋、楽譜屋になるべく足を踏み入れないとか)自分では買わないという方法でなんとか聞いてみようかな。

といいつつも、3枚組1300円という値段にひかれてスカルラッティのCDを買いました。
Pieter-Jan Berder スカルラッティ ソナタvol.1(k1〜48)です。Complete Sonatasとあるので全曲演奏の予定なのでしょう。リコーダーをリカルド・カンジ(18世紀オケではトラベルソを吹いている人、リコーダーのCDも出ています)に習い、アスペレンにチェンバロを習って、チェンバリストになった人だとライナーノートにありました。演奏は正統派で、わるくないです。全曲聞くんだったら、こういうのがいいかなと思います。廻さんのを全曲聞くというのもなんですし・・・2000年の秋の録音ということなので、vol.2はまだ出てないようです。


きいてみましょうか

 投稿者:まりんきょ

 投稿日: 5月24日(木)00時04分07秒

バッハの平均律はすぐに思い出せませんでしたが、なるほど、気持ちはわかります。凄みがありますね。
ストラヴィンスキーのピアノソナタも、おぼろげに憶えている範囲ではなるほどかっこいい。

カプースチンを聞いて「もっとちゃんとしたジャズ」のほうがいい、という意見は、
私のジャズの師匠もいっておりました。

とはいえ、私は何も聞いていないので、聞くことから始めさせていただきます。
原博の曲のように。


カプースチン24前フ買いました

 

投稿者:後藤文彦

 投稿日: 5月23日(水)08時43分42秒


カプースチンの24の前奏曲とフーガを買ってきて、
風呂上がりにビールを飲みながら聴いていたら、
私のつれあい(クラシックは聴かないが、塩谷哲とかの
ジャズピアノっぽいのは好きらしい)が、
「なんだが嫌いな音楽だなー」と言うので、
「ジャズピアノだよ」と言ってみたら、
「ジャズでねえな。訳の分がんねえ現代音楽だな」
と言われました(で、更には近所迷惑だとまで。笑)。

私としては、前に紹介したこことかにある
明るい和音でノリのいいリズムのフュージョン?っぽい曲とかに比べると
今一つジャズっぽくもフュージョンっぽくもないなあという感じですが、
ショスタコービチの24の前奏曲とフーガ(私が持ってるのは確かキース
ジャレット)と比べるとノリがよくて刺激的なぶん面白いかなあと
(今のところは)思っています。

やっぱり私の場合、
「西洋的調性感がやや崩れかかった感じで対位的にノリのいい曲」
という意味では、バッハの
平均律一巻の十番のフーガや平均律二巻の四番のフーガみたいな
曲や、ストラビンスキーのピアノソナタ(平均律一巻の十番の
フーガの主題に似てるやつ)やピアノと管弦楽のための協奏曲の
ピアノ版(すごくノリがいい)なんかの方がずっとかっこいいと感じて
しまいます。

ジャズでノリのいい曲という意味では、もっとちゃんとしたジャズ
(私が聴くのは、せいぜいクラシックとの接点のあるジャック ルーシエ
とかジョン ルイスとかぐらいだけど)の方が私には心地よくて刺激的
なような気がします。

取り敢えず、現時点での感想まで。

http://plaza22.mbn.or.jp/~gthmhk/hara.html


五重奏の1番のアルペジオ

 投稿者:まりんきょ

 投稿日: 5月22日(火)23時22分30秒

同感です。冒頭など、何の変哲もなさそうなアルペジオが弦のフレーズに反応しながら徐々に変わっていくさまは、
あやしうこそものぐるおしけれ(いかさま古文)。


フォーレのアルペジオ

 

投稿者:pierre

 投稿日: 5月22日(火)14時39分37秒

フォーレって聞くのもよいのですが、自分で譜面をさらうと感動はさらに倍増します。
五重奏の1番のアルペジオ(もちろん他の曲も)は弾くのは難しいのですが、弾くことで自分が「この音を出しているんだ!」と思うことに満足してしまいます。作ったのは僕じゃないのに(笑)


アルペジオのフォーレ

 投稿者:まりんきょ

 投稿日: 5月18日(金)22時40分26秒

そうですね。あのアルペジオを聞いただけで金縛りにあいます。
けっこう耳にする機会も多くなったようで、こちらもうれしくなります。


五重奏の記事詠みました midiも

 投稿者:atyim

 投稿日: 5月16日(水)23時38分42秒

何度聴いてもいい曲ですね。
僕は始めに五重奏2番の方を聴いていたので
ジュルメーヌ・ティッサン=ヴァランタン(ピアノ)
ORTF弦楽四重奏団を聴いたときは、びっくりしました。
これが同じ人?(の作曲)と思った。
アルペジオのフォーレってこの人の演奏ではじめて
わかりました。この演奏も名盤の一つと思います。
最初の1小節聴いただけですごく切なくなる。


たこつぼ

 投稿者:まりんきょ

 投稿日: 5月14日(月)22時20分45秒

私も合唱団に入っているくせに合唱曲はほとんど知りません。
タリス・スコラーズだけはかろうじて名前を知っていました。エレミアの哀歌を歌うことになって慌てて音盤を買ったのを思い出しました。
ある業界しか知らないというのは日本の合唱曲のみならずあるのでしょうね。それが好きな人もいれば、嫌いな人もいる。否、それ以上に知らない人がほとんど、という業界もある。
私が学生のころ属していたサークルも、その中では居心地がよかったのでした。非難を込めて、サークルをたこつぼと呼んだ後輩もいました。
それをいったら、このWebページもたこつぼか。


合唱

 投稿者:笛吹き

 投稿日: 5月13日(日)23時49分50秒

ここ数日、ずっと合唱曲を聴いています。というか、聞かされています。うちの子はクラス対抗の合唱コンクールの選曲委員になったので、あちこちから集めてきたCDを聞いています。私は合唱というと、タリス・スコラーズとか、ヒリアード・アンサンブルとか、そういうのしか思い浮かばなかったのですが、世の中には合唱の曲もグループも沢山あるんですねえ。
合唱の曲(特に現代の日本の曲)というのは、合唱をする人にはよく知られる曲でも、そうでない人は全く知らないということが多くないですか?なんか、蛸壺状態のような気もします。私が無知なだけかもしれませんが・・・とにかく、曲がはやく決まることを祈るばかりでございます。

 


もう一こえ

 投稿者:まりんきょ

 投稿日: 5月 3日(木)23時22分19秒

>(だと思いますが)の最高音はD#6だと思うんですが
>    それであっているでしょうか? なんか変に思いますが・・

私のもっているインターナショナル版でも D#6です。ただのDでもよさそうですが、
楽譜通りのこのもう一こえのシャープがこの場面ではよりふさわしいように思えます。


私信?

 投稿者:atyim

 投稿日: 5月 3日(木)15時03分52秒

こういうのを私信というのか?
伝言板だからいいのか?と少し考えてしまいます。

私がお送りした新曲(MIDI)の楽譜90小節
(だと思いますが)の最高音はD#6だと思うんですが
それであっているでしょうか? なんか変に思いますが・・
Dover版ではたしかにそうなっているのですが。
楽譜って「ここはミスプリでは?」などと思うようなところも
ありますね。臨時記号の読み違えかな・・・

チェンバロの話のこしを折るつもりではありませんけど。


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