10. 町田FC

 

         11. 宇宙・日本・世田谷

              (2002.2.20.

     
 

 久し振りに朝8時前に起き、9時には渋谷へ出てハローワークに行く。失業給付の認定もこれで5回目。いつものことながら気が滅入る。通勤ラッシュも久し振り。

 認定は簡単に終わるが、また人が増えたような気もする。高年齢層も深刻だが、潜在的に最も割合が高いのは30代である。もう10年も不況だ。何とかならないのだろうか。

 そのままパルコ・ブックセンターへ行く。いろいろ読んだあげく「タイムスリップ・コンビナート」を購入。すでに12時20分になっていた。岡崎京子の「リバーズ・エッジ」の別装丁版があった。自分にとって彼女は高校時代からのスターだった。また作品が作れるようになってくれたら良いのだが・・。

 次にブックファーストへ行った。ついに念願の角田光代の本を発見し、買ってすぐ出た。

 本日は国道246号線沿いに歩いて帰ることにした。いつもは淡島通りを歩いて帰るのだ。

 池尻大橋のところで曲り、世田谷公園へ行った。本当にいい天気で、のんびりした感じだった。ここまで来ると、朝渋谷で感じた底知れない不安から開放されるようだった。ベンチに座って本を読もうとしたが、日陰は寒かった。

 3時頃部屋に戻って、掃除をしつつ洗濯もする。さっき買ってきた角田光代の「まどろむ夜のUFO」を読んだ。しっかりした文体でリズムも良く、さくさくと進み、人物の距離感もユーモアの描き方も良かった。最後まで一つの不思議な空間が、奇妙な暖かさと不気味さで統一され覆われていた。それは確かに東京の一室にあるかもしれない何でもない空間を、無機質な、けれどどこか神秘的な部屋へと、変容させていた。

 

12. 発表の日の和光市