それは重要ではないかもしれないけれど、心に残る(かもしれない)出来事 2003.3. |
|
![]() ![]() |
27 (Thu) 「破壊されるのは私みたいな子供」 13歳米少女が反戦スピーチ 「イラクの子どもたちはどうなるの?」 『 イラク爆撃というと、何を思い浮かべますか。軍服を着たサダム・フセイン、あるいは銃を持つ口ひげの戦士たち、それともアル・ラシッドホテルのロビーの床に「犯罪者」という言葉と一緒に描かれたジョージ・ブッシュ元大統領のモザイクでしょうか。 でも、考えてみて下さい。イラクの2400万人の国民の半分が15歳より下の子どもなんです。1200万人の子どもです。私みたいな。私はもうすぐ13歳になります。だから、私より少し大きいか、もっと小さな子どもたちです。女の子じゃなくて男の子かもしれないし、髪の毛の色も赤毛じゃなくって茶色いかもしれないけれど、とにかく私みたいな子どもたちです。だから、私のことを見て下さい。よく見て下さいね。イラクを攻撃するときに考えなきゃいけないことが分かるはずです。みんなが破壊しようとしているのは、私みたいな子どものことなんです。 もし、運が良かったら、一瞬で死ねるでしょう。91年の2月16日にバグダッドの防空壕で「スマート(高性能)」爆弾に殺された300人の子どもみたいに。そこでは、爆風による激しい火で、子どもと母親の影が壁に焼き付けられてしまいました。 そんなに運が良くなければ、じわじわと死んでいくのでしょう。ちょうど今、バグダッドの子ども病院の「死の病棟」で苦しんでいる14歳のアリ・ファイサルみたいに。アリは湾岸戦争のミサイルで劣化ウランによる悪性リンパ腫ができ、がんになったのです。 もしかしたら、痛みにあえぎながら死んでいくかもしれません。寄生虫に大事な臓器を食われた18カ月のムスタファみたいに。信じられないことですが、ムスタファは25ドル程度の薬で完全に治ったかもしれなかったのに、制裁で薬がなかったんです。 死ななかったとしても、外からは見えない心理的な打撃に悩みながら生き続けるかもしれません。91年にイラクが爆撃されたとき、小さな妹たちと一緒にやっと生き延びた恐怖を忘れられないサルマン・ムハンマドみたいに。サルマンのお父さんは家族みんなを同じ部屋で寝させました。そうすれば一緒に生き残れるか、一緒に死ねると思ったからです。サルマンはいまだに空襲警報の悪夢を見るのです。 アリみたいに独りぼっちになるかもしれません。アリは湾岸戦争でお父さんが殺されたとき3歳でした。アリは3年間毎日お父さんの墓を掘り返しました。「大丈夫だよ、お父さん。もう出られるよ。ここにお父さんを閉じこめたやつはいなくなったんだよ」って叫びながら。でもアリ、違うの。そいつらが戻ってきたみたいなんです。 ルアイ・マジェドみたいに何の傷も負わなくてすむかもしれません。ルアイは、湾岸戦争のおかげで学校に行かなくてもよかったし、好きなだけ夜更かしできたと言います。でも、教育が受けられなかった彼は今、路上で新聞を売ってやっとなんとか生きています。 これが自分たちの子どもたちだったらどうしますか。めいだったら? おいだったら? 近所の人だったら? 子どもたちが手足を切られて苦しんで叫んでいるのに、痛みを和らげることも何もできないことを想像してみて下さい。娘が崩壊したビルのがれきの下から叫んでいるのに、手が届かなかったらどうしますか。自分の子どもが、目の前で死ぬ親を見た後、おなかをすかせて独りぼっちで道をさまよっていたらどうしますか。 これは冒険映画でも、空想物語でも、テレビゲームでもありません。これが、イラクの子どもたちの現実なのです。最近、国際的な研究者の一団がイラクに行って、戦争が近づいていることが、向こうの子どもたちにどう影響しているかを調査してきました。 彼らが話した子どもたちの半分が、これ以上何のために生きるのか分からないと語っていました。本当に小さい子どもたちでさえ、戦争のことを知っていて、心配していました。5歳のアセムは「銃や爆弾がいっぱい来て、お空が冷たくなったり熱くなったりして、みんないっぱい焼けちゃうんだよ」と言いました。10歳のアエサルは、ブッシュ大統領に「たくさんのイラクの子どもたちが死にます。それをテレビで見たらきっと後悔する」と知ってほしい、と言っていました。 こちらの小学校のことを話します。私は、人とけんかをしたときには、たたいたり悪口を言ったりするんじゃなくて、「自分がどう思うのか伝えなさい」と教えられました。相手の身になったらどう感じるのか、理解してもらうのです。そうすれば、その人たちはあなたの言うことが分かって、やめるようになります。 いつものように私は、どう感じるか伝えたいと思います。ただし、「私」ではなく、「私たち」として。悪いことが起きるのをどうしようもなくただ待っているイラクの子どもたちとして。何一つ自分たちで決めることはできないのに、その結果はすべて背負わなければならない子どもたちとして。声が小さすぎて、遠すぎて届かない子どもたちとして。 私たちは、明日も生きられるか分からないと考えるとこわいです。 殺されたり、傷つけられたり、将来を盗まれると思うと悔しいです。 いつもそばにいてくれるお父さんとお母さんがほしいだけなんです。 そして、最後に。私たち、何か悪いことをしたでしょうか。わけが分からなくなっているんです。 (文中の数字などは原文のまま) (朝日新聞) 』
このスピーチに対しては、もう何も書く必要はないでしょう。ただもうその声に、耳を、心を、傾けるだけです。そして自分は何をすべきなのか感じることです。
26 (Wed) 『 「ブロディさんスピーチに友人両親が感激」 ロマン・ポランスキー監督の「戦場のピアニスト」で第75回アカデミー賞主演男優賞を受賞したエイドリアン・ブロディさんが23日の受賞スピーチで、イラク戦争に従軍している友人の安全を願うコメントをした。これについて25日付のニューズデー紙は、友人の両親が感激している様子を伝えた。 ブロディさんはスピーチで、「クイーンズ生まれの親友がひとり今、兵士としてクウェートにいる。トミー・ザロビンスキーです。仲間とみんな一緒に、早く無事に帰ってこれますように」と訴えた。 ニューヨークのクイーンズ地区に住むトマスさんとエイダさんのザロビンスキー夫妻はこの時、テレビでイラク戦関連のニュースを見ていた。授賞式の中継を見ていた隣人から、ブロディさんが自分たちの息子トミー(31)の安全を願ってくれたと知った。 母エイダさんは「幸せと同時に悲しみを感じた」「息子がここにいて、エイドリアンの成功を一緒に見られたらと思った」などと述べている。 父トマスさんは、エイドリアンさんと息子トミーさんが「兄弟のように育って、普通の子供と同じに、一緒に授業をさぼったりいたずらをしたりした」と話した。「その子が初めてオスカーを手にして、私の息子のことを話すなんて、すごいことだ」とトマスさんは感激をあらわにした。 トミー・ザロビンスキーさんは1996年、米陸軍州兵に入隊。昨年11月からクウェートに駐留している(CNN) 』
24 (Mon) 『 「千と千尋の神隠し」アカデミー賞受賞! 「千と千尋の神隠し」が昨年9月に北米公開されて以来、米国の映画批評家やアニメ製作者が宮崎駿監督を絶賛したのは「美しい映像と深い物語性」(国際アニメ映画協会)に加え、千尋の冒険と成長を通して「強烈で前向きな人生観を伝えようとしている」(全米映画批評会議)内容に対してだった。 感受性あふれる映画ファンの間では「アニメ映画を芸術の領域にまで高めた」との受け止め方が強く「浮世絵をほうふつとさせる」との声さえ少なくなかった。実際、タイム誌も「歌麿」を引き合いに出し「鼻につかない芸術性に満ちている」と分析。「すべての世代の米国人に受けるだろう」と称賛したほどだった。 国際アニメ映画協会が主催する「アニメ界のアカデミー賞」といわれるアニー賞をはじめ、全米映画批評会議とロサンゼルス、ニューヨークの両映画批評家協会の各アニメ賞を総なめした実力は、映画ファンに「千と千尋」のアカデミー賞受賞を確信させるのに十分な根拠を与えてきた。ロサンゼルス・タイムズ紙が21日発表したファン投票による受賞予想では「千と千尋」がぶっちぎりで、19日付のサンフランシスコ・クロニクル紙も受賞を予想。アカデミー会員への影響力を誇るニューヨーク・タイムズ紙はディズニーアニメの最高傑作「白雪姫」(1938年)に「匹敵する日本製アニメ」と賛辞を送り続けている(共同) 』
『 「ユニセフ緊急チーム、戦火のバグダッドで食糧配布」 国連児童基金(ユニセフ)は、戦争開始後もイラク国内で子どもたちへの支援活動を続けている。地元職員による緊急チームは開戦後、バグダッド市内の障害児施設や孤児院など4施設に暮らす800人の子どもたちに、大型トラック2台分の米、小麦粉、高たんぱくビスケット、缶詰などの食糧と毛布を届けた。 アンマンで記者会見したユニセフのG・キール、イラク問題担当広報官は、「施設の子どもたちの衛生状態や栄養状態は危機的ではなかったが、戦争による情緒障害が深刻だった」と話した。食糧を配布する職員に「何か希望は」と聞かれた子どもたちは口々に「爆撃をやめてほしい」と訴えたという。 世界食糧計画(WFP)などによると、イラク国内の食糧備蓄は「6週間程度はある」と見られている。しかし、湾岸戦争後の経済制裁の影響などで、5歳以下の子どものうち100万人以上が、栄養失調や慢性的な下痢などで苦しんでいるという。 ユニセフは開戦の3カ月前から4千人の子どもたちの1カ月分にあたる食糧や医薬品、浄水剤、発電機などを準備、ヨルダンなどからイラク国内に運び、戦争に備えてきた。 開戦後に食糧などを届けた4施設は、政府からの最小限の食糧配給だけに依存していたという。 ユニセフは、バグダッドの南西約80キロにあるカルバラ市の2カ所の養護施設からも緊急の食糧支援要請を受けているが、爆撃などで配達することができず、23日現在、安全なルートを確保するために全力をあげているという。 ユニセフのキャロル・ベラミー事務局長は、「戦争の一番の被害者は子どもたちだ」とし、紛争当事者(米英とイラク)に対し「子どもたちの安全を最優先する」ことを求める声明を出している(朝日新聞) 』
23 (Sun) 『 個性的な脇役として知られる俳優の天本英世さんが23日午前7時38分、急性肺炎のため北九州市の病院で死去した。77歳。北九州市出身。自宅は公表していない。葬儀・告別式は25日正午から同市若松区のカトリック若松教会で。喪主は姉久野鈴さん。 東大法学部中退。俳優座同人会、劇団四季などを経てフリーになり、「ファンタスティックス」「天守物語」などの舞台に立った。子供向けの特撮番組の常連で、人気テレビ番組「仮面ライダー」の死神博士役で全国に顔を知られた。 映画では岡本喜八監督「暗黒街の対決」の殺し屋役をはじめ、ほとんどの岡本作品に出演。細身の長身で、あくの強い役柄を演じた。 「平成教育委員会」などバラエティー番組でも活躍。スペイン通として知られ、長年スペインの詩人ロルカの詩を舞台で朗読した。著書に「スペイン巡礼」など(サンスポ) 』
天本英世死す! うーん・・。 一度、三茶で見かけました。テレビで見るのとまったく同じで、あのコートに帽子(?)、ズボンと全身黒づくめで、ごく普通に歩いていました。威張ることもなく、心なし下を見ながら、少し疲れているようでもありました。それは、長い間に積もった辛さのようにも、詩人の苦悩のようにも見えました。そのたった一回だけで、すっかり自分にとっては素敵な人に思えました。 もちろん、伝説の死神博士でもあり、その人生哲学で特異な存在であることはずっと前から知っていました。それは何だか、地に還り、野になるような印象で、この人はもうとっくに死んでもいいんだなあ、と感じたものでした。きっと本人は、もうずっと前から、生きていることも消えていくことも、同じように感じていたに違いありません。 でもやはり、現実に死んだということを聞くと、ああ、あの天本も死んでしまったのだなあ、と思わずにはいられません。流れる自然のように生きたのでしょうか。合掌。
19 (Wed) 『 営団地下鉄半蔵門線の水天宮前−押上間6キロが19日、開業した。押上から東武鉄道が建設した連絡線も完成し、東武の南栗橋から半蔵門線を挟んで東急田園都市線の中央林間まで直通運転が始まった。 半蔵門線は1978年に最初の渋谷−青山一丁目間2.7キロが開業して以来、25年ぶりの全通。 東武、営団、東急の直通運転開始を記念して、29日には中央林間から東武日光・鬼怒川温泉行き、30日には東武日光・鬼怒川温泉から中央林間行きの臨時列車が各1本運転される(サンスポ) 』
16 (Sun) 『 人気マンガ「ドラえもん」を題材にした30人の作家による展覧会「THEドラえもん展」が15日から、横浜市西区のそごう美術館で始まった。14日の内覧会では、ドラえもん役の声優大山のぶ代さんや原作者の藤子・F・不二雄さんの孫らが会場を訪れた。5月5日まで。 写真、映像、音楽、衣装など約90点。大山さんは「ドラえもんという題材一つで、こんなに幅広い表現手段があるんだと驚いた。小さい子も熱心に見てくれて嬉しい」と嬉しそう。会場では作品を見ながら、音声ガイドで作家たちの解説を聞くことができる(朝日新聞) 』
これけっこう興味あるんですよね。奈良美智なんかも出てて、いつものあのやる気ないようなふてくされたかんじの女の子としてドラミ(だったと思う)が出てたりするのだ。 全体を見てないのでなんともいえないけど、宣伝を見る限りけっこうシュールなものが多いかんじ。日本のファンタジーの代名詞ともいえるドラえもんがシュールに迫ってくるのはなかなか怖い現実だけど、それが作家たちに一致するというのは、また一方で日本の(というかすべての)ファンタジーの根底に確実に闇の部分があるということか。でも優れた表現には必ずその両面が描かれますよね。
15 (Sat) 『 「首都圏私鉄最長の通勤線間もなく開通、準備急ピッチ」 今月19日に迫った営団地下鉄半蔵門線の水天宮前―押上間の開業を前に、営団、東急、東武の3社では、車両の路線図や駅構内の料金表の交換など、準備作業が急ピッチで進められている。 東急田園都市線と相互乗り入れをしている半蔵門線は、押上駅まで延伸することで東武伊勢崎線にも接続。これで3路線が1本につながり、東急・中央林間駅から東武・南栗橋駅まで総延長約98・6キロ。東京、神奈川、埼玉の一都2県にまたがる首都圏の私鉄で最長の通勤線が誕生する(読売新聞) 』
13 (Thu) 『 英ロックバンド、ローリング・ストーンズによる中国初の公演で、同国政府が、性的描写が含まれているとする4曲について演奏しないよう命じていたことが分かった。コンサート主催会社が12日明らかにした。中国政府当局者のコメントはない。 公演はワールドツアー、「フォーティー・リックス」の一環で、上海で4月1日、北京で同4日に催される予定。 禁止された曲は、「Brown Sugar」「Honky Tonk Women」「Beast of Burden」「Let's Spend the Night Together」の4曲で、いずれもベストアルバム「フォーティー・リックス」に収録されている。 「フォーティー・リックス」は今年初め、ローリング・ストーンズのアルバムとしては初めて、中国でも公式にリリースされたが、これら4曲はアルバムからも削除されている。中国では、ローリング・ストーンズの海賊版CDなどは広範に流通している(CNN) 』
そんなこと言ったら世の中の多くの歌が放送禁止だぞ。 それにしても代表曲ばっかりですな。コンサートで聴けないのは可哀想・・。
12 (Wed) 『 「養子として育った男性、実は「王子」と判明」 ミネソタ州で不動産金融業を営むマーティ・ジョンソンさん(38)は養子だった。これまで長い間、自分の出自について調べてきたが、詳しいことは分からずじまいだった。 ところが2年前、アイオワ州に住むという実母が、マーティンさんに連絡を取ってきた。彼女はかつて、アフリカ・ナイジェリアからノーザン・アイオワ大学に留学していた男性と恋仲になってマーティさんを産んだものの、男性が帰国せねばならず、マーティさんを養子に出していたことを、初めて打ち明けた。 この情報を得たマーティさんは、妻のローラさんの強い勧めもあり、ナイジェリアで自分の父親のことを調べ始めた。 調査の結果、実父はナイジェリアで有力な部族の家柄で、世が世なら、同国政府の指導者にも成り得る立場にあることが分かった。マーティさんは最初の子供として、実父が亡くなった場合は、その跡を継ぐ「王子」の立場にあることが判明した。 自分の兄弟が3人いることも知ったが、その他の親族も含め全員がマーティンさんを一族の「後継者」として認知した。 マーティさん一家は、今年12月にもナイジェリアを訪問する計画を立てている。しかし、ナイジェリアでの生活が心地良かったとしても、米国に戻り、仕事を続ける決心に変わりはないという(CNN) 』
なんかボブ・グリーンのコラムみたいだなあ・・。
11 (Tue) 『 「ザ・クラッシュがロックの殿堂入り 記念式典」 英国のバンド「ザ・クラッシュ」が10日、AC/DC、エルビス・コステロ&アトラクションズ、ポリスらとともにロックの殿堂入りを果たし、ニューヨークでは記念式典が開かれた。 「ザ・クラッシュ」は1976年に結成。翌年のデビューシングル「白い暴動」が大ヒットして英国を代表するバンドとなった。86年に解散するまで、「ロンドン・コーリング」「ロック・ザ・カスバ」など数々のヒット曲を生み出した。 記念式典では、クラッシュのメンバーが再結成して演奏する計画があったが、昨年12月22日に元ボーカルのジョー・ストラマーさんが心臓発作で死去したため、実現しなかった。ストラマーさんは50歳だった。 11日には、ヒット曲を収録した2枚組アルバム「エッセンシャル・クラッシュ」がリリースされる。日本での発売日は4月23日の予定(CNN) 』
10 (Mon) 『 イラク軍司令官の携帯電話に一通のメールが届く。フセイン大統領からの命令と見せかけて、実は部隊をわなにかけるため、米軍がねつ造したメッセージだった。 こんなシナリオが、次第に現実味を帯びている。米国の対イラク戦は、インターネット時代の先端技術を駆使した前代未聞の情報戦となるかもしれない。 情報を戦争の手段として使うこと自体は、特に目新しい発想ではない。19世紀の南北戦争では、北軍が南軍の手旗信号を解読し、偽のメッセージを送り込んで南軍の部隊をかわした。第二次世界大戦中、連合軍がドイツ側に偽情報を流した作戦もよく知られている。だが近年の情報通信技術の進歩は、過去の例よりはるかに巧妙な情報作戦を可能にしている。 敵軍の防空レーダーをかく乱し、米軍機の位置や飛行方向を誤認させる。軍用コンピューターにウイルスを送り込み、侵入用の「裏口」を作る。ハッキングによって銀行取引を混乱させる。放送機能を持つ電子戦機を通し、敵軍指導者が捕らえられたとの合成映像を流して降伏を促す。――現在の技術を使えば、どれも実行可能な選択肢だ。 米軍はすでに、イラク軍司令官らに離反を促すメールを送ったり、イラク南部の飛行禁止区域でビラを投下したりといった作戦を開始している。国防総省は今後の計画について口を閉ざしているが、専門家によると、情報通信関連の戦略研究には過去数年で相当な予算が投入されており、多くの新作戦が対イラク戦で実行に移される見通しだという。レキシントン研究所の軍事アナリスト、ローレン・トンプソン氏は現代の戦争について、「戦場で兵士や武器を動かすより、電子や光子を動かすことの方が重要になってきている」と語る。 ただ、米軍が逆にハッキングを受けることも考えられるし、フセイン大統領もネットの力を借りれば、離反兵士の動きを容易に察知できる。偽情報を否定する事実が伝えられれば、作戦が裏目に出る可能性もある。情報はまさに、もろ刃の剣。扱いに周到な準備が必要とされることは、言うまでもない(CNN) 』
なんか甲殻機動隊みたいだなあ。ノンフィクションがフィクションを覆っていく。
2 (Sun) 『 市民団体「監視社会を拒否する会」(共同代表=伊藤成彦・中央大名誉教授ら)は、東京都内での集会で「新宿と池袋の両駅には、監視カメラが少なくとも約380台設置されている」との調査結果を発表した。 それによると、新宿駅付近は改札内や通路、西口地下道などを合わせて計184台。池袋駅には計204台。このうち約3割は、知らない人にはカメラに見えない半球状のドーム形だという。 会のメンバーは「安全運行や防犯目的なら、ドーム形ではなくカメラだと分かるタイプにした方が望ましいはず。『カメラ設置』の表示もほとんどなく、隠し撮りと一緒だ」と話している(朝日新聞) 』
それは間違いなく隠し撮りだ。 しかし怖いですね。知らない間に見られてる訳ですよ。悪用されたら大変だ。うーん、映画なんかでよくある超管理国家というのも、そう遠くない現実なのかもしれません。
1 (Sat) 『 卒業生が学生帽の白線とセーラー服のスカーフを1本に結んで川に流し、変わらぬ友情を誓う「白線流し」が1日、岐阜県高山市の斐太高校であった。旧制中学時代から続く同校の伝統行事。 あいにくの雨の中、対岸の在校生がはなむけの「送別歌」を斉唱。卒業生313人が思い出のしみ込んだ白い帯を手送りで流した。例年通り、感極まって制服で川に飛び込む男子生徒の姿も見られた(毎日新聞) 』
この「白線流し」のドキュメンタリーを見たのは、もう10年くらい前のこと。斉藤由貴のナレーションで、深夜にやっていました。自分も高校を出て一人暮らしをしていて、番組の中でもこれから旅立ちが迫っていて、というものだったので、だいぶ感銘を受けたのを覚えています。この番組はドキュメント大賞か何かをとって、再放送もされていました。その中で、この高校出身の漫画家がいて、「白線流し」を舞台に作品を描いた、というのも出ていました。 とまあ、その時にはまったく思いもしなかったのですが、ご存知のように、それがドラマになったわけです。ドラマは見てないけど、ドキュメントは素晴らしかったんだけどなあ・・。 |
|
過去のニュースはこちら Since
Yesterday