1979年に出たクラッシュの「ロンドン・コーリング」。
77年の革命以来、パンクはここまで進化した。
あらゆる音楽を飲み込み、
未だロック・スピリッツの全く色あせない、稀代の大傑作アルバム。



London is Burning 1977

   

 

  「きみはきみの路をゆけ」

 そう聴いたのは10代のときです。 その言葉はきっと、自分を、まだ聴く前に思っていた以上に、遠い場所へと足を向かわせたと思います。

  その言葉の、きっと隠された続きはこうです。

  「ぼくはぼくの路をゆく」

  そのアティテュードがどこにたどり着いたか、残念ながら自分には分りません。

  曖昧に流れていた時間を一瞬で過去へと追いやり、大切なのは自ら何かやってみることだよ、と言ってくれた言葉は、もしかしたら、結局すべては個人的なことにすぎない、ということの裏返しだったのかもしれません・・。